スナイダー | そろそろ西欧支部の奴らが 到着する頃合いか。 |
スナイダー | ……おい、〇〇。 作戦中にもし戦闘になるようなことがあれば 俺についてこい。 |
スナイダー | 旧式どもはどうにでもなる。 余計な気を回してうろうろするな。 わかったな? |
ゲベール | チッ……おいスナイドル! てめぇの勝手に そいつを付き合わせてんじゃねぇぞ! |
スナイダー | 俺の勝手……? 面白いことを言うじゃないか、旧式。 俺についてくるのはこいつのためでもある。 |
スナイダー | 旧式のおまえよりも 性能の高い俺のそばにいる方が、 生存確率は上がる。そうだろう? |
ゲベール | チッ……。 |
マルガリータ | ねねね。ふたりはさー、 なんでそんなに仲悪いカンジなの? |
レオポルト | こら、グレートル。 |
ゲベール | 構わねぇよ。 俺とコイツぁ……なんつーか、 因縁があんだよ。 |
スナイダー | ほう……因縁か。 俺にとってはただの過去にすぎないがな。 |
スナイダー | 俺を装備した寡兵が、おまえを装備した隊を 易々と打ち負かした…… ただそれだけのことだろう。 |
ゲベール | …………。 |
マルガリータ | あ……な、なんか、 聞かない方がいいやつだったね……ごめん。 |
ゲベール | 別に、あんたが謝ることじゃねえ。 ……事実は事実だ。 |
マルガリータ | え、えーっと……。せ、西欧支部の人たち、 なかなか来ないね!? どうしたんだろ? |
レオポルト | ふむ、確かに……辺りを少し見てこようか。 ゲベール君とスナイダー君は、 ○○くんを頼むよ。 |
マルガリータ | わわっ、オレたち先遣部隊ってやつ!? なんかカッコイイー!! |
レオポルト | グレートル。 敵の気配がないか気を配って、慎重にね。 |
レオポルト | 何度も言っているけれど、 我々一品物の銃は、 完全に失われるともう2度と――。 |
マルガリータ | はいはい、わかってるって。でもさ、――。 |
ゲベール | ……一品物、か。 |
(銃声) |
ゲベール&スナイダー | ……っ! |
マルガリータ | おじさんっ!!! |
ゲベール | くそっ、敵襲か!? 早く応援に行かねぇと……! |
スナイダー | おい、待て! 迂闊に出るな。 ……お出ましだぞ。 |
ゲベール | チッ……なんだこの数! まさか、作戦の情報が漏れて……!? |
スナイダー | それを考えるべきは今ではないだろう。 まずは応戦だ。 |
スナイダー | 雑魚どもが……散れ! |
スナイダー | 数が多すぎる。囲まれると厄介だな……。 おまえたち、例の場所へ退くぞ。 |
スナイダー | ○○、こっちだ。 ついてこい。 |
ゲベール | …………。 |
スナイダー | おい、旧式。何をしている。 |
ゲベール | ……俺ぁ、こっから別行動だ。スナイドル、 てめぇは〇〇を連れて、 先に行ってろ。 |
スナイダー | ほう……殊勝なことだな。 旧式も、こういう時には 少しは使い道があるということか。 |
スナイダー | ……聞け、ゲベール。戻ったら、 ○○がおまえの手当てを することを特別に許してやろう。 |
ゲベール | ハッ……だから、 てめぇが勝手に決めてんじゃねぇよ。 ……無駄口叩いてねえで、とっとと行け。 |
ゲベール | ……どうせ俺は旧式――おまけに量産銃だ。 |
ゲベール | 俺が消えたところで、 代わりはいくらでもいるからな。 どーなったって困りゃしねえ。 |
ゲベール | 囮にはちょうどいいが……ただな。 黙って殺られるほど、ヤワじゃねぇぜ。 |
ゲベール | ――っしゃオラァ! 世界帝軍ども、かかってこいやゴルァ!!! |