キャラクター/ミカエル

Last-modified: Wed, 12 Dec 2018 15:25:21 JST (1975d)
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ノン。きみがお撃ちよ。僕は曲の続きを待たせているので。

自己紹介 Edit

僕はミゼルリスト・N・ミカエル。ごくシンプルな機関銃さ。
これならば、どんな兵士にも撃てるだろう? 
だから、僕の銃の操作は彼らに任せているよ。
戦場では、銃を撃つよりも、ピアノを弾くほうが有意義だからね。
美しいピアノの音色で、戦う兵士たちの脳を活性化させるんだ
……なんとも高貴な行いだろう?

世界帝軍エピソード Edit

第1話:「諜報員は見た!〜気まぐれなピアニスト〜」 Edit

+  ネタバレ注意

……わか……ら、早くおしよ。
くれぐれも、慎重にね。

ふぅ……疲れてしまったな。
兵士というものには、
粗野な輩が多すぎるよ。

せめて力仕事くらいは、
まともにこなしてほしいものだけど……。

彼らときたら、僕のグランドピアノを
戦場に運ぶだけなのに、いったい何を
手間取っているんだろう?

僕、使えない駒はいらない……。
ハークスに言って、
人員を入れ替えさせるとしよう。

それにしても……どうも兵士たちは、
僕が奏でるクラシックの必要性を、
真に理解できていないらしい。

僕が戦場でピアノを弾くのは、
彼らのためだというのにね。

……クラシックの旋律は、人間の脳波に
素晴らしい影響を及ぼす。

美しいメロディによって、
脳はαの揺らぎに共鳴し……。

リラックスした兵士たちは、
その潜在能力を大いに開花させるんだ。

ああ……戦場に響くクラシック、
ハーモニーを奏でるマシンガンの銃声。
想像するだけで、心が震える……。

ん……気が変わった。

さっきは、ピアノをすぐ戦場に運ぶよう
言ったけれど……呼び戻すことにしよう。

今すぐ、1曲弾きたくなってしまったよ。

……そこの兵士。きみ、ピアノの搬送を
中止するよう、上官に伝えておいで。

第2話:「諜報員は見た!〜上官殿の憂鬱〜」 Edit

+  ネタバレ注意
ミカエル……を……るの? きみたち、
遅いじゃないか。僕はもう10分も、
ピアノが運ばれてくるのを待っていたのに。
兵士Aも、申し訳ございません。ですが……。
ミカエルノン、言い訳は聞きたくないよ。
……おや、ピアノの椅子はどうしたの?
兵士Bそれが……ひと足先に、
戦場へ送られてしまったようでして……。
ミカエルもうここにはない、と……仕方がないね。
ミカエルそれなら、きみが椅子におなりよ。
ほら、ここの四つん這いになって。
兵士Bえ!? い、いえ。それは、さすがに……!
兵士A……あ、あの!
兵士Aそ、そそ、それでは僭越ながら自分が!
ミカエル様の椅子を務めさせていただいても
よろしいでしょうか!?
ミカエルうん、僕は誰でも構わないよ。
ミカエルああ、その前に……
そっちのきみ、清潔な布を持っておいで。
ミカエルこの兵士に直接座ると、
僕の服が汚れてしまいそうだからね。
兵士Aああっ、ミカエル様! 自分、感激ですぅう!
ミカエル静かにおしよ。僕の演奏を邪魔する気?
兵士A……っ! ~~~~~っ!!
兵士Bそ、それでは、私は布を探して
まいりますので……失礼します。

 

兵士Bやれやれ……ああいう兵士、
だんだん増えてないか?
兵士Bあの屈強な上官殿が、
胃薬を手放せないわけだ。

第3話:「諜報員は見た!〜迷子のピアニスト〜」 Edit

+  ネタバレ注意
ミカエル……ね……の兵士……誰か……いないの。
89……ん? ミカエル。こんなとこにひとりで、
どうしたんだよ。お前の部下誰もいねーぞ。
ミカエルきみ……89か。
89珍しいな、
お付きが誰もいないなんてよ……って、
うわ。
89お前、ガスマスクに口紅付いてんぞ……
またエフにやられたのか?
ミカエルうん。わかっているなら話が早いね。
うっかり触ってしまって、
手がベタベタするんだ。
ミカエルこれじゃあピアノが弾けない。
さあ、89。早く拭いておくれ。
89拭くぐらいは構わねーけどさあ……
なあ、こういうの嫌ってちゃんと言えよ?
89あの変態カマ野郎、お前に会うたびに
その……アレしてるじゃねーか。
ミカエル……? キスのこと?
エフさんは構わないよ。
彼、いい香りがするもの。
89……え!? は、はぁ……?
いや、別にいいなら、いいけど……。
89マジかよ……文化の違い……か……?
89……ほら、拭けたぞ。
お前の上官のところまで見送ってやるよ。
ミカエルうん、よろしく。
89あ、ちょっと待て、
このタオル、そこのゴミ箱に捨ててくるから。
ミカエルああ……僕のピアノ……。