イベント/死闘の狭間、交差するPRIDE/エピソード

Last-modified: Mon, 26 Nov 2018 14:16:20 JST (1991d)

第1話 新たな敵と、薔薇の傷 Edit

+  ネタバレ注意
ラブ★ワン重要任務、ねえ……。
俺の力、さっそく試されちゃう感じ?
フゥー! 激アツ!!
89…………。
うわ…………。
ラブ★ワンおっ、はっきゅんじゃ~ん☆
この間カジノ行ったんだって?
どうだった? 良かったっしょ~!
89…………。
ラブ★ワンちょちょちょ! なんで回れ右!?
これから一緒に任務じゃーん!
89あー、こんなパリピと一緒に行動とか
マジ最悪だ……。
89……つか、あの人の具合どうよ?
お前ら呼び覚まして、
また傷が悪化したらしいじゃねーか。
ラブ★ワンそーなんだよねぇ。
クスリで抑えてるけど、
手や腕の傷から血ぃダラダラでマズい感じ。
89ふーん。
……ま、お前も鼻血垂れてるけどな。
ラブ★ワンフゥ! マスターとお揃い★
アインス……よし、ふたりとも揃ってるな。
ラブ★ワンおっ、アイち~ん! おつおつ~。
アインス仕事だ。
レジスタンスの貴銃士と、
そのマスターを捕まえるぞ。
アインスこれはモーゼルからの伝言……
つまり、世界帝直々の命令だ。
89へぇ……面白そうじゃねえか。
前にファルが捕まえたっていう奴か?
89ああ。薔薇の傷が軽度だったという、
例のマスターが狙いだ。
ラブ★ワンん、それっとどゆこと?
同じマスターなのに、傷のヤバさが違うの?
なんで?
アインスそれについては
俺たちの間でも議論が行われてきた。
アインスレジスタンスには、少なくとも
俺たちの2倍以上の貴銃士が存在している。
アインス薔薇の傷の状態、貴銃士の数――
これらを考えると、レジスタンスには
複数のマスターがいて……。
アインスファルが会ったマスターは、『なりたて』
または呼び起こした貴銃士が
少ない人物なんじゃねえかと。
89……順当に考えりゃそうなるけどよ、
『あの石』に触れて生き残れる奴って、
そんなに大勢いるもんかね。
89世界帝軍でもあの人ひとりしかいねぇのに、
貧弱なレジスタンス共の方に
都合よく集まるとは思えねぇな。
アインスお前の言う通りだ、89.
あの方もそれを疑問に思い、
もう一つの可能性について考えている。
ラブ★ワンってことは……レジスタンスのマスターは、
薔薇の傷の悪化を抑える方法を知ってる……
とか?
アインスああ。レジスタンスは、俺たちやあの方が
知らない、薔薇の傷についての情報を
得ているのかもしれない。
アインスだからこそ「捕らえよ」という指令だ。
殺すな。必ず、生きたまま捕縛して
ここへ連れてこい、と。
89生け捕りか。
殺すよりちと手間はかかるが、
理由が理由だししゃーねぇな。
アインス既にファルがWIAを動かしている。
レジスタンスどもの作戦は筒抜けだ。
アインス西欧にやってきたところを
待ち伏せして、捕らえ……
今度こそ、徹底的に情報を吐かせるぞ。

第2話 応援要請 Edit

+  ネタバレ注意
ゲベール……西欧支部からの応援要請だぁ?
恭遠・グランバードああ。大規模な物資輸送作戦を行うために、
君たち貴銃士の力を借りたい……
ということらしい。
恭遠・グランバード物資には武器も含まれており、危険も伴う。
……十分気をつけて、任務にあたってくれ。
スナイダー世界帝軍の貴銃士どもが
出てくるのであれば、むしろ好都合だ。
あちらの戦力を削ぐいい機会になるからな。
ゲベールハッ!
てめぇは相変わらず大層な自信だな。
スナイダー何か言ったか、旧式。
吠える暇があるのなら、おまえも少しは
役に立ってみせたらどうだ。ん?
ゲベールんだと!?
スナイドルてめぇ、表出ろやゴルァ!
エンフィールドゲベール、騒がしいよ。大声を
出さないでくれ。スナイダー、君も
いちいちゲベールを煽らない。いいかい?
エンフィールドやれやれ、不安だなぁ……。
君たち、くれぐれも〇〇さんに
迷惑をかけないように頼むよ。
ゲベール&スナイダー……ふん。
シャスポーよりによって同行者は君か、ローレンツ。
……まったく、タバティエールが
他の作戦じゃなければな。
タバティエールははっ、すまねえな。
ま、今回はふたりで仲良く頑張ってくれや。
ローレンツす、すみません……、俺、頑張りますから!
ドライゼ肩の力を抜け、ローレンツ。
……非常時に備えて、
俺も何か策を考えよう。
エカチェリーナただの護衛とはいえ、気はぬけません。
しっかりやるのですよ、アレク。
アレクサンドルええ、お任せください。必ずや、
皆と無事戻ると約束いたしましょう。
恭遠・グランバードこの間の作戦のように、
部隊がバラバラになる可能性もある。
恭遠・グランバード万一のため、集合ポイントを複数決めて、
しっかり記憶していくように。
……いいな?
マルガリータおっけー! おじさんの分まで、
オレがバッチリ覚えとくね♪
レオポルトはは……グレートル、
私の記憶力も問題ないんだがね?
まぁ、やる気があるのは良いことだ。
カールやる気が過ぎて暴走しないといいけどねー。
レオ、今回はストッパー役が
君しかいないが、頑張ってくれたまえ。
恭遠・グランバード……では、各自支度に取り掛かってくれ。
1時間後には出発するぞ。

 

ゲベール火薬に弾薬、ナックルダスター……よし。
……今回は〇〇も一緒か。
ゲベールあいつにもらった守り袋、持っていくか。
い、一応……。
ゲベール……あッ!?
ゲベールま、守り袋の紐が……切れやがった……。

第3話 過去と因縁 Edit

+  ネタバレ注意
スナイダーそろそろ西欧支部の奴らが
到着する頃合いか。
スナイダー……おい、〇〇。
作戦中にもし戦闘になるようなことがあれば
俺についてこい。
スナイダー旧式どもはどうにでもなる。
余計な気を回してうろうろするな。
わかったな?
ゲベールチッ……おいスナイドル!
てめぇの勝手に
そいつを付き合わせてんじゃねぇぞ!
スナイダー俺の勝手……?
面白いことを言うじゃないか、旧式。
俺についてくるのはこいつのためでもある。
スナイダー旧式のおまえよりも
性能の高い俺のそばにいる方が、
生存確率は上がる。そうだろう?
ゲベールチッ……。
マルガリータねねね。ふたりはさー、
なんでそんなに仲悪いカンジなの?
レオポルトこら、グレートル。
ゲベール構わねぇよ。
俺とコイツぁ……なんつーか、
因縁があんだよ。
スナイダーほう……因縁か。
俺にとってはただの過去にすぎないがな。
スナイダー俺を装備した寡兵が、おまえを装備した隊を
易々と打ち負かした……
ただそれだけのことだろう。
ゲベール…………。
マルガリータあ……な、なんか、
聞かない方がいいやつだったね……ごめん。
ゲベール別に、あんたが謝ることじゃねえ。
……事実は事実だ。
マルガリータえ、えーっと……。せ、西欧支部の人たち、
なかなか来ないね!? どうしたんだろ?
レオポルトふむ、確かに……辺りを少し見てこようか。
ゲベール君とスナイダー君は、
○○くんを頼むよ。
マルガリータわわっ、オレたち先遣部隊ってやつ!?
なんかカッコイイー!!
レオポルトグレートル。
敵の気配がないか気を配って、慎重にね。
レオポルト何度も言っているけれど、
我々一品物の銃は、
完全に失われるともう2度と――。
マルガリータはいはい、わかってるって。でもさ、――。
ゲベール……一品物、か。
(銃声)
ゲベール&スナイダー……っ!
マルガリータおじさんっ!!!
ゲベールくそっ、敵襲か!?
早く応援に行かねぇと……!
スナイダーおい、待て! 迂闊に出るな。
……お出ましだぞ。
ゲベールチッ……なんだこの数!
まさか、作戦の情報が漏れて……!?
スナイダーそれを考えるべきは今ではないだろう。
まずは応戦だ。
スナイダー雑魚どもが……散れ!
スナイダー数が多すぎる。囲まれると厄介だな……。
おまえたち、例の場所へ退くぞ。
スナイダー○○、こっちだ。
ついてこい。
ゲベール…………。
スナイダーおい、旧式。何をしている。
ゲベール……俺ぁ、こっから別行動だ。スナイドル、
てめぇは〇〇を連れて、
先に行ってろ。
スナイダーほう……殊勝なことだな。
旧式も、こういう時には
少しは使い道があるということか。
スナイダー……聞け、ゲベール。戻ったら、
○○がおまえの手当てを
することを特別に許してやろう。
ゲベールハッ……だから、
てめぇが勝手に決めてんじゃねぇよ。
……無駄口叩いてねえで、とっとと行け。
ゲベール……どうせ俺は旧式――おまけに量産銃だ。
ゲベール俺が消えたところで、
代わりはいくらでもいるからな。
どーなったって困りゃしねえ。
ゲベール囮にはちょうどいいが……ただな。
黙って殺られるほど、ヤワじゃねぇぜ。
ゲベール――っしゃオラァ!
世界帝軍ども、かかってこいやゴルァ!!!

第4話 襲撃 Edit

+  ネタバレ注意
シャスポーまったく、向こうの部隊は何をしてるんだ?
予定の時間を過ぎたのに、
連絡のひとつも来やしないじゃないか!
シャスポーこの無線、壊れているんじゃないだろうね?
これだからドライゼの用意したものは……!
(銃声)
ローレンツせ、世界帝軍ですっ!
ど、どどどどうしましょう……!?
シャスポーくっ……まさか、情報が漏れたのか?
西欧支部の輸送部隊は……!?
アレクサンドル見当たりませんね。既に捕らえられたか――
あるいは、応援要請自体が敵の罠だったか。
アレクサンドルいずれにせよ、我々3人だけで
あの大人数を相手するのは無謀です。
一旦退却しましょう!
シャスポーああ、全面的に賛成する。
行くぞ、ローレンツ!
ローレンツは、はい! ちょっとだけ待ってください!
……あった!
ローレンツこれでもくらえっ! え――いっ!
ローレンツケホ、ケホッ……
シャスポーさん、大丈夫ですか!?
シャスポー問題ない!
それより、煙幕を使うなら、投げる前に
ひとことくらい言ってくれないか!?
ローレンツす、すみません……!
ドライゼさんから貰ったのを思い出して、
勢いでつい……。
シャスポーふん、一応役には立ったけれど……
アレクサンドルとははぐれてしまったか。
兵士おい、いたぞ! こっちだ!
シャスポー……ったく、しつこい奴らだな。
ローレンツシャスポーさん、すごい……!
って、俺もぼんやりしてる場合じゃない!
ローレンツえ、援護します!
シャスポー援護?
おいローレンツ、足元には気を付けろ。
君はいつも――
(銃声)
シャスポーぐっ……!
ローレンツそんな……! シャスポーさん……ッ!?

 

ローレンツはぁ……はぁ……!
こ、ここまで来れば……!
ローレンツうう……シャスポーさぁん……。
俺がいつもヘマばっかりだから、
俺の方に気を取られたんだ……。
ローレンツ無線も入らないし、
別動隊でも何かあったんだ……。
○○さん、大丈夫かなぁ……。
ローレンツ……と、とにかく、まずは集合場所に
行かないと……ぐすっ……。
兵士Aおい、レジスタンスは見つかったか?
ローレンツひゃわわっ! こっちにも世界帝軍!?
ど、どこか隠れなきゃ……。
兵士Bいやあっちにはいなかった。
ここらを探すぞ。
ローレンツうう……しばらくは動けなさそう……。
ローレンツシャスポーさん、すみません……。
○○さんのところに戻るまで、
時間が掛かりそうです……。
ローレンツ○○さんに
手当てしてもらえれば、
シャスポーさんは治りますよね……?
ローレンツ…………。
ローレンツ……!
シャスポーさん、煤で汚れちゃってる……。
ローレンツ俺は〇〇さんみたいに
傷を治したりはできないけど、
せめて綺麗にするくらいは……!

第5話 次の一手 Edit

+  ネタバレ注意
ラブ★ワンアウチ!
せっかく奇襲かけたのに逃げられちったー。
ドブネズミのくせに逃げ足だけは速いね~。
ラブ★ワンあーあ、人数少ない分、
完全に隠れられたら探すの面倒だわ。
どうしようかねぇ。
89おい、ラブワン。見つけたか?
ラブ★ワンあ、はっきゅーん★ おつかれい★
89任務中にその呼び方やめろって……。
ラブ★ワンえ~、別にいいっしょ?
それよか、さっきの言い方だと
はっきゅんもダメだった系?
89ああ。完全に包囲する前に散り散りだ。
……あー、面倒くせえ。
ラブ★ワンあははっ、ドンマーイ★
レジスタンスって一応武装はしてるけど、
軍隊じゃないからさぁ。
ラブ★ワン正面きって戦闘するより、
こーやってコソコソ逃げ回るのが
得意なんだろうねぇ~。
ラブ★ワン数はこっちの方が断然多いけど、
割と厄介なことになってきたよ、コレ。
89はぁーあ、
さっさと帰ってゲームしてぇのによ。
……んで、次はどうする。
ラブ★ワン決まってるっしょ!
あいつらが集まる予定のポイントへGO!
ラブ★ワン……ほんと、WIAは優秀だよねえ。
あいつらの作戦バレバレで、
ちょっと憐れになってくるよ。
89いいザマだろ。
……今度は先回りして
一匹ずつ捕まえていくか?
ラブ★ワンん~、また勘付かれても面倒だしねぇ。
全員集合か、向こうの「マスター」が
来るまで泳がせとこっかな~。
ラブ★ワンそんで、ターゲットを確認したところで
世界帝軍の最大の武器!
大量の兵士投入で囲い込みフゥ~!
89あー、いちいちうるせぇけど
とりあえず言いたいことはわかった。
……やるか。

第6話 約束の地へ Edit

+  ネタバレ注意
マルガリータうう……おじさんのばか……。
マルガリータオレは庇われなくたって平気なのに、
なんで……なんで……っ!
マルガリータ……っ!
兵士Aおい、まだ見つからないのか!?
兵士Bくそ……こそこそ逃げ回りやがって。
こんな旧市街、レジスタンス共々
破壊しちまえばいいんじゃないのか?
兵士A駄目だ。
奴らは必ず生け捕りにせよとの命令だぞ!
とにかく、一帯をくまなく探すんだ!
マルガリータ世界帝軍の兵士があんなにたくさん……。
やっぱり、作戦のことが
バレてたのかな……っ。
マルガリータね、おじさん、
オレどうすればいいんだろう……?
マルガリータ…………。
マルガリータ……ダメだ、落ち着かなきゃ!
オレがしっかりしないと、
おじさんも危なくなっちゃう。
マルガリータおじさんは、絶対大丈夫。だって、銃は
綺麗だもん。〇〇に頼めば、
またきっと……!
マルガリータ……よし、行こう!
おじさんを連れて、
絶対、皆のところに戻る!!
マルガリータうん、こっちは誰もいなさそ――
マルガリータあれっ! ローレンツじゃん!!
ローレンツマ、マルガリータくん!? しーっ!
マルガリータあ、ヤバっ!
兵士A……おい。今、何か聞こえなかったか?
兵士Bこっちから聞こえた気がするな。
ローレンツま、マズいですよっ!
どどどどうすれば……っ!?
???おふたりとも、こちらへ!
マルガリータあ……!

第7話 戦場という名の盤 Edit

+  ネタバレ注意
アレクサンドルここでしばらく隠れてやり過ごしましょう。
ローレンツ&
マルガリータ
はいぃ……!
うん……!
アレクサンドルシャスポーさんとレオポルトさんは、
銃に戻ってしまわれたのですね……。
ローレンツ&
マルガリータ
…………。
アレクサンドルローレンツさん、マルガリータさん。
おふたりとも大変でしたね。
ひとりでよくここまで頑張られました。
アレクサンドル見たところ銃はさほど傷ついていないので、
マスターのもとへ持ち帰れば、
貴銃士の姿を取り戻せるはずです。
アレクサンドル私たちは気をしっかり持って、
必ず皆のもとへ戻りましょう。
マルガリータうん……。でも、皆は大丈夫かな……?
ローレンツ作戦の情報が洩れてるみたいですよね……。
アレクサンドルええ。これほどの大人数――
我々の動きを事前に知っていたとしか
考えられません。
アレクサンドル問題は、作戦内容がどこまで知られているか
ですね……。緊急時の集合場所も、
機能しない可能性があります。
ローレンツそんな……!
じゃあ、一体どうやって合流すれば……!?
アレクサンドル敵の裏をかくのです。我々を取り逃がした
以上、奴らが次に向かうのは
第一の集合場所だと予測できます。
アレクサンドル敵から姿を隠しつつ……
世界帝軍のルートに先回りして、
動きを妨害してしまいましょう。
マルガリータお、おおっ……!
アレクさんすごっ! 頭いいっ!!
アレクサンドルふふ、恐縮です。
……相手の手を読み策を講じるチェスが、
役に立ったのかもしれませんね。

 
第7話 戦場という名の盤
 

アレクサンドルさて……まずはこの場を
切り抜けなければなりません。
アレクサンドル周囲の敵兵がいなくなったタイミングで、
素早く飛び出しましょう。
私が合図を出します。
アレクサンドルさあ……今です!

第8話 貴銃士という夢 Edit

+  ネタバレ注意
ゲベールくっ……! どこもかしこも痛みやがる。
あいつら、甚振るみてぇに
じわじわ追い詰めてきやがって……。
ラブ★ワンおーい、どこ行ったんだーい。
殺しはしないから出ておいでよ~。
ゲベールクソッ、あの野郎舐めやがって……!
最後にあいつだけでも
道連れにしてぇ、が……。
ゲベール身体が……動かねぇ……。
……俺ぁ、もう駄目らしいな。
ゲベール畜生……
戊辰の戦場を思い出しちまう。
ゲベールあの時代――
俺はもう旧式で、新式のあいつらには
てんで敵わなかった。
ゲベール俺を使っていた奴らが大勢死んでいった。
若いやつも、大人も、大勢――。
ゲベールだがよ、そんな俺が、〇〇に
貴銃士として呼び覚まされて、
また銃として戦って――。
ゲベール……いい夢見させてもらったじゃねぇか。
ゲベールスナイドルはムカつく野郎だがよ……、
○○を守るなら、
あいつが一番だ。
ゲベール俺はもう、どうしたって勝てねえ。
……だがよ。
大人しくやられちゃ高貴と言えねえだろ?
ゲベールどうせいつか壊れるんなら、
ここで奴らに一矢報いてやるぜ……!!
ラブ★ワンおいら、かくれんぼは
あんまり好きじゃないんだよねぇ~。
適当に撃っちゃうよ~?
アインス……おい、ラブワン。
別動隊の兵士から報告が入った。
アインスレジスタンスのマスターを発見したらしい。
同行しているのは
例の"揺らぎやすい"貴銃士だけだ。
アインス罠を張っていた場所とは別の地点で、
包囲網が不完全だ。
俺たちも急いで向かうぞ。
ラブ★ワンいいトコだったんだけど、
それなら仕方ないねぇ。
OK~★ 兵士ちゃんたち、ついてきな!
ゲベールマスターを連れた、
ゆらぎやすい貴銃士……?
まさか、スナイドルの野郎か!?
ゲベールっざ……けんな……
○○を守るのは、
お前なんじゃねえのかよ……!!
ゲベールクソッ……あの野郎ぉぉぉ!!!

第9話 袋小路 Edit

+  ネタバレ注意
スナイダー敵を多く屠れるのはいいが……
こうも次から次へ湧いてくると、
さすがに鬱陶しいな。
スナイダーおい、〇〇。
おまえの力を貸せ。心銃で薙ぎ払ってやる。
兵士A見つけたぞ! 手足を狙い撃て!
スナイダー○○!
スナイダー……ぐっ!
雑魚どもが、やってくれ、る……ゴフッ!
兵士B殺すな! 慎重に近付き捕縛せよ!
スナイダー捕縛……? なるほどな。
おい、諦めるな〇〇。
おまえの仕事をしろ。
スナイダー奴らを倒せるだけの働きができるように、
俺を直、せ。
スナイダー○○……聞こえているのか?
○○……!
兵士Bおい、貴銃士から無力化しろ!
スナイダーチッ……完全に囲まれた。
この状況では、……ッ。
兵士C間もなく特別幹部2名到着!
標的を逃すな!
スナイダー特別幹部……?
ああ……奴ら、現代銃の貴銃士のことか。
スナイダー奴らが来る前、に……
せめて、この雑魚どもを……。
スナイダーくそ、目が……霞む……。
???おい、勝手にくたばってんじゃねぇぞ。
いつものムカつく自信はどうした、
新式野郎。
スナイダーおまえは……!

第10話 死闘の狭間で Edit

+  ネタバレ注意

第10話 死闘の狭間で
 

ゲベールおいスナイドル。
てめぇと一緒の方が、〇〇は
安全なんじゃなかったのかよ?
ゲベール俺を散々旧式旧式馬鹿にしといて
そのザマか? あぁ?
スナイダーふっ……おまえ、こそ……いつにも増して
みすぼらしいなぁ?
旧式が来たところで……何ができる。
ゲベールさあな。
だがよ……てめぇひとりよりは、
いくらかマシなんじゃねぇのか。
スナイダーよく言うじゃないか。
……その言葉、半分くらいは
現実になることを祈っておいてやろう。
ゲベールけっ……口だけは腹が立つくらい元気だな。
スナイダーそれはおまえもだろう。
さて……無駄口はここまでだ。
ゲベール、やるぞ。
ゲベール命令すんな。
……わかってらぁ!
(心銃発動)
兵士たちぐああああっ!!!

 
第10話 死闘の狭間で
 

ゲベールへっ……ちったぁやるじゃねぇか。
スナイダーおまえも、ただの捨て駒になるよりは……
随分と、役に立ったな。
アインス……なんだ、この有様は。
89さぁ。俺がついた時には、もうこの状態
だったぜ。……つか、遅かったじゃねぇか。
なんかあったか?
ラブ★ワンそれがさー、途中の山道で
でっかい岩が落ちてきて、
おいらたちあわやぺっちゃんこ!
ラブ★ワンいやぁ、マジで危なかったよ。
道路も塞がるし、迂回ルート辿ってきたら
こんな時間ってわけ。
89落石……?
そういや川も増水してたし、
雨で地盤でも緩んだのかねぇ。
89……んで、どうするよ。
兵士はこのザマだが……まだ奴らを追うか?
アインス……生け捕りにするなら、
ある程度兵士の数は必要だ。
ラブ★ワンつまり、今回はおあずけってことだね~。
はぁ~あ。
モーたんカンカンになりそー。
ラブ★ワンはっきゅ~ん、
今度はもっとえげつなーい罠考えよ!
君、そういうゲーム得意っしょ?
89いや、別に……。
そういうのなら、ファルの方が得意だろ。
ラブ★ワンそう?
んじゃ、今度はファルちんとライたんと
一緒に作戦会議しよーっと。

第11話 それぞれの帰還 Edit

+  ネタバレ注意
アインスマスター。奴らを取り逃がしてしまった。
……すまない。
アインスああ。まだ息があった兵士が言うには、
例の光る銃の幻影が出たかと思うと、
一斉射撃を受けた、と……。
アインス……報告は以上だ。失礼する。
モーゼル……今回は残念でしたね、アシュレー。
モーゼルですが、いずれ僕が必ず……。
世界帝…………。

 

レオポルトふぅ……ありがとう、
○○くん。
やれやれ、真っ先にリタイアとは情けない。
レオポルト○○くんやグレートル、
皆が無事で本当によかったよ。
マルガリータおじさん……! もう、無茶しないでよ……
オレはおじさんを失ってまで
無事でいたくないんだからね。
マルガリータちょっとくらいの怪我なんて
へっちゃらだからさ、
無理して庇ったりしないでよ……。
レオポルトグレートル、泣かないでおくれ。
……本当にすまない。それから、
私をここまで運んでくれてありがとう。
ローレンツシャスポーさぁぁぁん……!
シャスポーうわ、鼻水を垂らしながら近付くな!
ちり紙なら向こうだ。
ローレンツは、はいぃ……!
シャスポーああ、〇〇……!
ごめんね、君をひとりにしてしまって。
心細かっただろう?
シャスポー治療してくれてありがとう。基地に戻る
までの道中は、僕がずっとそばにいて、
君のことを守るからね。
スナイダー……別におまえがいなくとも、
○○は無事だがな。
シャスポーなんだって!? いや、〇〇が
無事なのはいいことだけれど……
君は黙っていてくれるかな。
スナイダー……ふん。
ローレンツあ、あの、シャスポーさん……。
鼻かんできたので、
話しかけてもいいですか?
シャスポーふん。いいけど?
ローレンツあの……すみませんでした!
俺のせいであんなことに……。
シャスポーはぁ? どうして君が謝る。
君に気を取られて集中を乱したのは、
僕の問題だ。
シャスポー君がいつもヘマばかりなのは事実だが、
それとこれとは別の話だろう。図に乗るな。
ローレンツは、はい……。
シャスポー大体、君はあれこれ考えると
なおさら駄目になるんだから、
余計なことをするんじゃないよ。
シャスポー身を隠している時なんて、
ぼ、僕の銃を…………っ!
ローレンツ……え?
シャスポー……う、うるさいっ!
なんでもないっ!
アレクサンドルさて、そろそろ出立しましょうか。
西欧支部がどうなっているのか不明ですが、
まずは基地に戻らないと。
アレクサンドルいち早く状況を報告して、
どこで情報が漏れたのかを
精査する必要もあります。
アレクサンドル帰りの道中にも危険が潜んでいるかも
しれませんが……我々で連携して、
必ず全員で帰還しましょう!
スナイダー……おい、ゲベール。
ゲベールあ”? んだよ、スナイドル。
スナイダーいや……おまえは旧式だが、
貴銃士として見るなら、
そう役立たずでもないと思ったまでだ。
ゲベールハッ……
てめぇも、そのスカした面の割には
しぶといじゃねぇか。
スナイダー……そうか。
ゲベールなぁ、〇〇。その……
前にあんたに貰った守り袋なんだが、
ボロボロになっちまって……。
ゲベールそれで、だな……これからも俺を
あんたの貴銃士として使ってくれるならよ、
これ、直してくんねーか。
ゲベール……へへっ、ありがとな。
よろしく頼むぜ。