(以下、全て恭遠・グランバードの台詞)
…………はぁ。
……ん?
ああ、〇〇。何か言ったか?
すまない、少し考え事をしていた。
もうすぐ、その……。
……俺の両親の、命日なんだ。
ふたりとも、
レジスタンス活動をしていて……
世界帝軍に捕らえられた。
俺はあのときは若くて力もなく、
どうすることもできなくて……。
村でレジスタンスの
中心的役割を担っていたふたりだったから、
見せしめとして皆の前で処刑されたんだ。
今は、故郷の共同墓地で眠っている……
俺たちの活躍を、
見守ってくれているはずだ。
……墓参り、か。
もう何年も行けていないな。
ここに落ち着く前はそんな余裕は
なかったし、今だって俺が
基地を離れるわけにはいかないだろう?
いや、
もちろん君たちのことは信頼している!
しかし……!
……はぁ、わかったよ。
君は説得が上手いな……。
ありがとう、〇〇。
そうと決まれば、明日にでも出発するよ。
作戦は……そうだな。
1週間分の要項をここに貼り出しておく。
明日からは、それを見て行動してくれ。
俺がいない間、大きく動くことはせず、
常に慎重に。
極力リスクの少ないルートを使って……。
もしものことがないよう、
くれぐれも用心してほしい。
……口うるさくなるのは勘弁してくれ。
君たちを侮っているわけじゃない、
ただ、心配なんだ。
俺は……
大切な仲間を失うのは、もう……。
……っ、そうか。そうだったな。
今のレジスタンスは、昔とは違う。
君には、たくさんの心強い貴銃士たちが
ついているのだから。
…………。
……なあ、〇〇。
戻ったら、君に聞いてほしいことがある。
故郷の土産も持って帰るから、
楽しみにしていてくれよ。
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