キャラクター/フルサト のバックアップ(No.22)

ハロー、マスター！　ココにいたのネ〜。
探したワ！
　
ワタシの名前は、フルサト。
むかーしむかし、海の向こうカラ
日本に渡った、最初の火縄銃ヨ。
　
商人サンたちとお船に乗っていたトキ、
嵐に遭って流れ着いたのが日本の
タネガシマ……ってトコロだったの。
　
記憶があるのは、そこからカシラね……。
　
日本に渡る前のコトは、
ちっとも覚えてなくて。
　
ウフフ！だからワタシ、
純粋なジャパニーズとおんなじヨ〜？
　
この基地で、ハジメテ異国の文化に触れたんだケド……。
もう、何もかもがファンタスティックネ！
驚いちゃっタ！
　
たとえばネ、仲良しのお友達とは『ハグ』
して挨拶するのヨ！　ステキじゃない？
　
ワタシはまだちょっと恥ずかしいケド、
いつか皆とできるようになりたいワ〜。
　
でもネ、危なかったこともあるのヨ……。
レジスタンスのレディから卵をもらってネ。
　
卵かけゴハンにしようとしたら、
慌てて止められちゃったの！
　
卵って、ナマで食べるとオナカを壊しちゃう
コトもあるのネ。知らなかったワ……。
　
デモそのあと、レディが『すくらんぶる
えっぐ』を作ってくれたのヨ！
フワフワでおいしかったワ〜♪
　
……イチジがバンジ、そんな調子なの。
初めてのコトだらけで、
異国での生活はチョッピリ不安だケド……。
　
ワタシには、一緒に日本から来た
家族がいるもの。ダイジョウブ！
きっと、すぐに慣れるワヨ〜。
　
ユーにも、イロイロ質問しちゃうかも
しれないワ……そのときは、ヨロシクネ？
　
アラ？　マスター、あれは何かしら……
ちょっと見に行ってみまショ！

タダイマ、マスター！
　
ワタシ、今日はハジメテの作戦だったの！
戦いの途中で、絶対高貴にもなれたワ。
　
家族の笑顔を守りたいって思ったら、カラダ
がピカッてしたのヨ〜。楽しかったワ〜。
　
ウ〜ン、でもネ……。
絶対高貴にはなれたケド、
いまひとつなのよネ〜。
　
カラダが思うように動かなくっテ、
作戦の足を引っ張っちゃったの……。
　
……確かにワタシは、チョッピリ古い
火縄銃ヨ？　よ、4世紀分くらいかしラ？
　
それでも……ハァ、
まだまだ現役のつもりだったのにネ……。
　
作戦には、金チャン……
貴銃士のキンベエも、参加してたの。
　
金チャンは、カラダが動かない
ワタシのことを助けてくれテ……。
　
金チャンにも迷惑かけちゃうなんテ、
本当に申し訳ないワ〜。
　
これからも作戦に参加するなら、ワタシ、
もっと高貴さを磨かなくっちゃネ！
　
まずは、キビキビ動けるようにならなきゃ
ダメネ。
　
ワタシ、頑張るワ！
見ててネ、マスター！

ホッ！　フッ！　エイッ！
　
……アラ、マスター。
ワタシ、このあいだから体操を始めたのヨ。
　
まずは、足腰を強くしないト……、
作戦の時に動けなくてタイヘンだもの。
ウフフ！　しっかり体力つけなくっちゃネ！
　
体操が終わったら、次は基地の中を
うぉ〜きんぐヨ〜！
　
ワタシ、歩くついでに
基地の様子もカンサツしてるの。
　
イッパイお勉強して、
早くココに慣れなくっちゃと思ってネ。
　
それで見てるんだケド……基地にいるレジス
タンスのみんなは、いつも忙しそうヨ。
　
あちこち走り回っテ、
街で配るビラの手配をしたり……。
　
作戦のために、たくさんの物資を
トラックに積み込んだり。
　
ワタシも力になりたいんだケド……。
ワタシが手を出したら、
逆にメイワクかけちゃいそうで。
　
フゥ……ワタシったら、まだまだネ。
……デモ、だからって
諦めたりはしないわヨ！
　
体力付けテ、ココの文化も
ちゃーんとお勉強しテ……。
　
レジスタンスのみんなを
お手伝いできるように、頑張るワ〜！
　
ワタシでも、役に立てそうなことを
見つけたら……。
ユーに、イチバンにホウコクするわネ！
　
ユーも、メディックのお仕事
ガンバッテネ〜！

ハァ、追い出されちゃったワ……
ああ、マスター。
　
あのネ、武器修理所で、
何かお手伝いしたかったんだケド……。
危ないからって、追い出されちゃったワ〜。
　
……ワタシ、修理所ってスキなのヨ。
金チャンが、いつもいるデショ？
それに、なんだか懐かしい音がするのよネ。
　
ワタシはネ、商人さんたちとお船に乗って、
海を越えてきたコトは憶えてるの。
　
デモ、それより前のコトは、わからない……
ワタシは、自分がどこの国の生まれかも
知らないのヨ。
　
ぼんやり憶えてるのハ、
職人さんの声や鉄を叩く音。
　
アレはきっと、私が生まれた場所で聞いた音
……だから、修理所も好きなんだワ。
　
……ウフフ。金ちゃんはネ、
修理所にいるときはつれないのヨ。
　
怪我をしたらいけないカラって、
なかなかワタシをそばに置いてくれないの。
　
追い出されちゃうのはザンネンだワ……
ウフフ、でもネ？
　
ワタシのこと、カ弱い女の子みたいに
扱ってくれるのは、チョット嬉しいワ〜。
　
それにしても……修理所にも、
ワタシにできることはないみたいネ。
　
ワタシ、このままじゃみんなに心配かけて
ばっかりだワ。どうしまショ……。
　
……そうネ、ユーの言う通りかもしれないワ。
苦手なことを頑張るだけじゃなくっテ、
得意なコトから始めてみるのも手よネ……。
　
アリガト、マスター！
なんだか少し元気が出てきたみたい♪
　
そうネ、ワタシの得意なコト……
あ！　そうだワ！
　
ウフフ、ちょっといいコト
思いついちゃったの。楽しみにしてテ♪

ぐ〜……ぐ〜〜……ハッ！
　
……アララ。
マスター、いつからそこにいたの？
　
ワタシってば、編み物をしながら
寝ちゃったみたいネ……。
　
え？　寝てたのに、手は動いてタ！？
アラ〜、ワタシってばすごいわネ♪
　
ウフフ。ワタシ、編み物は得意なのヨ〜。
　
ホラ、この世界って、少し寒いじゃナイ？
ワタシてっきり、この土地が
日本より寒いんだと思ってたのヨ。
　
それが実は……戦争のせいで
環境が変わったせいらしいの。道理で、
夏でも涼しい日が多いと思ったワ〜。
　
夏でこれじゃ、
きっと冬はもっと寒くなるデショ？
　
だから、みんなに
マフラーを編むことにしたノ！
　
最初はネ？　まず金ちゃん、
サカイちゃんにクニトモちゃん……。
　
もちろんユーにも、
マフラーを編むつもりだったのヨ？
　
デモ、それなら……
　
このあいだ、ワタシにすくらんぶるえっぐを
作ってくれたアノ子にも、
編んであげたいデショ？
　
それから修理所の職員さんに、
毛糸のお店を教えてくれたカノジョに……。
　
こんな調子で、
どんどん人数が増えてるのヨ〜。
　
ウフフ！　張り切って編まなくっちゃね！
……みんな、喜んでくれるかしら〜？

っくしゅん！　……アラ？　ウフフ、
マスターもくしゃみしてる。
　
最近、寒くなってきたものネ〜。
間に合ってよかったワ！
　
……ハイ、このマフラーは、ユーの分ヨ。
　
びっくりしタ？　ウフフ！
昨日ついにみんなの分が完成したの。
　
今日は、完成したマフラーを
配って回ってるのヨ〜。
　
アラ、さっそく着けてくれるの？
……よかった、サイズピッタリネ！
　
喜んでもらえてホントに嬉しいワ！
ウフフ……♪
　
マフラーをね、イッショウケンメイ
編んでたら……。
　
お世話になった人の顔が、
ドンドン浮かんできちゃって。
　
結局、基地にいるヒト
全員の分を編んじゃったのヨ！
　
全員分作るのは、ホントに苦労したワ〜。
　
ずっと手を動かしてたカラ、
夢の中でも編んでいたような……。
　
デモ、みんなの喜ぶ顔が見れるんだもの。
作った甲斐があったわネ。
　
レジスタンスの人の顔を思い浮かべると、
誰も彼も、ワタシに優しくしてくれる人
ばかりデ……。
　
ワタシも、みーんなに
笑顔になってほしいって思うの。
　
もう、この基地にいるヒト全員が……。
ワタシにとっては
守りたい家族みたいなものなのネ！
　
ウフフ、もちろんマスターも、
ワタシの大切な家族ヨ！

……アラ、マスターも
月夜がお好き？
　
こんなステキな月の下で、
ユーと会えるなんて、ウレシイワ〜。
　
ねえ、せっかくだカラ、
少しお話ししまショ？
　
……ウフフ、アリガト！
じゃあネ、何をお話しようかしら……。
　
そうネ……マスターには、
家族っている？
　
もちろん今のワタシにとって、
レジスタンスのみんなが家族ヨ？
　
デモ、実はネ……
ワタシが乗っていた船から、タネガシマに
渡った銃は2挺あったの。
　
ワタシの他にもう1挺……
カレはすぐに遠くへ行ってしまって、
そのあとのコトは知らないワ……。
　
ウフフ、もしかしたらカレは、
ワタシの家族だったのかもしれないわネ。
　
今となっては、
本当のことなんて何もわからないケド……。
　
……そのあと、ワタシはしばらくひとりだった。
　
そんなワタシを元に作られたのが……
金チャン。
　
だから金チャンは、
ワタシにとって最初の家族なの。
　
日本でハジメテできた、ワタシの家族……
とっても嬉しかったワ。
　
家族って、辛いときに何よりも自分の支えに
なる、とってもステキなものだと思うの。
　
マスターにも、そういうステキな
家族がいるのなら、大切にしてネ？
　
……アラ！　もうこんな時間。明日も作戦に
参加するし、もう寝なくっちゃネ。
　
ユーも、あんまり夜更かししちゃダメヨ〜！
　
って、ワタシが言っても
説得力がないかしら？　ウフフ♪