イベント/聖夜にクリスマス・キャロルを/エピソード の編集 Top > イベント > 聖夜にクリスマス・キャロルを > エピソード **第1話 12月24日の急報 [#episode1] #region(ネタバレ注意) |ナポレオン|諸君! クリスマスの支度は順調かね!?| |ニコラ&ノエル|はい、陛下……!| |ニコラ|○○と一緒に、&br;飾りを作りました! えへへ……。| |ナポレオン|うむ、素晴らしい!&br;この調子で存分に飾りつけてくれたまえ!| |ノエル|はい……任せてください、陛下……!&br;ねえニコラ、&br;向こうの飾り付けもしてこよう……。| |恭遠・グランバード|――ああ、ナポレオンにラップ!&br;……よかった、かなりの貴銃士が&br;出払ってしまっていてどうしようかと……。| |ラップ|……何かあったのですか?| |恭遠・グランバード|ああ、本部から緊急の救援要請だ。&br;世界帝軍が北方支部付近の町を&br;襲撃するという情報を掴んだ。| |恭遠・グランバード|だが、北方支部には&br;対処できるだけの戦力がない。&br;急ぎ応援を送ってほしい、と……。| |ナポレオン|なにっ!? それは由々しき事態であるな。&br;すぐに隊を編成し、出発しようではないか。&br;……ラップ!| |ラップ|はっ、急ぎ出立の準備をしてまいります。| |アレクサンドル|こちらでは、今日と明日が&br;クリスマスなのですよね……?| |アレクサンドル|皆が心穏やかに過ごす……そんな日にも、&br;彼らは攻めてくるというのですか。| |エカチェリーナ|まったく、無粋というものですねー。&br;きつーくお灸をすえてさしあげましょう。&br;ね、アレク。| |アレクサンドル|ええ、もちろんです。| |ナポレオン|ほう……この雪の中、ロシア生まれの&br;貴銃士が来るというのは心強いではないか。&br;無論、余も雪なぞ平気だがなっ!| |アレクサンドル|おや……? ナポレオン殿は、&br;寒いのはお嫌いだと伺ったことがあるような&br;気がいたしますが……。| |ナポレオン|な、なんだとぉっ!?&br;余は皇帝ナポレオンだぞ!?&br;冬将軍など恐れるわけがなかろうっ!!| |アレクサンドル|はっ……し、失礼しましたっ!| |恭遠・グランバード|はは……&br;ナポレオンがいれば、&br;寒い雪道も賑やかになりそうだな。| |恭遠・グランバード|○○、急な話で、&br;しかもクリスマスの日にすまないが、&br;君も同行してくれるだろうか。| |恭遠・グランバード|……ありがとう。&br;一人でも多くの同士が助かるよう、&br;俺も情報収集を続けるよ。| |カール|やあ。ラップが弾薬を補充していたが……&br;急ぎの作戦、というところかな?&br;助力が必要なら僕も同行しよう。| |アレクサンドル|カール殿……!&br;これは、心強い味方ですね。| |カール|そういえば、君と作戦に行く機会は&br;あまりなかったね。&br;よろしく頼むよ、アレクサンドル。| |アレクサンドル|ええ、こちらこそ。&br;カール殿の作戦での手腕を拝見できる、&br;良い機会にもなりそうです。| |エカチェリーナ|あら……アレク、いつのまに&br;かーると親しい仲になったのです……?| |アレクサンドル|近頃、チェスのお相手を&br;していただいているのですよ。&br;彼の戦法は、大変興味深いのです。| |エカチェリーナ|むぅ……たたかいかたなら、&br;ぼくに聞けばよいではありませんか。&br;ぼくは女帝の銃なのですよ?| |カール|おや? 僕も皇帝の銃だが?| |エカチェリーナ|……!| |アレクサンドル|ええと……あの……。| |ナポレオン|否! この余こそが皇帝だぁ―――っ!| |エカチェリーナ&br;&カール|わっ!?| |アレクサンドル|ひっ! ナ、ナポレオン殿……。| |エカチェリーナ|うぅ……こまくが破れるかと……!| |ラップ|まったく……&br;陛下、遊んでいる場合ではありませんよ。&br;出立の支度は整いました。| |ラップ|厚手の靴下を持ってきたので、&br;履き替えてください。&br;○○も、こちらを。| |ナポレオン|うむ! これでよし、と……。&br;それではいざ進軍……ゆくぞ皆の者!| #endregion //------------------------------ ページの更新 ビジュアル編集モードに切り替える &embed(31); **第1話 12月24日の急報 [#episode1] #region(ネタバレ注意) |ナポレオン|諸君! クリスマスの支度は順調かね!?| |ニコラ&ノエル|はい、陛下……!| |ニコラ|○○と一緒に、&br;飾りを作りました! えへへ……。| |ナポレオン|うむ、素晴らしい!&br;この調子で存分に飾りつけてくれたまえ!| |ノエル|はい……任せてください、陛下……!&br;ねえニコラ、&br;向こうの飾り付けもしてこよう……。| |恭遠・グランバード|――ああ、ナポレオンにラップ!&br;……よかった、かなりの貴銃士が&br;出払ってしまっていてどうしようかと……。| |ラップ|……何かあったのですか?| |恭遠・グランバード|ああ、本部から緊急の救援要請だ。&br;世界帝軍が北方支部付近の町を&br;襲撃するという情報を掴んだ。| |恭遠・グランバード|だが、北方支部には&br;対処できるだけの戦力がない。&br;急ぎ応援を送ってほしい、と……。| |ナポレオン|なにっ!? それは由々しき事態であるな。&br;すぐに隊を編成し、出発しようではないか。&br;……ラップ!| |ラップ|はっ、急ぎ出立の準備をしてまいります。| |アレクサンドル|こちらでは、今日と明日が&br;クリスマスなのですよね……?| |アレクサンドル|皆が心穏やかに過ごす……そんな日にも、&br;彼らは攻めてくるというのですか。| |エカチェリーナ|まったく、無粋というものですねー。&br;きつーくお灸をすえてさしあげましょう。&br;ね、アレク。| |アレクサンドル|ええ、もちろんです。| |ナポレオン|ほう……この雪の中、ロシア生まれの&br;貴銃士が来るというのは心強いではないか。&br;無論、余も雪なぞ平気だがなっ!| |アレクサンドル|おや……? ナポレオン殿は、&br;寒いのはお嫌いだと伺ったことがあるような&br;気がいたしますが……。| |ナポレオン|な、なんだとぉっ!?&br;余は皇帝ナポレオンだぞ!?&br;冬将軍など恐れるわけがなかろうっ!!| |アレクサンドル|はっ……し、失礼しましたっ!| |恭遠・グランバード|はは……&br;ナポレオンがいれば、&br;寒い雪道も賑やかになりそうだな。| |恭遠・グランバード|○○、急な話で、&br;しかもクリスマスの日にすまないが、&br;君も同行してくれるだろうか。| |恭遠・グランバード|……ありがとう。&br;一人でも多くの同士が助かるよう、&br;俺も情報収集を続けるよ。| |カール|やあ。ラップが弾薬を補充していたが……&br;急ぎの作戦、というところかな?&br;助力が必要なら僕も同行しよう。| |アレクサンドル|カール殿……!&br;これは、心強い味方ですね。| |カール|そういえば、君と作戦に行く機会は&br;あまりなかったね。&br;よろしく頼むよ、アレクサンドル。| |アレクサンドル|ええ、こちらこそ。&br;カール殿の作戦での手腕を拝見できる、&br;良い機会にもなりそうです。| |エカチェリーナ|あら……アレク、いつのまに&br;かーると親しい仲になったのです……?| |アレクサンドル|近頃、チェスのお相手を&br;していただいているのですよ。&br;彼の戦法は、大変興味深いのです。| |エカチェリーナ|むぅ……たたかいかたなら、&br;ぼくに聞けばよいではありませんか。&br;ぼくは女帝の銃なのですよ?| |カール|おや? 僕も皇帝の銃だが?| |エカチェリーナ|……!| |アレクサンドル|ええと……あの……。| |ナポレオン|否! この余こそが皇帝だぁ―――っ!| |エカチェリーナ&br;&カール|わっ!?| |アレクサンドル|ひっ! ナ、ナポレオン殿……。| |エカチェリーナ|うぅ……こまくが破れるかと……!| |ラップ|まったく……&br;陛下、遊んでいる場合ではありませんよ。&br;出立の支度は整いました。| |ラップ|厚手の靴下を持ってきたので、&br;履き替えてください。&br;○○も、こちらを。| |ナポレオン|うむ! これでよし、と……。&br;それではいざ進軍……ゆくぞ皆の者!| #endregion //------------------------------ **第2話 雪景色に思うものは [#episode2] #region(ネタバレ注意) |ナポレオン|さて、この先は……ふむ。&br;分かれ道を右だな。&br;皆、ついてくるがいいっ!| |ラップ|右、ですか……?&br;北方支部は、北西の方角だったかと。| |カール|どれ、僕にも地図を……。| |カール|……ふむ。ナポレオン、君は随分と&br;変わった地図の見方をするのだねー。| |ナポレオン|なにっ!?| |ラップ|はぁ……&br;陛下、地図の向きを間違えておいでですよ。| |ナポレオン|な、なんだとぅっ!? 皇帝たる余が&br;そのような過ちを犯すはずな、ど…………!| |ナポレオン|ぐぬぬ……この忌々しい寒さのせいだっ!&br;これだから冬というものは……。| |アレクサンドル|…………?| |ナポレオン|は、はーっはっはっは! このような吹雪、&br;皇帝の前ではそよ風のようなものだっ!&br;そうであろう、ラップ!| |カール|ラップ、肩車を頼む。&br;この先の道の様子を見ておきたい。| |ラップ|あ、はい。かしこまりました。| |ナポレオン|おい、ラップ! お前は私の副官であろう!| |カール|うーん、右に半歩ずれてくれ。| |ラップ|こう、でしょうか。| |カール|もう少し――よし、ここだ。| |ナポレオン|ラ―――――ップ!| |エカチェリーナ|うるさいですよ、なぽれおん。&br;さわいでいないで、地図をかしてください。&br;道あんないはアレクにまかせます。| |ナポレオン|く……っ、く~~~~!| |ナポレオン|ええい忌々しい……! 思い通りに&br;ならぬことばかりで、嫌なことまで&br;思い出してしまうではないか……!| |ナポレオン|私は……&br;冬将軍にはやはり勝てないのか……!?&br;いや、そんなはずは……っ!| |ナポレオン|ああ、〇〇……&br;心遣いに礼を言おう。&br;余は……余は平気だとも……うむ……!| |兵士|あっ、89さん!&br;急ぎの任務で招集がかかっております。&br;至急集合願います!| |89|あぁ? 勘弁しろよ。今日はミカエルの&br;ピアノ・リサイタルに行くっつー、&br;リア銃なイベが……。| |兵士|は、89さん……?| |89|つーわけで、俺はパスだ。&br;悪ぃが、まぁ……なんかテキトーに&br;誤魔化しとけ! じゃーな!| |兵士|そ、そんなっ!?&br;89さんが、クリスマスに予定!?&br;まさかっ!!| |兵士|待ってください、89さぁ――ん!!| #endregion //------------------------------ **第3話 ディナーのために [#episode3] #region(ネタバレ注意) |エフ|んもう!&br;クリスマスに任務だなんてあんまりだわ。&br;余程大事な任務なんでしょうね?| |エフ|もしも、そうじゃなかったら…………。| |兵士|ひっ!&br;いえ、非常に重要かつ&br;迅速性が求められる任務でして……。| |兵士|例の"石"を持ち去った者が潜んでいるとの&br;報告が……。| |エフ|ふぅん……なるほどね。こうなったら、&br;さっさと行って片付けちゃいましょ。| |エフ|お兄様がね『ディナーは用意しておくから、&br;早く帰ってこいよ』って&br;言ってくださったのぉ♥| |エフ|ウフフ……♥&br;アタシ、頑張っちゃうわ~!| |兵士|は、はぁ……。| |ナインティ|…………!| |ベルガー|あひゃひゃひゃ! エフのやつ、&br;ザコ兵士に引かれてやんの~!&br;ダッセ~!| |エフ|ああ?&br;やぁね、おバカと一緒に任務だなんて。&br;無駄に時間かかっちゃいそうだわ~。| |エフ|ハァ……いい?&br;さっさと片付けてディナーにするんだから、&br;気合入れなさいよ!| |ナインティ|『でぃなー! でぃなー!』&br;『わくわく! ぐーぐー!』| |ベルガー|つか、あいついねーの?&br;ジェームズのおっさんが、&br;89もいるっつってたけど。| |ナインティ|『はちきゅー いない』&br;『にげた ぴゅーん!』| |ベルガー|あ"? あいつサボりかよ!&br;うっわ~! 俺もサボりてぇっつーの!&br;ずっりぃ~!| |エフ|ほら、ぎゃーぎゃー言ってないで行くわよ。&br;ディナーまでには絶ッッ対に戻るんだから!| #endregion //------------------------------ **第4話 悪夢と吹雪 [#episode4] #region(ネタバレ注意) |アレクサンドル|くっ……この吹雪は……!&br;マスター、大丈夫ですか?| |エカチェリーナ|このまますすむのは危険ですねー。どこかで&br;吹雪をしのげたらいいのですが……。| |ナポレオン|むむっ! あれを見ろ。&br;民家……いや、山小屋か?&br;ともかく、あそこへ避難するのだっ!| |ラップ|マスター、私の後ろについてきてください。&br;極力離れずに進めば、&br;風よけになりますので。| |カール|ふぅ……人はいないようだな。| |カール|やれやれ、ここまで天候が荒れるとはねー。&br;ただ、雲の流れは早い。&br;数時間もたてば出立できるだろう。| |アレクサンドル|では、それまではできる限り&br;休息をとっておきましょう、ここまででも、&br;かなり体力を消耗したはずですから。| |ナポレオン|うむ……。&br;さあ、〇〇、来たまえ!&br;君は奥のベッドで休むといい。| |ラップ|皆さんも休息を。&br;私は体力には余裕がありますので、&br;見張りをしておきます。| |ナポレオン|うむ! 頼んだぞ、ラップ。| |ナポレオン|(む……? ここは……?)| |ナポレオン|(破壊された街、焼け焦げた匂い……&br;そして、忌々しい雪……)| |ナポレオン|(これは、あの日のモスクワの光景か……?&br;火を放たれ、焦土と化した、あの……)| |???|……あ、……レ……か。| |ナポレオン|(――いや、違う。これはロシアではない。&br;だが、この焦燥は現実のものだと&br;確信がある……!)| |ラップ|……か、ナポレオン陛下!| |ナポレオン|ハッ……!? ここは……。| |ラップ|寝ぼけているのですか? 山小屋ですよ。&br;……随分うなされていましたが、&br;悪い夢でも?| |ナポレオン|あ、ああ……悪い夢を……。&br;……いや、しかしこの胸騒ぎは……。| |ナポレオン|……ラップ。皆を起こせ。&br;――先を急ぐぞ!| #endregion //------------------------------ **第5話 妨害せよ! [#episode5] #region(ネタバレ注意) |ナインティ|……! ……! ……!| |エフ|ンもう、どうしたのナインティちゃん。&br;なんなのその布……あらっ!?| |エフ|ま――っ! よく見つけたわねぇ!&br;偉いわぁ~~~!!!&br;まったく、そんなところに隠してたのね~。| |ナインティ|……♪♪| |エフ|ちょっとそこのアンタ!&br;ケース持ってきなさい!| |兵士|はっ!&br;あ……”赤い石”ですか……!?| |エフ|そう♥ アンタが触れてもきっと死ぬだけ&br;だから、絶っ対素手で触るんじゃないわよ。&br;石が砕けたらオシマイよ?| |エフ|さ、これで仕事は済んだわ。&br;さっさとおさらばしちゃいましょ。&br;ベルガー、そっちはどーお?| |ベルガー|あー、だいたい全部捕まえたんじゃね?&br;トラックぱんぱん。あっひゃっひゃ!| |エフ|もぉ……あとで尋問するんだから、&br;圧死しないようにしなさいよ。&br;さてと……あとは、この町の始末ね。| |エフ|そこの兵士ちゃん! 火を放ちなさい。&br;油もまいて、徹底的に燃やし尽くすのよ。| |兵士|はい、エフ様!| |エフ|ウフフ……いいお返事ね♥&br;レジスタンスの護送も任せたわよ。&br;石はアタシがだ~いじに♥ 持ち帰るわ。| |兵士|はっ、かしこまりました!| |ベルガー|お、任務かんりょー?&br;んじゃ、早く帰ろーぜ!| |ナインティ|『でぃなー! でぃなー! けーき♪』| |エフ|待ってて♥ アインスお兄様~♥♥♥| |エカチェリーナ|まったく……〇〇の休息も&br;じゅうぶんではないのに、&br;いきなりなんなのです?| |ラップ|皆さん、申し訳ありません。&br;ですが、こういう時の陛下は&br;馬鹿にできませんので……。| |アレクサンドル|エカチェリーナ。&br;ここは彼についていきましょう。| |エカチェリーナ|……しかたありませんねー。| |カール|彼が持つ閃きの才に、&br;一目置いている者は多いと聞く。&br;僕も異存ないよ。| |ナポレオン|……むむっ!&br;見ろ、町から煙が上がっているぞ!| |全員|…………!| |カール|目的地の町ではないが……&br;奴らは目標を変えたのか?&br;ともかく、急いだ方がよさそうだ。| |ナポレオン|いや……その前に、”あれ”を止めるべきだろう。&br;向こうからくるトラック――……| |ナポレオン|あれは、世界帝軍の人員輸送車両だ。&br;捕虜を運ぶ時に使用する、な。&br;……おい、ラップ!| |カール|トラックを止めるぞ!&br;アレクサンドル、ラップ。&br;先に仕掛けて注意を引いてくれ!| |ラップ&&br;アレクサンドル|はい!| |ナポレオン|なっ……!&br;むうぅ!&br;この皇帝を差し置くとは……!| |ナポレオン|私が……&br;いや、余こそが皇帝だ~~~っ!| |ナポレオン|ええい、止まれ~~~~!| |運転手|な、なんだ!? 人!?| |>|キキ――ッ!| |ナポレオン|そうだ! 余は皇帝ナポレオン!&br;余を前にすれば大軍も進むにあたわず!&br;ましてトラック数台なぞ言うまでもなしだ!| |ラップ|ちょ……陛下、何をしているんです!&br;轢かれますよ!| |カール|へぇ、彼も無茶をするねー。&br;うん、面白い!| |ナポレオン|さぁ――総員、かかれっ!!| #endregion //------------------------------ **第6話 燃えゆく町 [#episode6] #region(ネタバレ注意) |ナポレオン|はーっはっは!&br;まさしく快勝、であるなっ! 流石は余!&br;皇帝ナポレオン!!| |ラップ|まったく……陛下は無茶をしすぎです。&br;少しは危険を顧みていただかないと。| |ラップ|いえ……そもそも、陛下から目を離した私が&br;間違っていましたね。| |ナポレオン|そうであろう! 反省したならば、今後は&br;私の副官としてより一層励むことだな。&br;はっはっは!| |エカチェリーナ|なぽれおんはどうして自慢げなのでしょう。&br;ちっとも褒められてはいませんのに……。| |アレクサンドル|カ、カーチャ……!&br;し~っ、ですよ……!| |カール|君たち、大事はないか?&br;町で一体何があった。| |レジスタンス男性A|俺たちにもよくわからない。&br;いきなり、奴らが町へ攻めてきて……。| |レジスタンス男性B|町は一体どうなっちまったんだ?&br;急いで戻らないと……!| |アレクサンドル|ああ、なんてひどいことを……。| |ラップ|この匂いは……油ですね。道理で、&br;この雪でも燃え続けているわけですか。| |レジスタンス男性A|俺たちの町が……。| |レジスタンス男性B|……っ、もうおしまいだ……。| |ナポレオン|いいや、まだ諦めるのは早い。&br;幸いにして雪は山程ある。消火するぞ!| |ナポレオン|諸君の大切なものが、&br;少しでも多く残るように務めるのだ!| |エカチェリーナ|……ええ、そのかんがえには&br;ぼくも同意しますー。&br;さあ、アレク。ぼくたちもやりますよ。| |アレクサンドル|はい、エカチェリーナ。| |アレクサンドル|……はっ!&br;カーチャ、スカートに火がっ!| |エカチェリーナ|……っ! いえ、このくらい&br;だいじょうぶです。ぼくよりも、&br;じぶんのてもとに集中なさい。| |カール|消火もいいが、程々にねー。&br;レジスタンス奪還の情報が入れば、&br;奴らがまた攻めてくるかもしれない。| |カール|早々に避難することを、&br;勧め、るよ…………。| |ナポレオン|む!?&br;カールよ、どうした!?| |エカチェリーナ|ねつは……ないようですね。&br;みたところ、けがもありませんし……。| |アレクサンドル|……もしや、レオポルト殿が言っていた&br;あれでしょうか。力を使いすぎると、&br;気を失ってしまうとか……。| |レジスタンス男性A|おーい! 森の教会が無事だったぞ!&br;逃れた奴らも全員そこだ!| |レジスタンス男性B|ああ、良かった……!&br;おい、君らもそこで休んでくれ。&br;あそこには毛布も食料もあるんだ。| |アレクサンドル|お気遣い痛み入ります。&br;ですが……よろしいのですか?| |レジスタンス男性A|ああ、あなた達は恩人だからな、&br;これくらい当然さ。俺たちも、&br;あらかた片付けが済んだら教会に向かうよ。| #endregion //------------------------------ **第7話 皇帝の閃き [#episode7] #region(ネタバレ注意) |エカチェリーナ|ぴくりとも動きませんけれど……&br;ほんとうに大丈夫なのです?| |アレクサンドル|ええ。レオポルト殿の話では、&br;心銃で力を使いすぎると気を失う――&br;というより、眠ってしまうそうです。| |エカチェリーナ|ふぅん……&br;では、疲れてねむっている、と&br;かんがえてよいのですね。| |エカチェリーナ|さっきはかつやくしていましたし、&br;今はゆっくり休ませてさしあげましょー。| |アレクサンドル|ふふ……ええ、そうですね。| |男の子|う……、ぐすっ……&br;僕のおうちがぁ……。| |女の子|パパ、ママぁ……&br;怖かったよぉ……ぐすっ。| |アレクサンドル|ラップ殿、その子たちは……?| |ラップ|麓の町へクリスマスの買い物に行っていて&br;事なきを得たそうです。&br;ですが、家はあの有様ですので……。| |アレクサンドル|……。&br;子供たちにとっては、&br;尚の事辛い出来事でしたね……。| |エカチェリーナ|大切なおうちが&br;なくなってしまったのですからね……。&br;今は――。ああ、ありました。| |エカチェリーナ|さあ、こっちにおいでなさい。ぼくの&br;とっておきのくっきーをさしあげます。| |エカチェリーナ|甘いものは、&br;ちょっぴりげんきをくれるのですよー?| |子供たち|うん……、ありがとう。| |ナポレオン|私も何か……。むむっ、何もないだと……!&br;菓子のひとつやふたつでも&br;持ってきておけば……!| |ナポレオン|いやっ!&br;それを今考えても仕方あるまい。&br;ならば、余にできることは……っ| |ラップ|陛下、木の下をうろうろするのは&br;やめておいた方がよいのでは?&br;雪が落ちそ――| |ナポレオン|ふぎゃっ!!| |ラップ|…………ふっ。| |ナポレオン|つ、つつつ冷たいっ!&br;何をするのだ、ラップ!| |ラップ|いえ、私は何も。雪が落ちそうだと&br;忠告申し上げようとしたところでしたが。| |ナポレオン|くぅ……! 気付いていたのならば、&br;もっと大きい声で早く言わんか!&br;おい! 笑いを堪えているな!?| |ラップ|いえ? 笑うなどそんな……。| |ナポレオン|肩が震えているではないか!&br;お前など……こうだっ!| |ラップ|……っ! おやめください、陛下。&br;雪合戦をしている場合ですか?&br;マスターにも当たってしまいますよ。| |ナポレオン|ふふん、皇帝のコントロールは完璧なのだ。&br;○○には&br;万が一つにも当てまい! それっ!| |ラップ|ちょ……大人げないですよ。&br;あれは私のせいでは……ぷっ。| |ナポレオン|こら! 避けるな!&br;皇帝の怒りを知れーい!| |ラップ|あ、陛下。また木から雪が……。| |ナポレオン|のわあああっ!!| |ナポレオン|…………。| |ラップ|陛下? 大丈夫ですか?| |ナポレオン|……木――、そうだ、木だ!!&br;閃いたぞっ!!| #endregion //------------------------------ **第8話 優しい光 [#episode8] #region(ネタバレ注意) |カール|ん……、&br;ああ、僕は眠ってしまっていたのか……。| |エカチェリーナ|あら、目がさめたんですね。&br;ないすたいみんぐ、ですー。| |エカチェリーナ|あなたも動けそうなら、&br;かざりつけをてつだってくださいな。| |カール|飾り付け?&br;……ああ、なるほど。&br;そういえばクリスマスだったな。| |エカチェリーナ|ええ。&br;おそとにはたくさん木がありますから、&br;1本をくりすますつりーにするのですよ。| |エカチェリーナ|落ち込んだ人々を元気づけようと……。&br;なぽれおんも、なかなか冴えたことを&br;かんがえますねー。| |エカチェリーナ|なぜか雪まみれで、&br;くしゃみをれんぱつしていましたけど。| |アレクサンドル|外にいらっしゃる時には、&br;そちらの服をどうぞ。街の人が&br;差し入れてくださった防寒着ですよ。| |カール|ほう……これは暖かそうだね。&br;着替えたら僕も手伝いに行くとしよう。| &attachref(./第8話 優しい光1.jpg,zoom,第8話 優しい光1,259x200); |エカチェリーナ|○○、&br;りぼんはこのあたりでどうでしょう。| |エカチェリーナ|もうちょっとみぎ……このあたりですね。&br;ふふっ……&br;とってもすてきにしあがりそうですー。| |アレクサンドル|カーチャはいつも服を作っているからか、&br;飾り付けのセンスは抜群ですね。| |アレクサンドル|きっと、素晴らしく&br;幻想的なツリーになるでしょう……!| |エカチェリーナ|うふふ。&br;まだここしかおわっていないのですから。&br;さきは長いですよー?| |アレクサンドル|ええ。共に力を合わせて&br;頑張りましょうね、カーチャ。| &attachref(./第8話 優しい光2.jpg,zoom,第8話 優しい光2,259x200); |カール|おお……! これはすごいねー。&br;僕が寝ている間に、&br;随分華やかになったものだ。| |カール|さて、何か手伝うことはあるかなー?| |ラップ|では、下の方の飾り付けをお願いしても?&br;このオーナメントを――。| |ラップ|……っ!&br;えっ、ト、トナカイ……?| |カール|ははっ! 君は動物に好かれるたちかな?&br;クリスマスにトナカイ。&br;実に結構じゃないか。| |ラップ|ちょっ……やめてください。&br;それは食べ物ではありませんよ。| |ラップ|いえ、マスターも笑っている場合では……。&br;はぁ……困りましたね。| #endregion //------------------------------ **第9話 クリスマス・キャロル [#episode9] #region(ネタバレ注意) |ナポレオン|ラップ! その飾りはもう少し上だ。&br;頂点の星は完璧な配置で頼むぞ!&br;……うむ、それで良し!| |ナポレオン|○○! もういいぞ、&br;目を開けたまえ。『クリスマスツリー&br;~皇帝スペシャル~』の完成だっ!| &attachref(./第9話 クリスマス・キャロル.jpg,zoom,第9話 クリスマス・キャロル,259x200); |ナポレオン|はっはっは! どうだね?&br;素晴らしい出来だろう。| |ナポレオン|さあ、〇〇。そして皆も!&br;こちらへ来てよく見るがいい!| |女の子|わぁ……! すごい!&br;おっきいクリスマスツリーだ……!| |男の子|すっげぇ……!&br;こんなにでっかくてきれいなツリー、&br;見たことないよ!| |ナポレオン|うむうむ、そうであろう?&br;見る目があるぞ、子供らよ!| |ナポレオン|ふふ……○○も&br;気に入ったようで何よりだ。| |ナポレオン|……いや、礼には及ばん。&br;余は皇帝であるからして、皆を助け、&br;前へと導くのは当然なのだからなっ!| |ナポレオン|しかし……&br;それはそうとして、〇〇。| |ナポレオン|君が笑顔になってくれたなら、&br;総指揮をとった甲斐もあるというものだ。&br;私も嬉しく思うぞ。| |ナポレオン|さて……諸君。大切な住まいを奪われ、&br;町を壊された君たちの悲しみや悔しさは&br;計り知れぬ……。| |ナポレオン|だが、今日はクリスマス・イブ。&br;聖なる夜だ。| |ナポレオン|真白く美しいこの夜が、諸君の心を&br;少しでも慰めてくれるよう……&br;我らも共に願い、寄り添おう。| |ナポレオン|さあ、今宵は皆で&br;クリスマス・キャロルを歌い、&br;温かな夜を取り戻そうではないか!| |ナポレオン|奴らの非道をもってしても、&br;我々レジスタンスの心は&br;折れぬのだからなっ!| |レジスタンス男性|……クリスマス・キャロルか。&br;久しく歌ってないが……。| |男の子|大丈夫、僕は知ってるよ!&br;それに、もしわからなくても赤い髪の&br;おじさんが教えてくれるって。ねっ?| |ナポレオン|いかにも!&br;しかし……おじさんではなく、皇帝陛下、&br;もしくはお兄さんと呼びたまえ!| |男の子|はーい、こうていへーか!| |ラップ|ぷっ……。| |ナポレオン|おい、聞こえているぞラップ!| |ナポレオン|……ゴホン。&br;それでは皆、準備はいいかね?&br;1、2、3~♪| |カール|ナポレオン――&br;彼の周りには自然と人が集まって、&br;笑顔の輪ができている……。| |カール|あれが彼の”カリスマ”なのだねー。&br;思い込みは時に人を強くする、&br;といったところかな?| |カール|いや……あれは、”彼”自身が持つ力か。&br;……僕らは良い仲間を持ったものだね、&br;○○。| #endregion //------------------------------ **第10話 帰るべき場所 [#episode10] #region(ネタバレ注意) |ベルガー|うっひゃ~!&br;お前の名前はぁ……ゴールド3号!&br;ヨウコソ俺んちへ~!| |エフ|まさかあの方からプレゼントを&br;もらえるなんて~♥ クリスマスだけど&br;任務に参加した甲斐あったわねぇ♥| |ベルガー|あっひゃっひゃ!&br;あの石見たときの喜びよう、&br;ハンパなかったな!| |ナインティ|~~~♪♪♪| |兵士|あの……お取り込み中、失礼します。&br;モーゼル様から至急の呼び出しが……。| |エフ|……え? 何かしらぁ?&br;任務は無事終わったし、&br;アタシたち何も悪いことしてないわよねぇ?| |ベルガー|あがっ……なんかゾクゾクっときた……&br;嫌なカンジすんだけど!?| |ナインティ|……!| |エフ|ええ!?&br;ちょっと……やだ!&br;アタシ行きたくなぁ~いっ!!| |マルガリータ|……あっ、いたいた! みんなー、&br;○○たちが帰ってきたよー!| |カール|マルガリータ、朝から大声を出すのはよせ。&br;皆が起きるだろう?| |レオポルト|まあまあ、大目に見てあげておくれ。&br;君たちの帰りを、&br;首を長くして待っていたんだからね。| |シャスポー|○○……&br;ああ、〇〇!&br;よかった、どこも怪我なんてしてないよね?| |シャスポー|君が大雪のなか作戦に出たって聞いて&br;心配したよ……。とにかく、&br;無事に帰ってきてくれてよかった。| |シャスポー|アドベントカレンダーの最後の一日、&br;開けずにとってあるんだ。&br;あとで一緒に開けよう? ね?| |タバティエール|ははっ。シャスポーのやつ、&br;○○ちゃん見た途端に&br;元気になったな。| |シャルルヴィル|部屋の隅っこでずーっと&br;ジメジメしてたもんな~。これでやっと、&br;タバティさんも俺も一安心だよ。| |シャスポー|おい! 余計なことを言うな!| |ブラウン・ベス|○○、作戦お疲れ様。&br;昨日は雪で寒かったろ。&br;大丈夫か?| |スプリングフィールド|急な作戦とか、大変だったね~。&br;今日は温かいゴハン、&br;一緒にいっぱい食べよ!| |ケンタッキー|無事ターキーもゲットできたんで、&br;楽しみにしててくださいっす!&br;あ、もちろんプレゼントもあるんで!| |ホール|ふふっ……君の分のプレゼントが、&br;ツリーの下に山積みになって待ってるよ☆| |ニコラ|陛下! 〇〇!&br;おかえりなさい!| |ノエル|陛下と〇〇のいないイブは&br;さみしかったけど……&br;飾り付け、ちゃんとしておきました……!| |ナポレオン|おおっ、ニコラ! ノエル!&br;私も会いたかったぞ~!&br;飾り付けをあとでよく見せておくれ!| |ニコラ&ノエル|はい……!| |ニコラ|おい、ラップ!&br;えっと……お前の分のプレゼントも、&br;一応用意してやったからな!| |ノエル|……ツリーの下の、紺色と赤の箱だから。&br;○○のと、間違えるなよ……。| |ラップ|……!&br;一体どういう風の吹き回しです?| |ラップ|ですが……まあ、用意してもらったのなら、&br;貰っておきましょう。&br;私からの分は、のちほど。| |エカチェリーナ|こちらのしーずんにのっとって、&br;ぼくも贈り物をよういしていますー。| |エカチェリーナ|○○、あとでお渡ししますね。&br;アレク、もちろんおまえにも。| |アレクサンドル|ありがとうございます。&br;……ふふっ、&br;実は、私も用意しているのですよ。| |アレクサンドル|のちほどおふたりのところへ&br;持っていきますね。&br;喜んでいただけるとよいのですが……。| |エカチェリーナ|たいせつなあいてからの贈り物は、&br;なんであろうと嬉しいものですよ。&br;ね? 〇〇。| |恭遠・グランバード|○○、&br;急な作戦に同行してもらってすまなかった。| |ブラウン・ベス|……ああ、〇〇の言う通りだ。&br;相手は世界帝軍なんだから、&br;作戦が急になるのも当然だろう。| |恭遠・グランバード|そう言ってもらえると助かるよ。&br;君宛てに、シンパや他の支部からも&br;プレゼントが届いているんだ。| |恭遠・グランバード|凄い量だから、きっと驚くぞ。&br;談話室に置いてあるから、&br;あとで見に行ってみてくれ。| |ナポレオン|――さて、諸君!&br;慌ただしいイブだったが、幸いにして&br;今日は、こうして皆で集うことができた!| |ナポレオン|ともに、素晴らしいクリスマスの一日を&br;過ごそうではないか!&br;いざ、パーティだ! はーっはっは!| #endregion データ参照プラグイン 入力支援ツールを表示 ▼参照先ページ選択:データを表示 元データの書式(インラインプラグイン)を継承する