ブラウン・ベス | おい、〇〇、恭遠。 急に全員を呼び出すなんて、 何かあったのか? |
恭遠・グランバード | ああ、世界帝軍の新型兵器破壊作戦のことは 皆知っているな? その作戦中に、キセルが重大な情報を得た。 |
キセル | おうよ。皆、こいつを見てくれ。 世界帝軍の親玉の根城…… イレーネ城の見取り図だ。 |
キセル | 俺が潜入してた基地では、 新型兵器の開発をしてたんだが…… どうもそれだけじゃなかったようだ。 |
キセル | イレーネ城に配備するための 新しい迎撃装置も研究してたみてぇだな。 |
キセル | この見取り図には、警備兵の位置や数、 既存の迎撃装置の在り処が記載されてる。 |
キセル | 警備強化のために 必要な情報だったんだろうが……俺たちが 入手するとは思ってもみなかっただろうな。 |
恭遠・グランバード | ──この情報をもとにすれば、 イレーネ城攻略の可能性が かつてなく高まる。 |
恭遠・グランバード | 絶対的な権力を有する世界帝さえ 押さえてしまえば、 軍部も簡単には動けない。 |
アレクサンドル | ですが…… 世界帝軍に属している“マスター”が 動いた場合が気がかりです。 |
アリ・パシャ | ああ。世界帝が排除されたのをこれ幸いと、 敵のマスターが軍を掌握して、 新たな世界帝になるかもしれんぞ。 |
恭遠・グランバード | その件なんだが……諜報員からの 情報によると、世界帝こそが 敵のマスターである可能性が非常に高い。 |
全員 | ……っ!!! |
恭遠・グランバード | 世界帝が表舞台にほとんど 姿を表さない理由について探る中で、 彼が臥せっていることが判明した。 |
恭遠・グランバード | 状況の詳細は不明だが……手や腕に 重度の負傷があり、それが一向に治らない という噂が流れているそうだ。 |
ホール | 治らない傷って──〇〇の 薔薇の傷も、そうだったよね。 |
キセル | ……現代銃の貴銃士たちも、奴らの マスターについて話してたぜ。傷がどんどん 悪化して絶不調だとかなんとか。 |
恭遠・グランバード | そうか……『世界帝=マスター』の情報は ほぼ確実だな。 |
ケンタッキー | ──……っつーことは、 イレーネ城に侵入して世界帝を倒せば……? |
ブラウン・ベス | 俺たちは、この戦いに 終止符を打てる、のか……? |