ケイン | "Dead bodies are buried under cherry blossoms!" |
カトラリー | え……? 「花が咲いたさくらんぼの木の下に 死体が埋められてる」……? |
キセル | し、死体……!? ふ、ふたりとも何の話、してるの……? |
ケイン | ああ、驚かせてしまいすみません。 私が今読んでいる本の話ですよ。 |
ケイン | 日本には「桜」という、食用の実がならず、 花だけを楽しむ木があるそうですね。 |
キセル | うん、そうだよ。春になると咲いてね、 お空が花でいっぱいになるんだ……。 それで、なんで死体の話に……? |
ケイン | この本の主人公は、桜があまりに 美しいので気味が悪く、木の下に死体が 埋まっているに違いないと言うのですよ。 |
ケイン | ふふ……美しさに対して ある種の恐れと不気味さを抱く感覚は、 私にもわかるような気がします。 |
カトラリー | ふぅん……そういうもの? |
キセル | 俺はちょっとわかる……かも。桜は 綺麗すぎて、どこか違う世界に繋がってる かも、って気がしてくるんだ……。 |
カトラリー | いまいち想像がつかないけど…… そんなに綺麗なら……さくら? って花、見てみたいな。 |
サカイ | たっだいま~! なあなあ皆、 とっておきの耳寄り情報あるで~。 じゃんっ! |
サカイ | チェリーブロッサムフェスティバル! |
キセル&カトラリー | えっ!? |
ケイン | おやおや、これは奇遇ですねぇ。 |
サカイ | おっ、3人とも興味津々やなぁ! 近くの街でやってるって聞いて 覗きに行ってみたんやけどな。 |
サカイ | 桜、めっちゃ綺麗やったで! 明日までは花見だけやなくてお祭りも やってるから、楽しいこと間違いなし! |
サカイ | 俺、そこのバイトでぴえろっちゅーの やってんねん! 明日の会場におるから 遊びにきてや~! 案内するで! |
ニコラ | ノエル、桜だって! どんな花なんだろう……? |
ノエル | 陛下……、明日、 ぼくたちと一緒に行きませんか……? |
ナポレオン | うむ! もちろんだとも、 我が愛しの愛銃たちよっ! |
ニコラ&ノエル | やったー! 〇〇も誘ってこよう……! |
ラップ | はぁ……陛下、 安請け合いするものではありませんよ。 明日は作戦でしょう。 |
ナポレオン | むっ!? そ、そうであったな。 余としたことがうっかり……むむ! |
ナポレオン | そうだっ! 君たち、明日ふたりをフェスティバルへ 連れて行ってはくれんかね!? |
ナポレオン | あんなに楽しみにしてる様子のふたりに、 やはり行けないとはとても言えぬ……! |
ケイン | ナポレオンさん……。ええ、わかりました。 我々にお任せください。 ね、カトラリーさん、キセルさん。 |
キセル | ごめんなさい…… 俺も、明日作戦があって……。 |
カトラリー | ……ごめん、僕も作戦が入ってるんだ。 |
ケイン | なんと……! |
ケイン | い、いえ、作戦でしたら仕方がありません。 私がおふたりを連れていきましょう……! |
ラップ | よろしくお願いいたします。 目に余る悪戯をするようでしたら、 ビシッと叱っていただければと。 |
ナポレオン | 君に任せるならば安心だ。 頼んだぞ、ケイン! |
ケイン | は、はい! |