ファル | 侵入者と聞いて張り切っていましたのに…… あまりにも、手応えがありませんでしたね。 |
アインス | まったくだ。ファル、エフはどうした。 |
ファル | 捕らえたふたりの見張りをしていますよ。 |
アインス | ……ほう、あいつが見張りとは珍しいな。 |
ファル | 兵士に任せるには 少し荷が勝るかと思いまして。 ……実は、その侵入者なんですがね。 |
ファル | 古銃の貴銃士ともうひとり…… 手の甲に薔薇の傷がある人物だったんです。 |
アインス | なに? そいつはまさか…… レジスタンス側のマスターか? |
ファル | ええ、そのひとりであることは 間違いないでしょう。 |
アインス | レジスタンスにも"あの方"と同じ力を 持ってる奴がいるとはわかっていたが…… 向こうからやってくるとはな。 |
ファル | しかし、気になることが……。 その人物の傷跡は、あの方のそれとは ずいぶん様子が異なっていました。 |
ファル | 状態が……『軽い』んですよねぇ。 傷ができたばかりなのか、 なんなのか……。 |
アインス | なるほどな。まぁ、いい機会だ。 レジスタンス側のマスターの人数、 そいつらの名前に、潜伏場所。 |
アインス | それと、傷跡について…… 洗いざらい吐かせて、 あの人のところに連れていくぞ。 |
ファル | ええ。 そう言うかと、既に護送と尋問の準備を 進めていますよ。 |
アインス | はは、流石だな、ファル。 ……尋問は、お前に任せる。 |
ファル | お任せを。 どんな手を使っても聞き出してみせます。 ……ふふ、腕がなりますねぇ。 |