イベント/愛しい君に、光あれ/エピソード の編集 Top > イベント > 愛しい君に、光あれ > エピソード **第3話 暗闇の中へ [#episode3] #region(ネタバレ注意) |エフ|さあ、兵士ちゃんたち!&br;あいつらを生け捕りになさい!| |兵士たち|はっ!| |シャスポー|僕が足止めする。&br;マスターを連れて逃げるんだ!| |兵士たち|ぐああああぁっ!!| |シャスポー|ふん。&br;お前たちなんかが〇〇に&br;手出しできると思うなよ。| |タバティエール|おい、シャスポー!&br;こっちだ!| |ローレンツ|あ! そこ、見てください!&br;吊り橋がありますよ!| |タバティエール|よし、渡った後で橋を落とそう!&br;そうすればあいつらも追って来られない。| |シャスポー|ああ、急ぐぞ!&br;〇〇、僕の手に掴まって!| |ドライゼ|……!&br;いけない! 縄が……!| ||──ブチッ!| |タバティエール|……ッ!?| |全員|うわあぁぁああぁぁ──っ!!| |エフ|ちょっと!&br;あいつらはどこ行ったのよ!?| |兵士A|そ、それが……&br;吊り橋の縄が切れて、&br;谷底の川に落下したようです!| |ファル|はぁ……&br;「生け捕りにしろ」と命令したのが&br;聞こえませんでしたか?| |ファル|この高さでは、古銃はともかく&br;「マスター」が無事か怪しいものですよ。| |エフ|ったく……!&br;これだから愚図は嫌なのよ。&br;そんなにお仕置きされたいわけ?| |兵士たち|ひっ!| |ファル|エフ。お仕置きはあとにしなさい。&br;まずは彼らを探しますよ。| |エフ|はぁーい。| #endregion //------------------------------ ページの更新 ビジュアル編集モードに切り替える &embed(31); **第1話 世界帝軍の秘密 [#episode1] #region(ネタバレ注意) |レジスタンスの諜報員|…………。| |レジスタンスの諜報員|……これが、例の“赤い石”か。| |レジスタンスの諜報員|なんとしても、彼らに届けなければ……!| |ドライゼ|ああ、〇〇。&br;作戦を終えて、ただいま帰還した。| |ローレンツ|今回は俺、怪我しなかったんですよぉ!&br;少しは成長してるってことですかね……!| |タバティエール|ははっ、良かったなローレンツ。&br;他の奴らも大したことないぜ。&br;作戦が首尾よく進んだんでな。| |タバティエール|手当てが必要なのはシャスポーくらいだろ。&br;近接戦でナイフが掠ってたからな。| |シャスポー|おい、タバティエール!&br;余計なことを言うな。&br;僕は一番戦果を上げたんだ。| |シャスポー|なのにこれぽっちの怪我なんだからな。&br;僕みたいに高性能で鍛錬も積んでいる&br;貴銃士じゃなきゃ、こうは──。| |タバティエール|へいへい、シャスポー様。&br;〇〇ちゃん、&br;こいつの手当て頼めるか?| |シャスポー|〇〇、&br;僕はこれくらい平気なんだよ?| |シャスポー|でも……そうだね。&br;君がそう言うなら、治療をお願いするよ。| |シャスポー|ふふ……僕、君に手当てされるのは&br;大好きなんだ。君の手からは、&br;優しさと温かさが伝わってきて……。| |シャスポー|……あれ? 〇〇、&br;もしかして……疲れてる?| |シャスポー|いや……&br;いつもならこれくらいの怪我、&br;ぱっと治しちゃうでしょ。| |シャスポー|今日は時間がかかってる&br;みたいだから……。| |シャスポー|……ううん、このへんで大丈夫だよ。&br;あとは自然と治るからさ。| |シャスポー|でも、〇〇の手の傷は&br;どんどん治ってきてるみたいでよかった。| |シャスポー|君が痛い思いや苦しい思いをするのは、&br;僕、見たくないからね。| |シャスポー|さ、今日はゆっくり休んで。&br;部屋まで送るよ。| |ドライゼ|…………?| |恭遠・グランバード|みんな、遅くにすまない。&br;世界帝軍に潜入している諜報員から&br;連絡が入った。緊急の任務を頼みたい。| |ドライゼ|……詳しく聞こう。| |恭遠・グランバード|軍の研究施設から、&br;トップシークレットに該当するような品を&br;入手したそうだ。| |恭遠・グランバード|それが何かによっては、&br;レジスタンスが勝利するための&br;大きな切り札になるかもしれない。| |恭遠・グランバード|受け渡し役が必要なんだが……&br;そこまで重要なものとなると、&br;任せられるのは君と貴銃士くらいだ。| |恭遠・グランバード|昼に戻ったばかりのところをすまないが、&br;君たちが行ってくれるだろうか。| |恭遠・グランバード|あいにく他の貴銃士は出払っていて、&br;早い隊でも戻るのは明日の朝なんだ。| |ローレンツ|は、はい! 俺は大丈夫です。| |シャスポー|僕も異論ないよ。&br;戦況を変える可能性があるほど&br;重要な情報なら、なんとしても得るべきだ。| |恭遠・グランバード|〇〇、皆、ありがとう。&br;俺は引き続き、諜報員からの情報を待つ。&br;何かあればすぐに連絡するよ。| |タバティエール|……さてと。&br;それじゃ、急いで準備しますかね。| #endregion //------------------------------ **第2話 『赤い石』 [#episode2] #region(ネタバレ注意) |シャスポー|……このあたりで間違いないな。&br;周囲に敵影は?| |タバティエール|こっちは問題なしだ。お前の心配は&br;わかるが、二重スパイの罠……&br;っていう線はなさそうだな。| |ドライゼ|だが、用心するに越したことはない。&br;……受け渡し場所はこっちだな。&br;行こう。| ||──ガサッ。| |ローレンツ|ひゃわわっ!| |レジスタンスの諜報員|驚かせてすまない。&br;すぐに基地に戻らなければいけないから、&br;着替える余裕がなかったんだ。| |レジスタンスの諜報員|長く持ち場を離れては怪しまれる。&br;手短に伝えるが……&br;あなたが、貴銃士たちのマスターだな。| |レジスタンスの諜報員|来てくれて助かった。&br;あなたにこれを託したかったんだ。| |シャスポー|……何だい?&br;このちっぽけな木箱が&br;極秘情報だって言うのか?| |レジスタンスの諜報員|ああ。開けてみてくれ。&br;……絶対に、中のものに&br;手を触れないようにな。| |タバティエール|ん……?&br;〇〇ちゃん、&br;これが何か知ってるのか?| |ローレンツ|ルビーとか、宝石……ではないですよね。&br;なんだろう……見ているとぞわぞわする……。&br;何ですかこの赤い石……。| |レジスタンスの諜報員|君の感覚は正しい。&br;この結晶に触れた人間は、&br;全身から血が噴き出し──。| |レジスタンスの諜報員|一様に、恐怖と苦痛の表情を浮かべて、&br;ことごとく死ぬそうだ。| |ローレンツ|ひえぇっ! そ、そんなものを&br;なんで〇〇さんに&br;渡すんですかっ!?| |タバティエール|ローレンツ、落ち着け。&br;そんな話、聞いたことがあるぞ。&br;──確か、カトラリーくんが言っていたな。| |タバティエール|軍の奴らが戦場跡地で探し回ってるってのは&br;まさかこの石のことか?| |レジスタンスの諜報員|……そうだ。軍の研究者たちは、&br;これを『アリノミウム結晶』と呼ぶ。| |レジスタンスの諜報員|世界帝軍は、ある極秘の研究のために&br;結晶の収集を続けてきた。| |ドライゼ|極秘の研究……&br;それがマスターと関係があると?| |レジスタンスの諜報員|ああ。この結晶に触れた人間は&br;まず間違いなく死ぬが……&br;ごく稀に、例外がいる。| |シャスポー|……!&br;まさか……!?| |レジスタンスの諜報員|石に触れながらも生き残り、&br;力を得た稀有な存在──それが、あなただ。| |全員|……!!| |ローレンツ|……って、〇〇さんも&br;びっくりしてるじゃないですかぁ……!| |レジスタンスの諜報員|あなたが知らなかったのも無理はない。&br;普通は死ぬなんて、&br;試さなければわからないことだ。| |レジスタンスの諜報員|そして、問題はここからだ。&br;軍では新たな「マスター」を生み出すため、&br;人工結晶を作る研究を進めている。| |タバティエール|おいおい……成功したところで、&br;触れたらどうせ死んじまうんだろ。| |シャスポー|奴らにそんなことを気にする善良さが&br;あるとでも? 「マスター」を作れるまで、&br;際限なく試すだけだろう。| |レジスタンスの諜報員|ああ。もし研究が成功し、&br;「マスター」適合者が現れたら……&br;戦況が悪化することは間違いない。| |レジスタンスの諜報員|それだけはなんとしても阻止しなければと、&br;こうして盗み出したんだ。| |ドライゼ|よくやってくれたな。&br;敵地での危険な任についている君に、&br;最大の感謝と賛辞を送る。| |レジスタンスの諜報員|へへっ。それじゃ、俺は戻るよ。&br;また何か情報があれば伝え──| |レジスタンスの諜報員|ぐあ……っ!!| |シャスポー|〇〇、伏せろっ!&br;全員木の陰に隠れるんだ!| |ドライゼ|狙撃手か!&br;一体どこから……。| |ファル|見えたところで、あなた達古銃には&br;手を出せない距離ですよ。&br;ふふ、さすがはアインス。見事な狙撃ですね。| |ローレンツ|せ、世界帝軍!?&br;そんな、確認したときは&br;いなかったのに……っ!?| |エフ|最初から待ち構えてたら、&br;いくらアンタ達が間抜けでも勘付くでしょ?| |ファル|楽しいお喋りの間に距離を詰めたんですよ。&br;……また会いましたね、&br;レジスタンスのマスターさん。| |ファル|泳がされているとも知らず、&br;あなたのところへ案内してくれた&br;哀れな彼にお礼を言わなくては。| |ファル|まぁ、言ったところで、&br;彼にはもう聞こえませんか。&br;ふふっ……。| #endregion //------------------------------ **第3話 暗闇の中へ [#episode3] #region(ネタバレ注意) |エフ|さあ、兵士ちゃんたち!&br;あいつらを生け捕りになさい!| |兵士たち|はっ!| |シャスポー|僕が足止めする。&br;マスターを連れて逃げるんだ!| |兵士たち|ぐああああぁっ!!| |シャスポー|ふん。&br;お前たちなんかが〇〇に&br;手出しできると思うなよ。| |タバティエール|おい、シャスポー!&br;こっちだ!| |ローレンツ|あ! そこ、見てください!&br;吊り橋がありますよ!| |タバティエール|よし、渡った後で橋を落とそう!&br;そうすればあいつらも追って来られない。| |シャスポー|ああ、急ぐぞ!&br;〇〇、僕の手に掴まって!| |ドライゼ|……!&br;いけない! 縄が……!| ||──ブチッ!| |タバティエール|……ッ!?| |全員|うわあぁぁああぁぁ──っ!!| |エフ|ちょっと!&br;あいつらはどこ行ったのよ!?| |兵士A|そ、それが……&br;吊り橋の縄が切れて、&br;谷底の川に落下したようです!| |ファル|はぁ……&br;「生け捕りにしろ」と命令したのが&br;聞こえませんでしたか?| |ファル|この高さでは、古銃はともかく&br;「マスター」が無事か怪しいものですよ。| |エフ|ったく……!&br;これだから愚図は嫌なのよ。&br;そんなにお仕置きされたいわけ?| |兵士たち|ひっ!| |ファル|エフ。お仕置きはあとにしなさい。&br;まずは彼らを探しますよ。| |エフ|はぁーい。| #endregion //------------------------------ **第4話 水辺の目覚め [#episode4] #region(ネタバレ注意) |シャスポー|う……に……ろ……。&br;マス、タ……。に、げ……。| |シャスポー|はっ……!&br;〇〇!?| ||……………………。| |タバティエール|……う……。| |シャスポー|……!&br;おい、タバティエール! 死ぬな!| |タバティエール|ん……?&br;シャスポー、か……。いてて、&br;起こすなら傷のないところをだな……。| |シャスポー|お前は大丈夫だろう!&br;そんなことより、〇〇は!?&br;〇〇は無事なのか!?| |シャスポー|ああああ!&br;僕が……僕が〇〇の手を&br;もっとしっかり掴んでいれば……!!| |タバティエール|落ち着け、シャスポー。俺達がこうして&br;貴銃士の姿のままでいるからには、&br;〇〇ちゃんは無事だ。| |タバティエール|無傷……かはわからねぇし、心配だが、&br;少なくとも命に別状はないはずだ。| |タバティエール|ここで俺達が慌てたって何にもならねぇ。&br;そうだろ?| |タバティエール|敵に見つからないように、&br;早く皆と合流する──それが、&br;俺達が今やるべきことなんじゃねえか。| |シャスポー|…………。&br;言われなくてもわかっている。行くぞ!| |ローレンツ|うう……。&br;あいたたた……。| |ローレンツ|……あれ、ここどこだっけ?&br;なんで俺ひとりで……。| |ローレンツ|あ……そうだ。&br;吊り橋が落ちて、川に……。| |ローレンツ|皆は……&br;〇〇さんは大丈夫かな……。| |ローレンツ|うう……、&br;俺ひとりでどうすれば……。| |ローレンツ|…………っ。| |ローレンツ|……って、めそめそしてたって&br;どうしようもないんだ……!| |ローレンツ|まずは深呼吸して──すぅー、はぁー。&br;よし! 皆を探すぞぉ……!| |ローレンツ|はぁ、はぁ……けっこう歩いたのに、&br;誰も見つからないな……。| |ローレンツ|これってもしかして、遭難……。| ||──ぐぅ。| |ローレンツ|うぐ……。お腹空いたなぁ……。&br;昨日の昼から何も食べてないんだっけ……。| |ローレンツ|……あれ?&br;なんだろう……&br;香ばしい、いい匂いが……。| #endregion //------------------------------ **第5話 再会 [#episode5] #region(ネタバレ注意) &attachref(アルバム/イベント/2019/第5話 再会.jpg,zoom,第5話 再会,259x200); |ドライゼ|はふっ……、&br;うん、中までよく火が通っている。&br;食べて問題なさそうだ。| |ドライゼ|さあ、マスター。腹が空いているだろう。&br;遠慮せずどんどん食べてくれ。| |ドライゼ|熱いから、火傷しないように&br;気をつけるんだぞ。&br;骨を飲み込まないように注意して──。| |ドライゼ|食べる前に、ヒレを取っておくといい。&br;硬い小骨も一緒に取れるからな。| |ドライゼ|……美味いか。それはよかった。&br;足りなければまだまだ獲ってくるぞ。| |ドライゼ|なに、濡れるくらい平気だ。&br;こうして&br;焚き火に当たっていればすぐに乾く。| |ドライゼ|あなたも、日が出ている内に&br;しっかり服を乾かしておくといい。&br;夜は冷えそうだからな。| |ドライゼ|もうすぐ日が暮れる。&br;今のうちにもう少し焚き木を集めておこう。| |ドライゼ|……あの時、&br;川に流されていくあなたを見たときは、&br;心が凍りついたような心地だった。| |ドライゼ|俺が……あの吊り橋について&br;事前に調べておけば……。| |ドライゼ|……いや、だが川に落ちたことで&br;敵の手から逃れられたという面も……。| |ドライゼ|……!&br;マスター、大丈夫か?&br;顔色があまりよくないぞ。| |ドライゼ|……身体が冷えているな。&br;すまない、もっと早く気付くべきだった。| |ドライゼ|向こうに手頃な洞窟があった。&br;そこなら風をしのげる。&br;火を焚いて温まろう。| ||──ガサッ。| |ドライゼ|……!&br;〇〇、危険だ。下がってくれ。| |ドライゼ|音の正体を確認してくる。&br;あなたは俺の後ろに──| |ローレンツ|〇〇さぁぁぁん!&br;ドライゼさぁぁぁん!!| |ドライゼ|うおっ! ロ、ローレンツ……!?| |ローレンツ|おふたりとも無事で……ううっ……&br;良がっだぁぁ……っ!| #endregion //------------------------------ **第6話 絡み合う思惑 [#episode6] #region(ネタバレ注意) |ホクサイ|やあやあ! 進捗はどうだい?&br;増援を連れてきたよ~。| |ファル|ああ、ありがとうございます。&br;少し困ったことになりましてねぇ。&br;人手が増えると助かりますよ。| |ゴースト|んで、古銃の奴らはどこ行ったん?| |エフ|それがねー。&br;アタシたちから慌てて逃げようとして、&br;オンボロ吊り橋ごと落ちちゃったのよ。| |エフ|死体は上がってないから、&br;古銃ちゃんもあっちのマスターも&br;逃げてるんだと思うけど……。| |ファル|下流の広い範囲を捜索する必要があるので、&br;なかなか厄介でして。| |ファル|街へ通じる全ての道は封鎖していますから、&br;じわじわと包囲網を狭めれば&br;そのうち捕縛できますが……。| |ファル|もしかすると、&br;このあたりに潜んでいるかもしれませんね。| |ゴースト|ん? なんやそこ。&br;地図になーんも載ってへんけど、空き地か?| |ファル|廃村ですよ。&br;数年前までは人もいたそうですが、&br;今は無人になっています。| |ファル|廃屋ばかりとはいえ、雨風はしのげますし、&br;日用品や保存食が残っている可能性も&br;ありますからねぇ。| |ファル|マスターを連れて山中を逃げ回るよりは、&br;隠れ潜んで救援が来るのを&br;じっと待つのではないかと。| |ホクサイ|なるほどね~。&br;うんうん、いいんじゃないかい?| |ホクサイ|もしそこで見つからなくても、&br;正攻法で山狩りすればいいだけだしね~。| |エフ|じゃあ決まりね♪&br;兵士ちゃんたちは1小隊ついてきなさい。&br;残りは下流をくまなく探すのよ!| |兵士|はっ!| |タバティエール|おーい、シャスポー。&br;印があったぞ。こっちだ。| |タバティエール|いやぁ、ドライゼには恐れ入るねぇ。&br;こんな時のために、&br;木につける印まで決めといて助かったよ。| |シャスポー|ふん。あいつの狡猾さも&br;たまには役立つわけだな。| |タバティエール|やれやれ……「狡猾」じゃなくて、&br;そこは「万全の備え」だろ?| |タバティエール|……おっ!| |シャスポー|ああ、〇〇っ!&br;大丈夫だった!? 怪我はない!?| |シャスポー|君のそばにいられなくて、本当にごめんね。&br;でも、僕が来たからにはもう大丈夫だよ。| |シャスポー|次はたとえ気を失ったとしても、&br;〇〇の手を&br;離したりしないから……。| |タバティエール|はは、感動の再会だねぇ。&br;ドライゼ、こっから先はどうするんだ?| |ドライゼ|そうだな。&br;昨夜の内に俺達が戻らなかった時点で、&br;恭遠は何かがあったと悟っているだろう。| |ドライゼ|今朝には他の貴銃士も帰還しているから、&br;既に捜索隊が出されているはずだ。| |タバティエール|受け渡し場所の近くで、落ちた吊り橋を&br;見つけたら……おおよその範囲は&br;察してくれるかもしれねぇな。| |ドライゼ|ああ。だが、俺達の居場所を絞り込むのは&br;至難の業だ。森の中に潜んでおくのが&br;一番リスクが少ないが……。| |ドライゼ|ある程度見つけやすい場所にいた方が、&br;結果的に早く仲間と合流できて&br;安全かもしれない。| |タバティエール|なるほどな、それで廃村のそばまで&br;来てたのか。奴らがいないか&br;周辺を見て回って、それから──。| |???|おい、いたぞ!&br;レジスタンスだ!| |ローレンツ|はわわわっ、&br;せ、世界帝軍です……!| |ドライゼ|しまった、見抜かれていたか……っ!&br;木の陰に隠れながら逃げるぞ!| |シャスポー|〇〇、僕の手に掴まって!&br;行くよ!| #endregion //------------------------------ **第7話 交戦 [#episode7] #region(ネタバレ注意) |ローレンツ|はぁっ、はぁっ……&br;ダメです……逃げられません……!| |ドライゼ|……交戦するしかなさそうだ。&br;皆、いけるか?| |シャスポー|僕は、〇〇を守りながら&br;突破点を探る。| |タバティエール|おう。援護するぜ。| |エフ|さ、行くわよ、兵士ちゃんたち!&br;次に失敗したら……わかってるでしょうね?| |兵士たち|は、はいっ!| |エフ|レジスタンスのマスターを捕縛、&br;貴銃士は1人か2人くらい殺しちゃっても&br;構わないわ。おやりなさい!| |タバティエール|……だってよ?&br;ま、簡単にやられるつもりは&br;毛頭ないけど、なっ!| |兵士たち|があぁぁっ!!| |シャスポー|僕がマスターに手出しさせるとでも思った?&br;──失せなよ。| |兵士たち|ぎゃあああっ!!| |シャスポー|よし、道が開いたぞ!&br;皆こっちに来──| |ファル|……と見せかけて、&br;こちらの思い通りに行動させる。&br;ふふ……戦術の基本ですよ?| |シャスポー|〇〇っ!!!| |シャスポー|ぐ……ぁああっ!!| |ファル|おや、関節に当たってしまいましたか。&br;貴銃士といえど生半可な苦しみでは&br;なさそうですねぇ。可哀相に。| |タバティエール|〇〇ちゃん!&br;シャスポー!!!| |エフ|あなたの相手はアタシよ♥| |タバティエール|退け!!!| |エフ|きゃああっ!| |ローレンツ|〇〇さん、&br;〇〇さんっ!&br;しっかりしてください!| |ローレンツ|血が……!&br;とにかく止血しないと!| &attachref(アルバム/イベント/2019/第7話 交戦.jpg,zoom,第7話 交戦,259x200); ||──ビリィッ!| |ローレンツ|……よし!&br;これで止血帯に使える!| |ローレンツ|〇〇さん、&br;ここでぎゅって縛りますよ!| |ローレンツ|痛いと思いますけど……すみませんっ!| |ドライゼ|俺が道を開く!&br;ふたりはマスターとシャスポーを頼む!| |タバティ&ローレンツ|おう!&br;はいっ!| |ファル|そう簡単に逃がすとお思いで?| |ドライゼ|止められようが押し通るまでだ!| |ファル|……チッ、スモーク弾か。&br;撃ち方止め!&br;「マスター」の生け捕りが再優先事項です。| |ファル|視界が晴れてから痕跡を追います。&br;いいですね?| |兵士たち|はっ!| #endregion //------------------------------ **第8話 薔薇の傷 [#episode8] #region(ネタバレ注意) |ローレンツ|〇〇さん、傷を見ますね。&br;……よかった。血は止まってます。| |タバティエール|シャスポー、ゆっくり下ろすぞ。| |シャスポー|ぐ……ッ!&br;……、う……っ!| |タバティエール|雨で足跡も消えて追って来られないはずだ。&br;俺は逃げ道がないか探して、&br;可能なら応援を呼びに行く。| |タバティエール|その前に奴らが来るようなら、&br;俺のことは気にせず場所を移せ。いいな?| |ドライゼ|……承知した。&br;だが、無理はせず戻ってきてくれ。&br;ひとりでも多く戦力がほしい。| |タバティエール|おう、わかってるさ。| |シャスポー|く……、うっ……ぐ、ああ……っ!| |ローレンツ|シャ、シャスポーさん!&br;大丈夫ですか!?&br;しっかりしてください!| |ドライゼ|む……出血が多すぎる。マスター、&br;すまないが、治療を頼めるだろうか。| |シャスポー|ご、めん……ね、〇〇……。&br;心配、かけて……。| |シャスポー|でも、僕……すぐにまた、戦えるから……。| |ローレンツ|あ、あれ……傷、が……。| |ローレンツ|治、らない……?| |ローレンツ|そ、そんな……!&br;こんなこと今までなかったのに……っ!| |ドライゼ|……いや。昨日の朝もそうだった……。&br;シャスポーの傷を治すのに、&br;これまでになく時間がかかっていた。| |ローレンツ|怪我してるから、〇〇さんの&br;力が弱まっているんでしょうか……!?| |ドライゼ|いや、昨日の朝は──| |ドライゼ|……!!| |ドライゼ|マスターの手の甲……&br;薔薇の傷がほとんど治りかけている!&br;そうか、そういうことだったのか……。| |ドライゼ|力の根源がこの傷ならば、治ると同時に&br;マスターとしての力も失われるんだ……!| |ローレンツ|ええ!? そ、そんなぁ……!&br;それじゃあ一体&br;どうすればいいんですか……!?| |シャスポー|……っ、……〇〇!&br;ねえ、〇〇、どこにいるの!?| |ドライゼ|シャスポー……!?&br;動くんじゃない! 出血が増えるだけだ!| |シャスポー|うぅっ……寒い……!&br;〇〇……ねえ、手を握ってよ。&br;〇〇……っ!| |ローレンツ|シャスポーさん、顔が真っ青ですよ!| |ドライゼ|……まずい。失血で意識が混濁している。&br;ローレンツ、お前は脚を押さえろ。&br;止血するぞ!| |ローレンツ|で、でも、脚にはまだ弾が……!| |ドライゼ|かまうな! いくぞ!| |シャスポー|……っ、ぐああぁぁああぁっ!!!| |ローレンツ|ごめんなさい……、ごめんなさい……っ、&br;シャスポーさん……っ。| |ドライゼ|すまない、シャスポー。&br;だが、今はこうするしか……。| |あなた|…………っ!| |ローレンツ|〇〇、さん……?&br;一体何を……。| |ドライゼ|結晶で力を取り戻す、だと……?&br;……っ、だめだ、〇〇!&br;あまりに危険すぎる!| |ローレンツ|そ、そうですよ!&br;それに触れた人は死んじゃうって&br;聞いたじゃないですかぁ!| |ローレンツ|1回は大丈夫でも、&br;2回目まで無事とは限らないんですよお!?| |ローレンツ|お、俺、〇〇さんが&br;死んじゃったらいやです……!!!| |シャスポー|〇〇……だめだ……。| |シャスポー|……っぐ、……やめて、よ、&br;おねがい、だから……。| |シャスポー|僕のために、じぶ……犠牲にする、&br;なん……て、いや、だ……!| |ドライゼ|……っ。〇〇、頼む。&br;その箱を置いてくれ。| |ドライゼ|ローレンツの言った通りだ。&br;今回も大丈夫という保証はどこにもない。| |ドライゼ|結晶に触れた瞬間、あなたは&br;死んでしまうかもしれないんだぞ……!!| |あなた|…………。| |ドライゼ|…………。&br;………………。| |ドライゼ|…………あなたの意志は、&br;揺らがないのだな。| |ドライゼ|ならば……&br;俺は、あなたの貴銃士として、&br;その意志を受け入れよう。| |ローレンツ|えっ……ドライゼさん!?&br;そんな……&br;駄目ですよ、〇〇さんっ!| |シャスポー|うぐっ……いやだ……&br;やめて、〇〇……っ!| |ドライゼ|シャスポー、ローレンツ……&br;〇〇を信じよう。&br;俺達のマスターを。| |シャスポー|いやだ……! やめてよ!&br;……〇〇──っ!!!| ||──パリンッ!| #endregion //------------------------------ **第9話 シャスポーの誓い [#episode9] #region(ネタバレ注意) |タバティエール|チッ……こっちも駄目か。&br;完全に包囲されてやがる。&br;軍の奴らも本腰入れてきたってことかねぇ。| |タバティエール|万事休す……には早いが、&br;どうすれば……ッ。| |???|……あ、おった!&br;タバティエールさん!| |タバティエール|……クニトモくん!?&br;どうやってここまで来たんだ!&br;包囲網を崩せたのか?| |クニトモ|いや。ボクは向こうの洞窟から&br;抜け道を通ってここまで来たんよ。| |クニトモ|〇〇さんたちがどこにおるか&br;わからへんから、貴銃士総出で&br;まずは捜索してたんや。| |タバティエール|そうか……。とにかく助かった。&br;その抜け道ってのは、&br;俺達全員で逃げられそうなやつか?| |クニトモ|小柄な人やないと無理やと思う。&br;岩の間をなんとかくぐってきたけど、&br;ギリギリやった。| |クニトモ|あと、洞窟の低い場所は水が溜まってて、&br;潜らなあかん。&br;〇〇さんは息が続くか……。| |タバティエール|〇〇ちゃんは&br;怪我を負ってるんだ。&br;助けがくるまで凌ぐしかないな……。| |クニトモ|とにかく、ボクは皆のとこ戻って&br;状況を知らせてくるわ。| |タバティエール|クニトモくん。もう1つ頼まれてくれるか?&br;この地図……&br;手描きなんで見づらくてすまんが……。| |タバティエール|ここだ。&br;……応援が来る前にまた戦闘になったら、&br;〇〇ちゃんをここに隠す。| |タバティエール|いつものノックと、合言葉がない限り&br;絶対返事をしないように&br;〇〇ちゃんには言っておく。| |タバティエール|戻ったら、真っ先にここへ行ってくれ。&br;いいかい?| |クニトモ|うん、任しとき。&br;それで、合言葉は?| |タバティエール|『Que la lumière soit』&br;──光あれ、って意味だ。| |クニトモ|わかった。&br;全速力で皆を集めて、&br;絶対助けに行くからな!| |ドライゼ|……ああ、タバティエール、戻ったか。&br;周囲の様子はどうだった。| |タバティエール|高台から確認してみたが、一帯をぐるっと&br;軍が囲んでる。抜け出すのは無理そうだが、&br;いい知らせもあるぜ。| |タバティエール|斥候のクニトモくんと会ったんだ。&br;明日の朝には隊を整えて助けが来る。| |タバティエール|ただ……&br;包囲してる軍の奴らを突破するには&br;それなりに時間がかかるだろうな。| |ドライゼ|敵は夜明けを待って&br;畳み掛けてくるはずだ。&br;応援の到着が間に合うかどうか……。| |ドライゼ|ともあれ、勝利条件は決まった。&br;明日の昼頃まで俺達がマスターを死守する。&br;……文字通り、な。| |タバティエール|……おう。&br;……それで、〇〇ちゃんは?| |シャスポー|……こっちだ。今は、深く眠ってる。| |タバティエール|…………。&br;おいおい……&br;俺がいない間に何があったんだ?| |シャスポー|僕のせいだ……&br;僕があんな怪我なんかしたから……。| |シャスポー|僕が……〇〇を&br;追い詰めてしまった……!| |ローレンツ|シャスポーさん……。| |ドライゼ|……マスターは、&br;シャスポーを治癒する力を失った。&br;それで、再びあの結晶に触れたんだ。| |タバティエール|何だって……!?| |シャスポー|〇〇を苦しませるくらいなら、&br;僕があのまま壊──| |タバティエール|シャスポー!!| |シャスポー|……っ!| |タバティエール|……悪い。俺が言いたいのは……&br;お前が思っているように、&br;〇〇ちゃんもお前が大切で……| |タバティエール|だからこそ、身を挺してでも&br;助けたかったんだろ。その気持ちを、&br;他でもないお前が否定するのはよせ。| |タバティエール|……傷、&br;治してもらえてよかったじゃねえか。| |タバティエール|これでまた、&br;〇〇ちゃんのために戦える。&br;……そうだろ?| |シャスポー|…………。&br;……ああ。| |シャスポー|……もう2度と。&br;絶対、誰にも……〇〇を&br;傷付けさせたりなんかしない。| #endregion //------------------------------ **第10話 いつかまでのさよならを [#episode10] #region(ネタバレ注意) ||──チチチッ、ピヨピヨピヨ| |あなた|…………?| &attachref(アルバム/イベント/2019/第10話 いつかまでのさよならを.jpg,zoom,第10話 いつかまでのさよならを,259x200); |シャスポー|おはよう、〇〇。| |シャスポー|ごめんね……。&br;こんな、暗くてじめじめしたところに&br;君を閉じ込めて。| |シャスポー|でも、どうかわかってくれると嬉しいな。&br;君を守るためだ……って。| |シャスポー|レジスタンスから応援が来るまで……&br;僕たちがなんとか時間を稼ぐから。| |シャスポー|……だから、ごめんね?&br;少しの間ここで我慢していてね。| |シャスポー|……ううん。&br;君を戦場に連れていくことはできないよ。&br;君を危険な目に遭わせるわけにはいかない。| |シャスポー|心配しないで、〇〇。&br;戦いなんてすぐに終えて、&br;迎えに来るからね。| |シャスポー|……もし。&br;……もし、僕たちが来られなくても、&br;誰かがきっと来るから。| |シャスポー|右側に横穴があるでしょ?&br;いつものノック音と、合言葉──&br;『Que la lumière soit』が聞こえるまで、| |シャスポー|そこに隠れているんだよ。&br;他の人が来ても絶対に返事をしないで。&br;いい?| |シャスポー|……僕の名前を呼んでくれるのは&br;嬉しいけど、ダメだよ。&br;静かにしていなきゃ。| |シャスポー|それじゃあ……行ってくるね。| |シャスポー|ね、〇〇。&br;ずっとずっと……愛してるよ。| |シャスポー|……Au revoir.| |ホクサイ|ただいま~。今のところ、&br;包囲網に引っかかったレジスタンスはナシ!| |ホクサイ|ふぃ~。&br;山道歩き回って、ボクちゃんヘトヘトだよ。&br;それで、こっちはどう?| |ファル|特に動きはありませんね。&br;昨夜は大雨で痕跡も追えませんでしたし……&br;運だけはいいですよね、彼ら。| |ファル|しかし、それも今日でお終いです。&br;包囲網にかかっていない以上、&br;彼らはこの一帯に間違いなくいます。| |ファル|北と東は山、それも切り立った崖ですから、&br;マスターを連れて逃げることは&br;ほぼ不可能……。| |ファル|南から西に配置した兵を&br;山側へじわじわと進めていけば、&br;自ずと彼らを追い詰められます。| |ゴースト|あんさんらしいねっちょりした案やな……。&br;せやけど、山の方にも&br;一応誰かおった方がええやろ。| |ゴースト|ワイは存在感ないからな……&br;ひっそり待ち構えといて、もしあいつらが&br;山登り始めたら追い返したるわ。| |エフ|ウフフ……頼んだわよ、ゴースト。| |ゴースト|おー。……ワイみたいなどマイナーを&br;貴銃士にしてくれたあの人のためや。&br;気張ってくで。| #endregion //------------------------------ **第11話 決戦 [#episode11] #region(ネタバレ注意) |タバティエール|やれやれ。&br;また雲行きが怪しくなってきたな。&br;火薬が湿るのは御免だぜ。| |タバティエール|……お、シャスポー。&br;〇〇ちゃんは&br;目を覚ましたのか?| |シャスポー|…………。&br;ああ。合言葉を伝えておいた。| |タバティエール|そうか。&br;……んじゃ、俺達は戦場に行きますかね。| |ドライゼ|……ああ。| |ローレンツ|はい……!| |タバティエール|…………。&br;なあ、シャスポー。ひとついいか?| |シャスポー|……なんだ。| |タバティエール|俺も簡単にやられる気はないが……もし俺が&br;戻れなかったら、〇〇ちゃんに&br;伝えてくれないか。| |タバティエール|“幸せになれよ”ってさ。&br;……〇〇ちゃんは、妙な石を&br;拾って力を手に入れたばっかりに、| |タバティエール|貴銃士なんてよくわからねぇ存在を背負って&br;戦いに生きることになっちまった。| |タバティエール|大変だった分、&br;いつかは誰よりも幸せになってくれねぇと、&br;割に合わないだろ?| |シャスポー|…………ふん。&br;なんで僕がお前の伝言係なんか&br;しなきゃならないんだ。| |シャスポー|言いたいことがあるなら、&br;帰って自分の口で言えよ。| |タバティエール|へっ、……つれないねぇ。| |兵士|前方建物付近に人影あり!&br;レジスタンスだと思われます!| |ファル|おやおや。&br;捨て身の覚悟でやって来ましたか。| |エフ|いい度胸ねぇ。殺さない程度に、&br;優しく縛り上げてあげましょ♥| &attachref(アルバム/イベント/2019/第11話 決戦.jpg,zoom,第11話 決戦,259x200); |ドライゼ|……いたぞ、奴らだ。&br;……俺達が倒れれば、&br;マスターを守る盾がなくなる。| |ドライゼ|戻れないことは覚悟の上だが……&br;最後の一人になっても、&br;決して諦めず、マスターを死守しよう。| |シャスポー|ふん……君に言われなくても&br;わかっているよ。〇〇は&br;絶対に傷付けさせない。| |ローレンツ|はい……!&br;〇〇さんを、&br;絶対守ってみせますっ!| |シャスポー|よし──行くぞ!| #endregion //------------------------------ **第12話 マスターと貴銃士 [#episode12] #region(ネタバレ注意) ||──コン、コココン、コン| |???|なぁなぁ、合言葉なんやったっけ?&br;フランス語の発音よおわからへん!| |???|はぁ~? アホやないの?&br;ほら、あれやって、あれ!| |???|……っていうか、ボクらの声聞いた時点で、&br;〇〇さんやったら&br;誰かわからはるやろ。| |???|おっ、それもそうやな!&br;〇〇せんせー!!&br;俺や、俺ー!! 今開けたるで!!| |クニトモ|〇〇さん大丈夫?&br;はしご下ろすから、&br;ゆっくり上がってきてな。| |サカイ|慌てんでも大丈夫やさかい、&br;そーっとな。| |サカイ|いやぁ、クニトモが血相変えて&br;戻ってきたときにはヒヤッとしたけど、&br;先生が無事でホンマ良かったわ……。| |クニトモ|タバティさんたちが&br;最後まで粘ってくれたおかげやな……。| |サカイ|それで……&br;先生と一緒におった皆のことやけど……。| |サカイ|…………。| |サカイ|みーんな、大丈夫やで!&br;ま、だいぶボロボロやけど、&br;今手当てしてるとこやから安心して──| |シャスポー|おい! 〇〇を迎えに&br;行くのは僕の役目だぞ!&br;君たちが出しゃばらないでくれるかな!?| |クニトモ|わっ! シャスポーさん、&br;まだ応急手当て終わってへんのに&br;走り回ったらあかんよ!| |シャスポー|走り回ってなんかない!&br;早歩きで来ただけだ。| |タバティエール|ははっ、怪我はともかく、&br;元気はあるみたいだな……ってて。| |タバティエール|……すまねぇな、〇〇ちゃん。&br;こんなとこに&br;閉じ込めて行っちまったことも。| |タバティエール|許してもらえるなら……&br;今度改めて詫びをさせてくれ。| |恭遠・グランバード|皆、応急処置は済んだか?&br;敵の増援が来る可能性もある。&br;早めに撤退しよう!| |ローレンツ|ふぅ……本当に本当に、&br;〇〇さんが無事で、俺達も&br;ちゃんと壊れずに帰れてよかったです……。| |ローレンツ|俺、ここまでギリギリの戦いは初めてで……&br;今になってちょっと震えてきました。&br;ヘヘ……。| |ローレンツ|でも、これまでにないくらい&br;力を出せた気がします……っ!| |ドライゼ|…………。| |ローレンツ|あの……ドライゼさん?&br;どうかしましたか?| |ドライゼ|いや……少し考え事をしていた。&br;薔薇の傷と、その力についてだ。| |ドライゼ|今回は〇〇が&br;再び結晶に触れることで力を取り戻したが、&br;今後もし同じことがあったら、と。| |ローレンツ|……俺もシャスポーさんと同じ気持ちです。&br;〇〇さんを&br;危険な目に遭わせたくありません……。| |ドライゼ|ああ。今回は他に道がなかったとはいえ、&br;3度目は避けるべきだと俺も考えている。| |ドライゼ|……マスターが力を失い、&br;俺達が消える、ということも……。| |ドライゼ|覚悟しておかなくてはならない、のか……。| |ゴースト|おーい、ファルはん。終わった?| |ゴースト|なあなあホクサイ、&br;ワイもそっち行ってええ!?| |無線|『………………』| |ゴースト|はぁ……いくらワイの存在感がないからて、&br;連絡まで無視せんでもええやんか。| |ゴースト|もうドンパチしとらんみたいやし……&br;もしかしてワイ、&br;置いていかれとるんとちゃうんか。| |ゴースト|あかん、はよ戻らな……!| |ゴースト|はぁ、はぁ……しんどいわ。&br;ワイこんなに体力なかったか……?&br;鍛えなあかんな。| |ゴースト|うわ……なんやこれ……。&br;ファルはん、エフ、ホクサイ……?| ||…………。| |ゴースト|……! 嘘やん……これ、皆の銃か?&br;兵士もみーんな倒れてもうてるし……&br;何があったんや。| |ゴースト|とにかく、早うあの人んとこ&br;持って帰らんと……!| |モーゼル|陛下。&br;ゴーストが帰還しました。| |モーゼル|作戦は失敗……&br;残りの者は銃に戻ってしまったようです。| |世界帝|そうか……。&br;持ってきてくれ、彼らを直す。| |モーゼル|はい、ただいま。&br;ですが、あなたの今の状態では……。| |世界帝|構わない、奴らを──&br;レジスタンスを根絶やしにするためならば。| |モーゼル|……わかりました。| |世界帝|うっ……!&br;ゲホッ……ゴホッ! ……ッ。| |モーゼル|アシュレー!&br;今日はやめておきましょう。&br;あなたには休息が必要だ……。| |世界帝|…………。| #endregion データ参照プラグイン 入力支援ツールを表示 ▼参照先ページ選択:データを表示 元データの書式(インラインプラグイン)を継承する