……え、アインス……は、
な……問題……ありませんよ。
ご安心を……それでは。
……さて、今回もアインスは
盛大にやらかしてくれましたねぇ。ふふっ。
『後片付け』がどんなに面倒になることやら
……しかし、これが最近は面白いと
感じるようになっているのですから。
彼の補佐を命じてくださったマスターには、
感謝をしなければいけませんねぇ。
アインス……初めはどんな粗暴な男かと
思ったものですが。
圧倒的な力で多くの命を容易く葬っておき
ながら……意外にもおっちょこちょいで、
我々にしては珍しく情に脆い。
それに、彼は1か100かという判断しか
しませんからねぇ。世紀の大虐殺……
なんてこともうっかりやりかねない。
私はつい、何事もそつなく
こなしてしまうものですから。
アインスといると飽きませんよ。
……しかし、あの豚には用心しませんと。
やれやれ、アインスも不運ですねぇ。
出世欲ばかり旺盛な、
意地汚い小男を上官に持つだなんて。
他人の足を引っ張ることだけは
上手ですから、個人的には退屈しのぎに
眺めていたいタイプの人間ですが……。
アインスの手柄を我が物扱いするうえ、
裏で何かと邪魔立てしているようですし。
小物なので放っておきましたが、
いい加減面倒になってきましたねぇ。
そろそろ、補佐である私の出番……
でしょうか。ああ、ちょうどいい。
あのネタの使い時です。
久しぶりに、腕が鳴りますねぇ……ふふっ。
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