イベント/聖夜にクリスマス・キャロルを/エピソード

Last-modified: Wed, 26 Dec 2018 17:32:35 JST (1966d)

第1話 12月24日の急報 Edit

+  ネタバレ注意
ナポレオン諸君! クリスマスの支度は順調かね!?
ニコラ&ノエルはい、陛下……!
ニコラ○○と一緒に、
飾りを作りました! えへへ……。
ナポレオンうむ、素晴らしい!
この調子で存分に飾りつけてくれたまえ!
ノエルはい……任せてください、陛下……!
ねえニコラ、
向こうの飾り付けもしてこよう……。
恭遠・グランバード――ああ、ナポレオンにラップ!
……よかった、かなりの貴銃士が
出払ってしまっていてどうしようかと……。
ラップ……何かあったのですか?
恭遠・グランバードああ、本部から緊急の救援要請だ。
世界帝軍が北方支部付近の町を
襲撃するという情報を掴んだ。
恭遠・グランバードだが、北方支部には
対処できるだけの戦力がない。
急ぎ応援を送ってほしい、と……。
ナポレオンなにっ!? それは由々しき事態であるな。
すぐに隊を編成し、出発しようではないか。
……ラップ!
ラップはっ、急ぎ出立の準備をしてまいります。
アレクサンドルこちらでは、今日と明日が
クリスマスなのですよね……?
アレクサンドル皆が心穏やかに過ごす……そんな日にも、
彼らは攻めてくるというのですか。
エカチェリーナまったく、無粋というものですねー。
きつーくお灸をすえてさしあげましょう。
ね、アレク。
アレクサンドルええ、もちろんです。
ナポレオンほう……この雪の中、ロシア生まれの
貴銃士が来るというのは心強いではないか。
無論、余も雪なぞ平気だがなっ!
アレクサンドルおや……? ナポレオン殿は、
寒いのはお嫌いだと伺ったことがあるような
気がいたしますが……。
ナポレオンな、なんだとぉっ!?
余は皇帝ナポレオンだぞ!?
冬将軍など恐れるわけがなかろうっ!!
アレクサンドルはっ……し、失礼しましたっ!
恭遠・グランバードはは……
ナポレオンがいれば、
寒い雪道も賑やかになりそうだな。
恭遠・グランバード○○、急な話で、
しかもクリスマスの日にすまないが、
君も同行してくれるだろうか。
恭遠・グランバード……ありがとう。
一人でも多くの同士が助かるよう、
俺も情報収集を続けるよ。

 

カールやあ。ラップが弾薬を補充していたが……
急ぎの作戦、というところかな?
助力が必要なら僕も同行しよう。
アレクサンドルカール殿……!
これは、心強い味方ですね。
カールそういえば、君と作戦に行く機会は
あまりなかったね。
よろしく頼むよ、アレクサンドル。
アレクサンドルええ、こちらこそ。
カール殿の作戦での手腕を拝見できる、
良い機会にもなりそうです。
エカチェリーナあら……アレク、いつのまに
かーると親しい仲になったのです……?
アレクサンドル近頃、チェスのお相手を
していただいているのですよ。
彼の戦法は、大変興味深いのです。
エカチェリーナむぅ……たたかいかたなら、
ぼくに聞けばよいではありませんか。
ぼくは女帝の銃なのですよ?
カールおや? 僕も皇帝の銃だが?
エカチェリーナ……!
アレクサンドルええと……あの……。
ナポレオン否! この余こそが皇帝だぁ―――っ!
エカチェリーナ
&カール
わっ!?
アレクサンドルひっ! ナ、ナポレオン殿……。
エカチェリーナうぅ……こまくが破れるかと……!
ラップまったく……
陛下、遊んでいる場合ではありませんよ。
出立の支度は整いました。
ラップ厚手の靴下を持ってきたので、
履き替えてください。
○○も、こちらを。
ナポレオンうむ! これでよし、と……。
それではいざ進軍……ゆくぞ皆の者!

第2話 雪景色に思うものは Edit

+  ネタバレ注意
ナポレオンさて、この先は……ふむ。
分かれ道を右だな。
皆、ついてくるがいいっ!
ラップ右、ですか……?
北方支部は、北西の方角だったかと。
カールどれ、僕にも地図を……。
カール……ふむ。ナポレオン、君は随分と
変わった地図の見方をするのだねー。
ナポレオンなにっ!?
ラップはぁ……
陛下、地図の向きを間違えておいでですよ。
ナポレオンな、なんだとぅっ!? 皇帝たる余が
そのような過ちを犯すはずな、ど…………!
ナポレオンぐぬぬ……この忌々しい寒さのせいだっ!
これだから冬というものは……。
アレクサンドル…………?
ナポレオンは、はーっはっはっは! このような吹雪、
皇帝の前ではそよ風のようなものだっ!
そうであろう、ラップ!
カールラップ、肩車を頼む。
この先の道の様子を見ておきたい。
ラップあ、はい。かしこまりました。
ナポレオンおい、ラップ! お前は私の副官であろう!
カールうーん、右に半歩ずれてくれ。
ラップこう、でしょうか。
カールもう少し――よし、ここだ。
ナポレオンラ―――――ップ!
エカチェリーナうるさいですよ、なぽれおん。
さわいでいないで、地図をかしてください。
道あんないはアレクにまかせます。
ナポレオンく……っ、く~~~~!
ナポレオンええい忌々しい……! 思い通りに
ならぬことばかりで、嫌なことまで
思い出してしまうではないか……!
ナポレオン私は……
冬将軍にはやはり勝てないのか……!?
いや、そんなはずは……っ!
ナポレオンああ、〇〇……
心遣いに礼を言おう。
余は……余は平気だとも……うむ……!

 

兵士あっ、89さん!
急ぎの任務で招集がかかっております。
至急集合願います!
89あぁ? 勘弁しろよ。今日はミカエルの
ピアノ・リサイタルに行くっつー、
リア銃なイベが……。
兵士は、89さん……?
89つーわけで、俺はパスだ。
悪ぃが、まぁ……なんかテキトーに
誤魔化しとけ! じゃーな!
兵士そ、そんなっ!?
89さんが、クリスマスに予定!?
まさかっ!!
兵士待ってください、89さぁ――ん!!

第3話 ディナーのために Edit

+  ネタバレ注意
エフんもう!
クリスマスに任務だなんてあんまりだわ。
余程大事な任務なんでしょうね?
エフもしも、そうじゃなかったら…………。
兵士ひっ!
いえ、非常に重要かつ
迅速性が求められる任務でして……。
兵士例の"石"を持ち去った者が潜んでいるとの
報告が……。
エフふぅん……なるほどね。こうなったら、
さっさと行って片付けちゃいましょ。
エフお兄様がね『ディナーは用意しておくから、
早く帰ってこいよ』って
言ってくださったのぉ♥
エフウフフ……♥
アタシ、頑張っちゃうわ~!
兵士は、はぁ……。
ナインティ…………!
ベルガーあひゃひゃひゃ! エフのやつ、
ザコ兵士に引かれてやんの~!
ダッセ~!
エフああ?
やぁね、おバカと一緒に任務だなんて。
無駄に時間かかっちゃいそうだわ~。
エフハァ……いい?
さっさと片付けてディナーにするんだから、
気合入れなさいよ!
ナインティ『でぃなー! でぃなー!』
『わくわく! ぐーぐー!』
ベルガーつか、あいついねーの?
ジェームズのおっさんが、
89もいるっつってたけど。
ナインティ『はちきゅー いない』
『にげた ぴゅーん!』
ベルガーあ"? あいつサボりかよ!
うっわ~! 俺もサボりてぇっつーの!
ずっりぃ~!
エフほら、ぎゃーぎゃー言ってないで行くわよ。
ディナーまでには絶ッッ対に戻るんだから!

第4話 悪夢と吹雪 Edit

+  ネタバレ注意
アレクサンドルくっ……この吹雪は……!
マスター、大丈夫ですか?
エカチェリーナこのまますすむのは危険ですねー。どこかで
吹雪をしのげたらいいのですが……。
ナポレオンむむっ! あれを見ろ。
民家……いや、山小屋か?
ともかく、あそこへ避難するのだっ!
ラップマスター、私の後ろについてきてください。
極力離れずに進めば、
風よけになりますので。

 

カールふぅ……人はいないようだな。
カールやれやれ、ここまで天候が荒れるとはねー。
ただ、雲の流れは早い。
数時間もたてば出立できるだろう。
アレクサンドルでは、それまではできる限り
休息をとっておきましょう、ここまででも、
かなり体力を消耗したはずですから。
ナポレオンうむ……。
さあ、〇〇、来たまえ!
君は奥のベッドで休むといい。
ラップ皆さんも休息を。
私は体力には余裕がありますので、
見張りをしておきます。
ナポレオンうむ! 頼んだぞ、ラップ。

 

ナポレオン(む……? ここは……?)
ナポレオン(破壊された街、焼け焦げた匂い……
そして、忌々しい雪……)
ナポレオン(これは、あの日のモスクワの光景か……?
火を放たれ、焦土と化した、あの……)
???……あ、……レ……か。
ナポレオン(――いや、違う。これはロシアではない。
だが、この焦燥は現実のものだと
確信がある……!)
ラップ……か、ナポレオン陛下!
ナポレオンハッ……!? ここは……。
ラップ寝ぼけているのですか? 山小屋ですよ。
……随分うなされていましたが、
悪い夢でも?
ナポレオンあ、ああ……悪い夢を……。
……いや、しかしこの胸騒ぎは……。
ナポレオン……ラップ。皆を起こせ。
――先を急ぐぞ!

第5話 妨害せよ! Edit

+  ネタバレ注意
ナインティ……! ……! ……!
エフンもう、どうしたのナインティちゃん。
なんなのその布……あらっ!?
エフま――っ! よく見つけたわねぇ!
偉いわぁ~~~!!!
まったく、そんなところに隠してたのね~。
ナインティ……♪♪
エフちょっとそこのアンタ!
ケース持ってきなさい!
兵士はっ!
あ……”赤い石”ですか……!?
エフそう♥ アンタが触れてもきっと死ぬだけ
だから、絶っ対素手で触るんじゃないわよ。
石が砕けたらオシマイよ?
エフさ、これで仕事は済んだわ。
さっさとおさらばしちゃいましょ。
ベルガー、そっちはどーお?
ベルガーあー、だいたい全部捕まえたんじゃね?
トラックぱんぱん。あっひゃっひゃ!
エフもぉ……あとで尋問するんだから、
圧死しないようにしなさいよ。
さてと……あとは、この町の始末ね。
エフそこの兵士ちゃん! 火を放ちなさい。
油もまいて、徹底的に燃やし尽くすのよ。
兵士はい、エフ様!
エフウフフ……いいお返事ね♥
レジスタンスの護送も任せたわよ。
石はアタシがだ~いじに♥ 持ち帰るわ。
兵士はっ、かしこまりました!
ベルガーお、任務かんりょー?
んじゃ、早く帰ろーぜ!
ナインティ『でぃなー! でぃなー! けーき♪』
エフ待ってて♥ アインスお兄様~♥♥♥

 

エカチェリーナまったく……〇〇の休息も
じゅうぶんではないのに、
いきなりなんなのです?
ラップ皆さん、申し訳ありません。
ですが、こういう時の陛下は
馬鹿にできませんので……。
アレクサンドルエカチェリーナ。
ここは彼についていきましょう。
エカチェリーナ……しかたありませんねー。
カール彼が持つ閃きの才に、
一目置いている者は多いと聞く。
僕も異存ないよ。
ナポレオン……むむっ!
見ろ、町から煙が上がっているぞ!
全員…………!
カール目的地の町ではないが……
奴らは目標を変えたのか?
ともかく、急いだ方がよさそうだ。
ナポレオンいや……その前に、”あれ”を止めるべきだろう。
向こうからくるトラック――……
ナポレオンあれは、世界帝軍の人員輸送車両だ。
捕虜を運ぶ時に使用する、な。
……おい、ラップ!
カールトラックを止めるぞ!
アレクサンドル、ラップ。
先に仕掛けて注意を引いてくれ!
ラップ&
アレクサンドル
はい!
ナポレオンなっ……!
むうぅ!
この皇帝を差し置くとは……!
ナポレオン私が……
いや、余こそが皇帝だ~~~っ!
ナポレオンええい、止まれ~~~~!
運転手な、なんだ!? 人!?
キキ――ッ!
ナポレオンそうだ! 余は皇帝ナポレオン!
余を前にすれば大軍も進むにあたわず!
ましてトラック数台なぞ言うまでもなしだ!
ラップちょ……陛下、何をしているんです!
轢かれますよ!
カールへぇ、彼も無茶をするねー。
うん、面白い!
ナポレオンさぁ――総員、かかれっ!!

第6話 燃えゆく町 Edit

+  ネタバレ注意
ナポレオンはーっはっは!
まさしく快勝、であるなっ! 流石は余!
皇帝ナポレオン!!
ラップまったく……陛下は無茶をしすぎです。
少しは危険を顧みていただかないと。
ラップいえ……そもそも、陛下から目を離した私が
間違っていましたね。
ナポレオンそうであろう! 反省したならば、今後は
私の副官としてより一層励むことだな。
はっはっは!
エカチェリーナなぽれおんはどうして自慢げなのでしょう。
ちっとも褒められてはいませんのに……。
アレクサンドルカ、カーチャ……!
し~っ、ですよ……!
カール君たち、大事はないか?
町で一体何があった。
レジスタンス男性A俺たちにもよくわからない。
いきなり、奴らが町へ攻めてきて……。
レジスタンス男性B町は一体どうなっちまったんだ?
急いで戻らないと……!

 

アレクサンドルああ、なんてひどいことを……。
ラップこの匂いは……油ですね。道理で、
この雪でも燃え続けているわけですか。
レジスタンス男性A俺たちの町が……。
レジスタンス男性B……っ、もうおしまいだ……。
ナポレオンいいや、まだ諦めるのは早い。
幸いにして雪は山程ある。消火するぞ!
ナポレオン諸君の大切なものが、
少しでも多く残るように務めるのだ!
エカチェリーナ……ええ、そのかんがえには
ぼくも同意しますー。
さあ、アレク。ぼくたちもやりますよ。
アレクサンドルはい、エカチェリーナ。

 

アレクサンドル……はっ!
カーチャ、スカートに火がっ!
エカチェリーナ……っ! いえ、このくらい
だいじょうぶです。ぼくよりも、
じぶんのてもとに集中なさい。
カール消火もいいが、程々にねー。
レジスタンス奪還の情報が入れば、
奴らがまた攻めてくるかもしれない。
カール早々に避難することを、
勧め、るよ…………。
ナポレオンむ!?
カールよ、どうした!?
エカチェリーナねつは……ないようですね。
みたところ、けがもありませんし……。
アレクサンドル……もしや、レオポルト殿が言っていた
あれでしょうか。力を使いすぎると、
気を失ってしまうとか……。
レジスタンス男性Aおーい! 森の教会が無事だったぞ!
逃れた奴らも全員そこだ!
レジスタンス男性Bああ、良かった……!
おい、君らもそこで休んでくれ。
あそこには毛布も食料もあるんだ。
アレクサンドルお気遣い痛み入ります。
ですが……よろしいのですか?
レジスタンス男性Aああ、あなた達は恩人だからな、
これくらい当然さ。俺たちも、
あらかた片付けが済んだら教会に向かうよ。

第7話 皇帝の閃き Edit

+  ネタバレ注意
エカチェリーナぴくりとも動きませんけれど……
ほんとうに大丈夫なのです?
アレクサンドルええ。レオポルト殿の話では、
心銃で力を使いすぎると気を失う――
というより、眠ってしまうそうです。
エカチェリーナふぅん……
では、疲れてねむっている、と
かんがえてよいのですね。
エカチェリーナさっきはかつやくしていましたし、
今はゆっくり休ませてさしあげましょー。
アレクサンドルふふ……ええ、そうですね。
男の子う……、ぐすっ……
僕のおうちがぁ……。
女の子パパ、ママぁ……
怖かったよぉ……ぐすっ。
アレクサンドルラップ殿、その子たちは……?
ラップ麓の町へクリスマスの買い物に行っていて
事なきを得たそうです。
ですが、家はあの有様ですので……。
アレクサンドル……。
子供たちにとっては、
尚の事辛い出来事でしたね……。
エカチェリーナ大切なおうちが
なくなってしまったのですからね……。
今は――。ああ、ありました。
エカチェリーナさあ、こっちにおいでなさい。ぼくの
とっておきのくっきーをさしあげます。
エカチェリーナ甘いものは、
ちょっぴりげんきをくれるのですよー?
子供たちうん……、ありがとう。
ナポレオン私も何か……。むむっ、何もないだと……!
菓子のひとつやふたつでも
持ってきておけば……!
ナポレオンいやっ!
それを今考えても仕方あるまい。
ならば、余にできることは……っ
ラップ陛下、木の下をうろうろするのは
やめておいた方がよいのでは?
雪が落ちそ――
ナポレオンふぎゃっ!!
ラップ…………ふっ。
ナポレオンつ、つつつ冷たいっ!
何をするのだ、ラップ!
ラップいえ、私は何も。雪が落ちそうだと
忠告申し上げようとしたところでしたが。
ナポレオンくぅ……! 気付いていたのならば、
もっと大きい声で早く言わんか!
おい! 笑いを堪えているな!?
ラップいえ? 笑うなどそんな……。
ナポレオン肩が震えているではないか!
お前など……こうだっ!
ラップ……っ! おやめください、陛下。
雪合戦をしている場合ですか?
マスターにも当たってしまいますよ。
ナポレオンふふん、皇帝のコントロールは完璧なのだ。
○○には
万が一つにも当てまい! それっ!
ラップちょ……大人げないですよ。
あれは私のせいでは……ぷっ。
ナポレオンこら! 避けるな!
皇帝の怒りを知れーい!
ラップあ、陛下。また木から雪が……。
ナポレオンのわあああっ!!
ナポレオン…………。
ラップ陛下? 大丈夫ですか?
ナポレオン……木――、そうだ、木だ!!
閃いたぞっ!!

第8話 優しい光 Edit

+  ネタバレ注意
カールん……、
ああ、僕は眠ってしまっていたのか……。
エカチェリーナあら、目がさめたんですね。
ないすたいみんぐ、ですー。
エカチェリーナあなたも動けそうなら、
かざりつけをてつだってくださいな。
カール飾り付け?
……ああ、なるほど。
そういえばクリスマスだったな。
エカチェリーナええ。
おそとにはたくさん木がありますから、
1本をくりすますつりーにするのですよ。
エカチェリーナ落ち込んだ人々を元気づけようと……。
なぽれおんも、なかなか冴えたことを
かんがえますねー。
エカチェリーナなぜか雪まみれで、
くしゃみをれんぱつしていましたけど。
アレクサンドル外にいらっしゃる時には、
そちらの服をどうぞ。街の人が
差し入れてくださった防寒着ですよ。
カールほう……これは暖かそうだね。
着替えたら僕も手伝いに行くとしよう。

 
第8話 優しい光1
 

エカチェリーナ○○、
りぼんはこのあたりでどうでしょう。
エカチェリーナもうちょっとみぎ……このあたりですね。
ふふっ……
とってもすてきにしあがりそうですー。
アレクサンドルカーチャはいつも服を作っているからか、
飾り付けのセンスは抜群ですね。
アレクサンドルきっと、素晴らしく
幻想的なツリーになるでしょう……!
エカチェリーナうふふ。
まだここしかおわっていないのですから。
さきは長いですよー?
アレクサンドルええ。共に力を合わせて
頑張りましょうね、カーチャ。

 
第8話 優しい光2
 

カールおお……! これはすごいねー。
僕が寝ている間に、
随分華やかになったものだ。
カールさて、何か手伝うことはあるかなー?
ラップでは、下の方の飾り付けをお願いしても?
このオーナメントを――。
ラップ……っ!
えっ、ト、トナカイ……?
カールははっ! 君は動物に好かれるたちかな?
クリスマスにトナカイ。
実に結構じゃないか。
ラップちょっ……やめてください。
それは食べ物ではありませんよ。
ラップいえ、マスターも笑っている場合では……。
はぁ……困りましたね。

第9話 クリスマス・キャロル Edit

+  ネタバレ注意
ナポレオンラップ! その飾りはもう少し上だ。
頂点の星は完璧な配置で頼むぞ!
……うむ、それで良し!
ナポレオン○○! もういいぞ、
目を開けたまえ。『クリスマスツリー
~皇帝スペシャル~』の完成だっ!

 
第9話 クリスマス・キャロル
 

ナポレオンはっはっは! どうだね?
素晴らしい出来だろう。
ナポレオンさあ、〇〇。そして皆も!
こちらへ来てよく見るがいい!
女の子わぁ……! すごい!
おっきいクリスマスツリーだ……!
男の子すっげぇ……!
こんなにでっかくてきれいなツリー、
見たことないよ!
ナポレオンうむうむ、そうであろう?
見る目があるぞ、子供らよ!
ナポレオンふふ……○○も
気に入ったようで何よりだ。
ナポレオン……いや、礼には及ばん。
余は皇帝であるからして、皆を助け、
前へと導くのは当然なのだからなっ!
ナポレオンしかし……
それはそうとして、〇〇。
ナポレオン君が笑顔になってくれたなら、
総指揮をとった甲斐もあるというものだ。
私も嬉しく思うぞ。
ナポレオンさて……諸君。大切な住まいを奪われ、
町を壊された君たちの悲しみや悔しさは
計り知れぬ……。
ナポレオンだが、今日はクリスマス・イブ。
聖なる夜だ。
ナポレオン真白く美しいこの夜が、諸君の心を
少しでも慰めてくれるよう……
我らも共に願い、寄り添おう。
ナポレオンさあ、今宵は皆で
クリスマス・キャロルを歌い、
温かな夜を取り戻そうではないか!
ナポレオン奴らの非道をもってしても、
我々レジスタンスの心は
折れぬのだからなっ!
レジスタンス男性……クリスマス・キャロルか。
久しく歌ってないが……。
男の子大丈夫、僕は知ってるよ!
それに、もしわからなくても赤い髪の
おじさんが教えてくれるって。ねっ?
ナポレオンいかにも!
しかし……おじさんではなく、皇帝陛下、
もしくはお兄さんと呼びたまえ!
男の子はーい、こうていへーか!
ラップぷっ……。
ナポレオンおい、聞こえているぞラップ!
ナポレオン……ゴホン。
それでは皆、準備はいいかね?
1、2、3~♪
カールナポレオン――
彼の周りには自然と人が集まって、
笑顔の輪ができている……。
カールあれが彼の”カリスマ”なのだねー。
思い込みは時に人を強くする、
といったところかな?
カールいや……あれは、”彼”自身が持つ力か。
……僕らは良い仲間を持ったものだね、
○○。

第10話 帰るべき場所 Edit

+  ネタバレ注意
ベルガーうっひゃ~!
お前の名前はぁ……ゴールド3号!
ヨウコソ俺んちへ~!
エフまさかあの方からプレゼントを
もらえるなんて~♥ クリスマスだけど
任務に参加した甲斐あったわねぇ♥
ベルガーあっひゃっひゃ!
あの石見たときの喜びよう、
ハンパなかったな!
ナインティ~~~♪♪♪
兵士あの……お取り込み中、失礼します。
モーゼル様から至急の呼び出しが……。
エフ……え? 何かしらぁ?
任務は無事終わったし、
アタシたち何も悪いことしてないわよねぇ?
ベルガーあがっ……なんかゾクゾクっときた……
嫌なカンジすんだけど!?
ナインティ……!
エフええ!?
ちょっと……やだ!
アタシ行きたくなぁ~いっ!!

 

マルガリータ……あっ、いたいた! みんなー、
○○たちが帰ってきたよー!
カールマルガリータ、朝から大声を出すのはよせ。
皆が起きるだろう?
レオポルトまあまあ、大目に見てあげておくれ。
君たちの帰りを、
首を長くして待っていたんだからね。
シャスポー○○……
ああ、〇〇!
よかった、どこも怪我なんてしてないよね?
シャスポー君が大雪のなか作戦に出たって聞いて
心配したよ……。とにかく、
無事に帰ってきてくれてよかった。
シャスポーアドベントカレンダーの最後の一日、
開けずにとってあるんだ。
あとで一緒に開けよう? ね?
タバティエールははっ。シャスポーのやつ、
○○ちゃん見た途端に
元気になったな。
シャルルヴィル部屋の隅っこでずーっと
ジメジメしてたもんな~。これでやっと、
タバティさんも俺も一安心だよ。
シャスポーおい! 余計なことを言うな!
ブラウン・ベス○○、作戦お疲れ様。
昨日は雪で寒かったろ。
大丈夫か?
スプリングフィールド急な作戦とか、大変だったね~。
今日は温かいゴハン、
一緒にいっぱい食べよ!
ケンタッキー無事ターキーもゲットできたんで、
楽しみにしててくださいっす!
あ、もちろんプレゼントもあるんで!
ホールふふっ……君の分のプレゼントが、
ツリーの下に山積みになって待ってるよ☆
ニコラ陛下! 〇〇!
おかえりなさい!
ノエル陛下と〇〇のいないイブは
さみしかったけど……
飾り付け、ちゃんとしておきました……!
ナポレオンおおっ、ニコラ! ノエル!
私も会いたかったぞ~!
飾り付けをあとでよく見せておくれ!
ニコラ&ノエルはい……!
ニコラおい、ラップ!
えっと……お前の分のプレゼントも、
一応用意してやったからな!
ノエル……ツリーの下の、紺色と赤の箱だから。
○○のと、間違えるなよ……。
ラップ……!
一体どういう風の吹き回しです?
ラップですが……まあ、用意してもらったのなら、
貰っておきましょう。
私からの分は、のちほど。
エカチェリーナこちらのしーずんにのっとって、
ぼくも贈り物をよういしていますー。
エカチェリーナ○○、あとでお渡ししますね。
アレク、もちろんおまえにも。
アレクサンドルありがとうございます。
……ふふっ、
実は、私も用意しているのですよ。
アレクサンドルのちほどおふたりのところへ
持っていきますね。
喜んでいただけるとよいのですが……。
エカチェリーナたいせつなあいてからの贈り物は、
なんであろうと嬉しいものですよ。
ね? 〇〇。
恭遠・グランバード○○、
急な作戦に同行してもらってすまなかった。
ブラウン・ベス……ああ、〇〇の言う通りだ。
相手は世界帝軍なんだから、
作戦が急になるのも当然だろう。
恭遠・グランバードそう言ってもらえると助かるよ。
君宛てに、シンパや他の支部からも
プレゼントが届いているんだ。
恭遠・グランバード凄い量だから、きっと驚くぞ。
談話室に置いてあるから、
あとで見に行ってみてくれ。
ナポレオン――さて、諸君!
慌ただしいイブだったが、幸いにして
今日は、こうして皆で集うことができた!
ナポレオンともに、素晴らしいクリスマスの一日を
過ごそうではないか!
いざ、パーティだ! はーっはっは!