フルサト | アラ、目が覚めたのネ! よかったわァ! |
アリ・パシャ | なっ……フルサトにキンベエ……!? 〇〇まで……! |
キンベエ | 疲れたときには、 美味いもんを食うのが一番だ。 さあ、熱いから気を付けろよ。 |
アリ・パシャ | な、なんなんだ、これは……。 |
フルサト | コレは焼いたお餅♪ お正月のあまりで作ったのヨ~。 さ、アリ・パシャちゃんも食べて♪ |
アリ・パシャ | そうではない! おかしい……一体何が起こって……! |
アリ・パシャ | くそ、俺様は夢でも見ているのか……!? |
フルサト | ノンノン、夢じゃないわ。 ……マフムトちゃんは、 まだ夢の中みたいだケド。 |
アリ・パシャ | ……状況が掴めん。 何がどうなっているのだ。 |
フルサト | ……ユーたちからの定時連絡がなくて 心配してたら、 馬車事故の知らせが入ったノ。 |
フルサト | 3人が見つからないって聞いて、 何かあったんだワ、と思って…… 基地にいたワタシたちが急いで来たのヨ。 |
フルサト | どこに敵がいるかわからないカラ、 こうして3人で、観光客のフリをしてネ。 |
キンベエ | 例のホテルの辺りを探っとったら、 軍の兵士が見えてなぁ。こりゃあ怪しいと 踏んで、近くを見てみたら…… |
キンベエ | 妙に雪が積もっとるところが あったもんでな。気になって掘ってみたら、 お前さんたちがいたってわけだ。 |
キンベエ | いやぁ……お前さんはうんともすんとも 言わんし、マフムトは銃に 戻っておったから、肝が冷えたぞ……。 |
マフムト | う……。 |
キンベエ | おお、よかった! マフムトも気がついたか! |
マフムト | おや……〇〇、 フルサト、それにキンベエも……? そうか……余の祈りが通じたのだね。 |
アリ・パシャ | ……フン、偶然だ。 貴様が祈ったから どうのということではない。 |
マフムト | ふふ……何にしても、ありがとう。 心から礼を言うよ。 |
マフムト | 〇〇のおかげで 傷もすっかり治った。 これなら、エセンを助けにいけそうだ。 |
フルサト | やっぱり、エセンちゃんは……。 あちこち探したけど、 ホテルの中でも外でも見つからなかったノ。 |
アリ・パシャ | ああ。奴らの手中にあるか、 地下でなんとか逃げおおせているか……。 いずれにしても危うい。 |
キンベエ | そうか……。 では、こいつが役立ちそうだな。 |
アリ・パシャ | ん? 何だそれは。……図面か? |
キンベエ | ああ。〇〇が治療しとる間、 フルサト殿と手分けして、 ホテルの構造を調べとったんだ。 |
キンベエ | お前さんらの意識が戻ったら すぐにでも作戦を立てて動けるように、 図面に書き起こしたのがこれだ。 |
アリ・パシャ | ほう……これは有用だな。 地上部分から地下の構造も ある程度推測できるか? |
キンベエ | ああ。お前さんたちも、 何か覚えていることがあれば教えてくれ。 |