キセル | よう! 〇〇、調子はどうだ? |
キセル | トラブル発生だってホールから聞いたが、 持ち直したみてぇだな。 |
ケイン | キセルさんも順調そうで何よりです。 流石は侠客とともにあった銃…… 読みの鋭さに感服しましたよ。 |
キセル | ははっ、そう褒められると 照れちまうじゃねぇか。……それで、 フルサトとキンベエの方はどうだ? |
ケイン | おふたりとも少しずつ、 着実にチップを増やしていっていますよ。 |
キセル | おう、そうか! なら、全員分合わせたら、 あと少しでカトラリーを取り戻せそうだな! |
キセル | そんじゃ、俺ァもう一儲けしてくるぜ。 また後でな! |
ケイン | ふふ……一時はどうなることかと 冷や汗をかきましたが、 頼もしい限りです。 |
ケイン | ……〇〇さんは、 キセルさんから『任侠の精神』について 聞いたことはありますか? |
ケイン | 仁義を重んじ、弱者を助けるためならば 己の犠牲すらも厭わない精神……。 |
ケイン | 彼は、この『任侠の精神』を 己の高貴としているんだそうです。 |
ケイン | ……カトラリーさんが行方知れずに なってから、キセルさんは必死に 彼の痕跡を辿っていました。 |
ケイン | そして今も、大きなプレッシャーのもとで、 このギリギリの賭けに勝ち続けている……。 |
ケイン | 任侠の精神に則っての行動だというのも もちろんですが……。 |
ケイン | キセルさんはそれ以前に、私達を仲間として とても大切に思ってくれているのですね。 |
ケイン | ただひたむきに、懸命に…… 仲間を思い行動している姿は、 私にとってもとても眩しいものです。 |
ケイン | 普段はああですが、本質的なところでは、 サングラスを掛けた時と変わらない―― とも思うのですよ。 |
ケイン | なんて……ふふっ。 すこし喋りすぎてしまいましたね。 まだ勝負は――。 |
ホール | ○○、ケイン! ……マズいことになったぞ! |
ホール | カトラリーが取られた! ほら、 例のイカサマディーラーと組んでた男! |
ケイン | ……っ、先を越されてしまいましたか……。 |
ホール | どうしようか……。 景品なら金さえあれば引き換えられるけど、 個人の所有物になったらそうはいかない。 |
ホール | カジノから出たところを襲う……? いや、でも世界帝軍の関係者なら、 厄介なことになるか……。 |
ケイン | ……ホールさん。 キセルさんを呼んできていただけますか? |