イベント/運命のCASINO ROYALE/エピソード のバックアップの現在との差分(No.4)


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**第1話 消えたカトラリー [#episode1]
#region(ネタバレ注意)
|兵士A|奴はどこに行った!?&br;必ず見つけ出して始末しろ!|
|兵士B|こっちに逃げたのは間違いない! 探せ!|
|カトラリー|はぁ……しくじったな。&br;さっさと消える予定だったのに……&br;けっこう派手に食らったな。……ッ!|
|カトラリー|……あは、ダメだ……もう……。|
|カトラリー|(ごめん、マスター。&br;夜ご飯には、間に合いそうにないや……)|
 
|ホール|カトラリーの情報は?&br;俺の方は手がかりナシだ……。|
|恭遠・グランバード|こちらもだ。潜入先の世界帝軍関連施設で、&br;3日前の夜に何かトラブルがあったのは&br;間違いないんだが……。|
|ホール|……あんまり考えたくはないけど、&br;捕まった可能性は?|
|恭遠・グランバード|いや。兵士が誰かを追っていた……&br;という証言があったが、&br;結局見つからずじまいだったそうだ。|
|恭遠・グランバード|だから、カトラリーはなんとか&br;逃げおおせたとみて間違いないんだが、&br;それ以降の足取りが掴めない……。|
|ホール|そっか……。&br;……〇〇も無理しないで。&br;ほら、ここに座って。|
|ケイン|……ああ、皆さん。ちょうど良かった……!|
|キセル|○○、あのね……&br;カトラリーくんの居場所がわかったんだ。|
|恭遠・グランバード|本当か……!? 一体どこに?|
|ホール|君たちと一緒じゃないってことは、&br;連れて帰れない状況……ってことかな。|
|キセル|う、うん……。&br;繁華街の地下に、ね……&br;裏カジノがある、みたいなんだ。|
|キセル|そこでつい最近、&br;『世にも珍しい食器の仕込み銃』が、&br;景品のひとつになったんだって……。|
|ケイン|おそらく、作戦中に何かが起きて、&br;カトラリーさんは&br;銃に戻ってしまったのでしょう。|
|ケイン|それを誰かが拾って、&br;こっそり裏のマーケットに流した……。|
|ホール|場所がわかったなら話は早いよ。&br;店が閉まってる時間にでも忍び込んで――。|
|ケイン|それが、厳しそうなのです。&br;大金の集まる場所ですからね、&br;警備もかなり厳重でして。|
|キセル|カジノのオーナーと世界帝軍が&br;繋がってるみたいだし、きっと、&br;銃とかの武器も装備してるはずだよ……。|
|恭遠・グランバード|もしもトラブルが発生して、レジスタンスの&br;仕業だと露見すれば、カトラリーそのものが&br;破壊される危険もあるな……。|
|全員|…………。|
|ホール|なるほどね。&br;手荒な真似はNG……こうなったら、&br;正攻法でいくしかないんじゃないかい?|
|キセル|せ、正攻法って……?|
|ホール|妖しく煌めくカジノが部隊――とくれば、&br;もちろん"賭け"さ★|
#endregion

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**第2話 奪還作戦、始動! [#episode2]
#region(ネタバレ注意)
|ホール|やあ、準備はできたかい……って、&br;パーフェクトだね。&br;流石、すっごく似合ってるよ。|
|ケイン|ふふ……ありがとうございます。日頃から&br;マジックでトランプを使っていたのが、&br;少しは役立ちそうです。|
|ケイン|ホールさんは華があるので、&br;カジノのウェイターはもってこいですね。|
|ホール|センキュー! 一流のスターたるもの、&br;どんな役でも華麗にこなしてみせるよ★|
|ホール|……しかし、店のあんな目立つ場所に&br;置いてくれるとはね。|
|ケイン|ええ……&br;特別景品ですから、客に見せてこそ&br;意味があるのでしょうが……。|
|ケイン|こんな下卑た場所で&br;見世物にされるなんて……!&br;……いえ、今は冷静にならなくては。|
|ケイン|やはりここは、並の警備ではありませんね。&br;強奪ではなく潜入作戦に切り替えたのは&br;正解でした。|
|ホール|ああ……問題は金額だ。&br;裏にあった価格のリストを見たけど、&br;桁を数え間違ったかと思ったよ……。|
|ケイン|このご時世、銃はご法度……&br;だからこそ、コレクターに闇で取引される。&br;彼は飛び切りのレアですし……。|
|ケイン|我々の資金はそう多くありませんから、&br;ここで相当勝たなければ、&br;あの金額には手が届きませんね。|
|ホール|……でも、&br;そこをなんとかしてくれるのが君だろ?|
|ケイン|ふふっ……。ここには世界帝軍の関係者も&br;来店するそうですので、&br;資金は彼らから頂戴するとしましょう。|
|ケイン|ホールさん、お力添えをいただけますか?|
|ホール|OK~★&br;俺とキミの連係プレイだね!&br;合図はバッチリ覚えてるから、任せて。|
|ケイン|ええ、よろしくお願いしますね。|
|ケイン|フルサトさんは&br;持ち前の運の強さがありますし、&br;博打に明るいキセルさんもいる――。|
|ケイン|あとは我々が少しばかり"お手伝い"をして&br;着実に勝っていただきましょう。|
|ホール|うん。&br;……おっと、そろそろ開店の時間だ。&br;俺も持ち場に戻らないと。|
|ホール|あ、そうそう。バックヤードで&br;噂になってたんだけど、客と組んで&br;イカサマするディーラーがいるらしいんだ。|
|ホール|その客っていうのが&br;世界帝軍の関係者らしくて、&br;妖しくても何も言えないみたいだけど……。|
|ケイン|なるほど……。&br;ディーラーにも目を配っておきましょう。|
#endregion

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**第3話 秘密のアイコンタクト [#episode3]
#region(ネタバレ注意)
|フルサト|ワオ! カジノってこんなに賑やかなのネ!&br;すごいワ~!|
|キンベエ|いやぁ、どこもかしこも眩しいな……。&br;サングラスをしとって丁度いいくらいだ。|
|フルサト|ウフ……金チャン、スーツもサングラスも&br;よく似合ってるワ!&br;とっても強そうに見えるわネ♪|
|キンベエ|はっはっは!&br;○○とフルサト殿を&br;しっかりとお守りしますぞ。|
|フルサト|アリガト♪ それじゃあ、早速始めまショ!&br;ねえ、〇〇。&br;まずはドコに行けばいいのかしら?|
|フルサト|あそこでお金をチップに交換するのネ。&br;ふぅ……ちょっと緊張してきたワ……。|
|フルサト|多くはないケド……&br;これはみんなから預かった、大切なお金ヨ。|
|フルサト|ケインさん、キセルちゃん……&br;カトラリーちゃんを絶対に取り戻しまショ!|
|キンベエ|しかし、種類がたくさんあるようだが、&br;何をすればええんかのう……。|
|フルサト|ソウネ……あ、アレはどうかしら?&br;確か、ルーレットっていうのよネ。&br;ルールはシンプルな方がいいワ。|
|キンベエ|おお……そいつは手始めに良さそうだ。&br;やってみるか!|
|フルサト|えーっと……&br;最初は少しずつ、赤か黒かで賭けまショ。&br;まずは黒にするワ。|
|キンベエ|おお……! また当たりだ!|
|フルサト|ワオ! 〇〇も当たりネ!&br;幸先がいいワ~!|
|ホール|ハァイ、飲み物はいかがかな?|
|フルサト|アラ! ウエイターさん、ありがとね。&br;いただくワ。|
|ホール|やあ、〇〇。調子はどう?&br;勝ちっぷりは順調そうで安心したよ。|
 
&attachref(./第3話 秘密のアイコンタクト.jpg,zoom,第3話 秘密のアイコンタクト,259x200);
 
|ホール|……もしも助けが必要なときには、&br;俺にウインクしてみせて。&br;すぐに行って、合図を送るから。|
|ホール|くれぐれも、&br;他のお客さんにバレないように、ね?&br;子猫ちゃん♥|
|ホール|それでは、ごゆっくりお楽しみを♪|
|キンベエ|○○もフルサト殿も&br;勝負強いのう天…。この調子で行けば、&br;早々に引き上げられるかもしれん。|
|キンベエ|○○もフルサト殿も&br;勝負強いのう……。この調子で行けば、&br;早々に引き上げられるかもしれん。|
|フルサト|ウフフ♪ キセルちゃんの方は順調カシラ?&br;あのコは博打にとっても強いから、&br;心配はいらないと思うケド……。|
|フルサト|キセルちゃんの分だけじゃ難しくても、&br;ワタシたち皆の力を合わせれば、&br;きっと大丈夫ヨ、頑張りまショ!|
#endregion

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**第4話 噂のカジノ [#episode4]
#region(ネタバレ注意)
|89|へー、マジでこんなとこにカジノあんだな。&br;ラブワンの野郎の話だったから、&br;ガセかと思ってたぜ。|
|ファル|彼は……なんというかまあアレですが、&br;積極的に嘘を言うタイプではありませんよ。|
|ファル|しかし、随分な賑わいぶりで……。&br;帝府に上がる金も莫大だそうですよ。&br;……暇な人が多いものですねぇ。|
|ベルガー|なあなあ、せっかくだし、&br;ちょーっと遊んでこーぜぇ?|
|89|悪かねぇな。だがよ、このナリで小洒落た&br;テーブルゲームっつーのもな。&br;……スロットでもやるか。|
|ベルガー|あ? ムード第一……ってか!?&br;流石だわドーテーくん……ぶっひゃっひゃ!|
|89|あ”? なに言って……関係ねーだろ!!|
|ベルガー|ぷくく……俺ぁルーレットやってくるかぁ。&br;じゃーな、ドーテーくん!|
|89|てめッ……負けろ! 負けろ!&br;有り金全部すっちまえ!!|
|ファル|やれやれ……おふたりとも、&br;賭けはほどほどにしてくださいよ。|
|カジノ支配人|……せ、世界帝軍の特別幹部様!?&br;ようこそお越しくださいました。&br;特別室へご案内いたします……!|
|ファル|いえ、少し見に来た程度なのでお構いなく。&br;それより、先月の――。|
|青年|おい、見たか?&br;向こうに展示されてた目玉景品。|
|男|ああ、妙な形した古い銃だろ?&br;金出してあんな古びた銃欲しがるなんて、&br;わっかんねぇよなぁ。|
|男|……けどよ、コレクターには&br;高く売れるんだよ、これがさぁ……!&br;くく、いい金になるぜ……!|
|ファル|ほう……。|
#endregion

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**第5話 毒牙 [#episode5]
#region(ネタバレ注意)
|ケイン|○○さん、キンベエさん……?|
|ホール|ああ、フルサトさんも一緒だね。&br;よかった……。いきなり店を出るから、&br;びっくりしちゃったよ。どうしたの?|
|フルサト|それが……&br;さっき、バカラの勝負で&br;大負けしちゃったノ……。|
|キンベエ|どうやら、ディーラーが&br;客と組んでおったようでな。&br;何やら妙だと思ったときには遅かった。|
|キンベエ|もっと早く気づいていれば……。面目ない。|
|ホール|あの卓のディーラーも、&br;イカサマに加担してたのか……!&br;ごめん、俺もチェックが漏れてたよ。|
|ホール|お金はどれくらい残ってる?|
|フルサト|最初に持ってきた額くらいかしら……&br;イチからやり直しになっちゃったワ……。|
|ホール|今日中が無理でも、少しずつ増やしていけば――。|
|ケイン|それが……杞憂ならばいいのですが、&br;あまり時間がないかもしれません。|
|キンベエ|ん……? どういうことだ?|
|ケイン|ディーラーと組んでいるらしい男は、&br;どうやらカトラリーさんに&br;興味を持っているようで……。|
|ケイン|冗談か本気かはわかりませんが、&br;賭けで儲けが出たら買おう、と&br;先程話していたんです。|
|3人|…………!!|
|ホール|それは……ちょっと、不味いよね。|
|キンベエ|皆、急いで店に戻ろう。&br;わしら3人で、&br;これから少しでも稼ぎ直してみせる。|
|フルサト|ソウネ、金チャン。諦めちゃダメだわ。&br;……さあ、〇〇、&br;一緒に行きまショ!|

#endregion

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**第6話 『任侠の精神』 [#episode6]
#region(ネタバレ注意)
|キセル|よう! 〇〇、調子はどうだ?|
|キセル|トラブル発生だってホールから聞いたが、&br;持ち直したみてぇだな。|
|ケイン|キセルさんも順調そうで何よりです。&br;流石は侠客とともにあった銃……&br;読みの鋭さに感服しましたよ。|
|キセル|ははっ、そう褒められると&br;照れちまうじゃねぇか。……それで、&br;フルサトとキンベエの方はどうだ?|
|ケイン|おふたりとも少しずつ、&br;着実にチップを増やしていっていますよ。|
|キセル|おう、そうか!&br;なら、全員分合わせたら、&br;あと少しでカトラリーを取り戻せそうだな!|
|キセル|そんじゃ、俺ァもう一儲けしてくるぜ。&br;また後でな!|
|ケイン|ふふ……一時はどうなることかと&br;冷や汗をかきましたが、&br;頼もしい限りです。|
|ケイン|……〇〇さんは、&br;キセルさんから『任侠の精神』について&br;聞いたことはありますか?|
|ケイン|仁義を重んじ、弱者を助けるためならば&br;己の犠牲すらも厭わない精神……。|
|ケイン|彼は、この『任侠の精神』を&br;己の高貴としているんだそうです。|
|ケイン|……カトラリーさんが行方知れずに&br;なってから、キセルさんは必死に&br;彼の痕跡を辿っていました。|
|ケイン|そして今も、大きなプレッシャーのもとで、&br;このギリギリの賭けに勝ち続けている……。|
|ケイン|任侠の精神に則っての行動だというのも&br;もちろんですが……。|
|ケイン|キセルさんはそれ以前に、私達を仲間として&br;とても大切に思ってくれているのですね。|
|ケイン|ただひたむきに、懸命に……&br;仲間を思い行動している姿は、&br;私にとってもとても眩しいものです。|
|ケイン|普段はああですが、本質的なところでは、&br;サングラスを掛けた時と変わらない――&br;とも思うのですよ。|
|ケイン|なんて……ふふっ。&br;すこし喋りすぎてしまいましたね。&br;まだ勝負は――。|
|ホール|○○、ケイン!&br;……マズいことになったぞ!|
|ホール|カトラリーが取られた! ほら、&br;例のイカサマディーラーと組んでた男!|
|ケイン|……っ、先を越されてしまいましたか……。|
|ホール|どうしようか……。&br;景品なら金さえあれば引き換えられるけど、&br;個人の所有物になったらそうはいかない。|
|ホール|カジノから出たところを襲う……?&br;いや、でも世界帝軍の関係者なら、&br;厄介なことになるか……。|
|ケイン|……ホールさん。&br;キセルさんを呼んできていただけますか?|
 
&attachref(./第6話 『任侠の精神』.jpg,zoom,第6話 『任侠の精神』,259x200);
 
|ケイン|私に、ひとつ考えがあります。&br;成功させるには、&br;キセルさんの協力が必要不可欠です。|
|ケイン|大丈夫……&br;私とキセルさんで、カトラリーさんを&br;必ず取り戻してみせます。|
#endregion

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**第7話 ふたりの逆鱗 [#episode7]
#region(ネタバレ注意)
|青年|おっ!&br;その妙な古銃、本当に手に入れたのか!?|
|男|食器型の銃なんて、珍しいからな。&br;これまで見たこともねぇ……&br;こいつは高く売れるぜ。|
|青年|はっはっは!&br;珍しいなら手元に置いておいても&br;いいんじゃねえか? 食事に使えるだろ!|
|男|バカ言うな。&br;これ、持ち手側に銃口があるんだぜ?|
|男|うっかりしたら持ち主の手をズドンだ。&br;こんなもん、&br;コレクションする以外に使い道はねーだろ?|
|青年|ははっ、確かにな!&br;どこぞの金持ちのコレクターのとこに&br;流すしかねえなぁ。|
|キセル|……なあ、ケインさん。&br;あいつが例の男だな?|
|ケイン|ええ、そうです。&br;……彼ら、さも知ったように、&br;興味深い話をしていますねぇ。|
|キセル|ハッ……&br;そりゃ、ああいう手合いの腕なら&br;容赦なく撃ち抜くだろうよ。|
|ケイン|ええ。&br;カトラリーさんがあの状態でなければ……。&br;あの男はなんとも運がいい。|
|ケイン|代わりに私が一発撃ち込んで差し上げたい&br;ところですが……&br;ふふっ、短慮はよしておきましょう。|
|キセル|おうよ。だが、いつまでもあんな奴の手に&br;カトラリーを持たせとくわけにはいかねェ。|
|ケイン|もちろんです。&br;キセルさん……&br;さっそく、例の作戦でいきましょう。|
|キセル|おう、任しとけ!|
#endregion

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**第8話 一世一代、大勝負! [#episode8]
#region(ネタバレ注意)
|ケイン|では、ショー・ダウン……&br;手札を公開してください。|
|キセル|クィーンのフォア・カードだ。&br;……さ、まだ俺とやるか?|
|客A|くっ……やめだやめだ!&br;やってらんねぇぜ……!|
|客B|あのサングラスの男、すげぇ……!&br;あの大量のチップ、&br;一体いくらあるんだ……!?|
|キセル|あー、もう仕舞いか?&br;つまらねェな……&br;おい、誰か骨のある奴はいねェのか?|
|キセル|……おい、あんた!|
|男|ん? 俺か?|
|キセル|そうそう、あんただ。&br;俺と勝負してみねェか?&br;バカラの卓で景気よく勝ってるの見たぜ?|
|男|……あ、あれは……&br;いや、しかしだな……。|
|男|今は……そう!&br;手持ちのチップがあんまりねぇんだ。&br;さっき、特別な景品と交換したからな。|
|ケイン|おや?&br;もしかして、あの珍しい銃は&br;あなたが手に入れられたのですか?|
|キセル|おお! あの飾ってあった銃か。&br;へェ、いいもん持ってんじゃねェか。&br;……気に入った!|
|キセル|なあ、そいつを賭けて、俺と勝負しねェか?&br;もし俺が勝ったら、銃をもらう。&br;もしあんたが勝ったら……。|
|キセル|――俺の手持ちのチップを、&br;全部あんたにやろうじゃねェか!|
|男|チップ全部って……&br;この銃の倍額はあるぞ!?&br;本当にいいのか?|
|キセル|男に二言はねェ!&br;さあ、やるか? やらねえか!?|
|男|……よ、よし、やってやる!!|
|キセル|そうこなくっちゃなァ!&br;……さあ、一世一代の大勝負だ!|
#endregion

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**第9話 一か八か [#episode9]
#region(ネタバレ注意)
|男|この古銃を賭けて、勝負するのがいいが……&br;そのディーラーは、交代してもらおうか。|
|ケイン|…………!|
|男|そいつが、&br;あんたとグルじゃない保証はないだろ?&br;代わりに、信用できるディーラーを……。|
|キセル|そいつァ俺にとっても同じだ。&br;あんたが選んだディーラーが、&br;あんたとグルじゃない保証もねェだろ?|
|男|そ、それは……!|
|キセル|……ここはひとつ、サシで勝負しようぜ。&br;俺とあんただけ、&br;ディーラーなしの一騎打ちだ。|
||小細工できねェ一か八かの勝負――&br;そうだな、丁半博打はどうだ?|
|キセル|小細工できねェ一か八かの勝負――&br;そうだな、丁半博打はどうだ?|
|男|ちょうはん、博打……?&br;なんだ、それは。|
|キセル|俺の故郷でやる博打でなァ。&br;サイコロをふたつ振って、出た目の合計が&br;偶数か奇数かを当てるのよ。|
|キセル|偶数だと思ったら「丁」、&br;奇数だと思ったら「半」。&br;……どうだ、簡単だろ?|
|キセル|本当は中の見えねぇ器で振るんだが……&br;今回は、俺とあんたで一つずつ&br;賽を投げようじゃねぇか。|
|キセル|それなら、間違いなく公平だろ?|
|男|い、いや……でも……!|
|観客|おいおい、情けねえぞ!&br;ここで逃げるつもりじゃあねぇだろうな!?|
|観客|そうだそうだ! 大金を得られるチャンスを&br;ふいにする気か!>|
|観客|そうだそうだ! 大金を得られるチャンスを&br;ふいにする気か!|
|男|くっ……わ、わかった!&br;やればいいんだろう、やれば!&br;……俺はこのサイコロを使う!|
|キセル|俺はコイツだ。&br;……さあ、どっちに賭ける?|
|男|丁……半……、&br;……は、半にする。|
|キセル|なら、俺は丁だ。&br;――準備はいいか?&br;3,2,1で同時に投げる。いくぜェ……!|
|キセル&男|3,2,1――!|
|男|こっちは……「4」だ。|
|キセル|こっちの出目は「6」。足して「10」&br;…………俺の勝ちだ。|
|観客|うおおお!&br;あのサングラスの男、やりやがった!|
|キセル|さァて……&br;約束通り、そいつはもらっていくぜ?|
 
&attachref(./第9話 一か八か.jpg,zoom,第9話 一か八か,259x200);
 
|男|チッ……こんなボロい銃、いらねえよ!|
|キセル|ハッ! 負け犬は好きに吠えてろ。|
|キセル|……遅くなって悪かったなァ、カトラリー。&br;さ、帰ろうぜ。|
|観客|いやあ、見応えある勝負だったな!|
|観客|ああ、久々にゾクゾクしたぜ!|
|89|……ん?&br;なんだ、やけに盛り上がってんじゃねーか。&br;なんかあったのか?|
|ファル|ふふ……カジノなんて下らないと&br;思っていましたが……&br;なかなか面白いものが見られましたよ。|
|ベルガー|あ~っ! くっそー!&br;すっからかんになっちまった!&br;こんな店ぶっ潰れろ!!|
|89|ハッ、いい気味だ。&br;脳みそ小鳥くんにカジノは難しかったなぁ?|
|ファル|まったく……&br;程々にするよう言ったじゃありませんか。&br;ほら、帰りますよ。|
#endregion

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**第10話 帰ってきた仲間 [#episode10]
#region(ネタバレ注意)
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|カトラリー|えーっと、その……〇〇。&br;手当て……ありがと。|
|カトラリー|……たった数日ぶりだけど、&br;こんなに長いこと銃の姿でいたのは&br;初めてだからかな。|
|カトラリー|なんだか……初めて貴銃士になった日、&br;みたいな、ちょっと慣れない感じが&br;するよ……。|
|キセル|……カ、カトラリーくん!&br;その……お、お、おかえり……っ!|
|ケイン|おかえりなさい、カトラリーさん。|
|ケイン|またこうして、&br;元気なあなたの姿を見られたことを、&br;何よりも嬉しく思いますよ。|
|カトラリー|キセル……ケインさん……。|
|カトラリー|……うん、ただいま。&br;僕も……また会えて、よかったよ。|
|カトラリー|……銃に戻ってからは、意識ははっきりとは&br;なかったんだけどさ。&br;でも……なんとなく、覚えてる。|
|カトラリー|キセルや、ケインさん。&br;○○、それにみんなが……&br;僕のために頑張ってくれたこと。|
|カトラリー|だから……ありがとう。&br;あと……心配かけて、ごめんね。|
|ホール|あっ、カトラリー!&br;手当てが終わったんだね!|
|フルサト|カトラリーちゃん、おかえりなさい!&br;無事で本当によかったワ♪|
|キンベエ|どうなることかと思ったが……&br;万事解決してほっとしたわい。|
|カトラリー|み、みんな……。&br;え、えっと……ありがとう、ございました。|
|ホール|はっはっは! ノープロブレムだよ★&br;仲間を助けるのは、貴銃士としても&br;スターとしても当然だからね。|
|恭遠・グランバード|カトラリー!&br;ああ……よく戻ってくれた。|
|カトラリー|恭遠さんも……あの、ごめんね。&br;作戦の最後の最後で、&br;詰めが甘かったみたいだ。|
|恭遠・グランバード|いや、謝るべきは俺の方だ。&br;危険の付き纏う作戦に、&br;君ひとりで行くのを承認してしまった……。|
|カトラリー|でも、僕があれくらいの作戦なら&br;ひとりで充分って言ったからで……。|
|カトラリー|その……だから……つ、次からは……&br;もうちょっと、皆を頼るようにする……&br;……かも。|
|キセル|う、うん……&br;そうしてもらえたら、嬉しいなぁ……。|
|ケイン|ええ。&br;カトラリーさんはとても頼りになりますが、&br;ひとりで無理はしないでくださいね。|
|カトラリー|うん……。&br;皆、ありがとう……。|
|カトラリー|○○……。&br;……ぼく、この基地で貴銃士になれて、&br;よかった……よ。|
#endregion