キャラクター/ユキムラ のバックアップ(No.33)

おっす！　俺はユキムラ！　よろしくなっ！

日ノ本一の武将、真田信繁様と共に戦場を
駆けた、最新の連発式火縄銃なんだぜ！
すげーだろ！

まあ、すげーって言っても……
ここには俺よりもっとすげー奴が
ごろごろいるみたいだけどさ。

しかぁーし！　俺には、信繁様から
受け継いだ武士道の精神がある！
だから大丈夫だっ！

だって貴銃士ってやつはさ、すげー頑張ると
ぜったいこーきってのになれるんだろ？

そしたら、めちゃめちゃ強くなれるって
聞いたんだ！

もし、信繁様が貴銃士だったら……
すっげー強い貴銃士になったんだろうなー。

なんたって信繁様は、最期まで本物の
武士道をつらぬいた、立派な武士だからな！

俺も信繁様みたいに、
武士道をつらぬいて……。

立派な貴銃士として、
ぜったいこーきに目覚めるんだ！

そのためには、あいつを……いや、まずは
次の作戦で、己の力を試してからだな。

ところでマスター。
気になってたんだけどさぁ……
ぜったいこーきの『こーき』って、なんだ？

こーき……ああ！　高貴！
絶対高貴か！　なるほどなー！

うんうん！
マスターは説明が上手なんだな！
助かったぜー。

おかげで、作戦中によけーなこと考えずに、
全力で戦えそーだ！

ありがとなっ、マスター！
よーし、世界帝軍に目にもの見せてやるぜ！

おー！　〇〇！　やったぜ！

今日の作戦、俺たちが勝った！
ヘルメット野郎を蹴散らしてやったぜ！

それに俺、絶対高貴にもなれたんだ！
あれ、すげーな！

テンションがぐわー！　ってなって、
力がふおー！　って湧いてきてさ！

わーっはっはっは！
世界帝軍が100万といても、
まことの男はひとりもいまーい！

やっぱり武士道をつらぬくことこそ、
俺にとっての高貴ってやつなんだ！

これから、もーっと〇〇に
忠義を尽くすためにも、どんどん高貴に
ならねーとな！

そのためにも、俺はあいつを……
イエヤスを討つ！

忘れもしない……
大坂の陣で、信繁様と俺は、
徳川家康を討ち取らんとしていた。

けど、ここ一番ってところで、
俺は信繁様の手から離れてしまって……！

そのせいで家康を撃ち損じ、
信繁様も……！　くそっ……！

あのとき、
俺がちゃんと狙撃できていれば……
信繁様は家康を討ち取っていたはずなんだ！

そーいうわけで、徳川家康は信繁様の宿敵。
つまり貴銃士であるイエヤスは、
俺の宿敵なんだよ！

貴銃士になった俺が、同じく貴銃士になった
イエヤスと出会った……。

この状況で、俺が信繁様の仇を討たずっ！
何が武士道か！

イエヤスを倒さなきゃ、
俺の高貴がさらに上がることはなーい！

よーし……
まずは兵法の書を読んで、研究だ！

正々堂々、
正面からイエヤスに向き合って……
今度こそ、本当の決着をつけてやる！

くっそー、なんでだよ！
あんっなに兵法を研究したのに！

早く実践しなきゃ忘れちまうだろ！？
ぐぬぬ……イエヤスの奴！

……あ、〇〇！
ちょっと聞いてくれよー。

イエヤスに、大坂の陣の再戦を
何度も申し込んでるんだけど……。

何度勝負しようとしても、
フッと逃げられちまうんだ！
あいつ、真剣勝負をしたがらないんだよ！

絶対逃さねーように、気をつけてるはず
なのに……イエヤスの奴、
いつの間にかいなくなってるしよー。

しかもハンドシェイクがどうとか、
ワケわかんねーこと言い出すし……
なんなんだ？　ハンドシェイクって。

……へぇ～。
ハンドシェイクは、こっちの挨拶なのか！
友好のしるしに、手を握り合うんだな。

なるほど！　さっすが〇〇、
物知りだなあ～。

……って、感心してる場合じゃなーい！

やっぱあいつ、勝負をうやむやにしようと
してるんじゃねーか！
何が友好のしるしだっ！

おのれイエヤス！
敵前逃亡とは、卑怯なり！
武士にあるまじき所業！

……そうだ！　基地に罠を仕掛けて、
イエヤスをとっ捕まえてやればいいんだ！

まずはイエヤスの奴が逃げられないように
動きを止める！

それ今度こそ、正々堂々と勝負だー！
いっくぜー！

あっ！？　〇〇危ない！
そこには罠がっ！！

……はあぁ～、びっくりした。
〇〇、怪我しなかったか？

……そっか、よかったぁ。
ごめんな、急に大きな声出して。

ここ、落とし穴が掘ってあるんだ。
あっちの木の下にも……
だから〇〇、気を付けてな？

こないだから、イエヤスを捕まえるために、
いろいろと罠をしかけてるんだけどさー。

肝心のイエヤスが、
引っかからないんだよなあ。

イエヤスの奴、
罠の近くまでは寄ってくるくせに……
毎回毎回、さらっと躱しやがって！

あいつ、後ろに目でもついてるのか？
うーん、そんなふうには見えないけどな～？

……あーあ。罠にかかるのは、
イエヤスのそばにくっついてる
ヒデタダばっかなんだよ。

ヒデタダのことは、もう上田合戦で負かし
てるからさぁ……正直どーでもいいんだよ。

それなのにヒデタダの奴、イエヤスの
周りをちょろちょろしやがって……。

さっきもまた、渾身の落とし穴がひとつ
ダメになっちまったし！
お前のための罠じゃねーんだよっ！

罠もやりつくして、もう新しいアイディアが
思いつかねーしなぁ……。

……でも、このくらいじゃ俺は諦めないぜ！

真っ向勝負もダメ、罠にかけるのもダメ……
それなら最後の手段！

奇襲だっ！
イエヤスを、作戦中に仕留めてやる！

まずは貴銃士として力をつけて、いろんな
作戦に参加できるようになって……。

それで、イエヤスと行動を共にする
機会を増やすんだ！

そうと決まれば……鍛錬あるのみ！

見ていてください、信繁様！　よーし！
あの夕日に向かって、全力疾走だー！

あー、つっかれたー！
今日もたくさん鍛えたら、腹減ったなー！

今日のご飯はなんだろな～……って、
なんだぁ！？　この大量の味噌汁！

〇〇。
これ、いったいどうなってるんだ？
大鍋いっぱいの味噌汁って……。

あー、なるほどな。
ヒデタダが作りすぎちまったのかー。

あいつ、味噌作りに凝ってるらしいもんなあ
……んん？

……この味噌汁、いい匂いすんなあ～。

空腹にはつらい匂いだぜ……
どれどれ、お先にちょっとひと口。

……うわ！？　なんだこれ！
めっちゃうめー！

この味……お、おっかさーん！
ううっ、心に沁みるぅ……！

作りすぎなんて、とんでもねーよ！
基地のみんなも、絶対気に入るってこれ！

みんなで食べたらすぐなくなっちまうって！
だってうめぇもん！

……味噌汁おかわり！　くぅ～！
これ、握り飯にも合いそうだなー。

強くなるには、うめぇもんいっぱい食えって
信繁様も言ってたんだ！

いっぱい食って強くなって、
次の作戦もぜってー勝つぜ～！

そんで、世界帝軍のヘルメット野郎どもを
倒す！　イエヤスもたおーす！

〇〇もいっぱい食えよっ！
すっげーうめーからさ！

はぁ……あーあ……。

……あれ、〇〇？

……〇〇も、
もう聞いてるよな。
今日の作戦で、俺が大失敗したこと。

俺、今日の作戦では、
イエヤスと同じ部隊だったんだ。

この好機、逃すまじ！　って思って、
作戦中にイエヤスを討ち取ろうと
したんだけどさ……。

そっちに気を取られて……俺、
ヘルメット野郎をひとり、撃ち損ねて……！

そのせいで、レジスタンスの皆にも、
貴銃士の奴らにも、
迷惑かけちまったんだ。

はぁ……俺、ダメだなあ。

信繁様の仇を討つどころか、
作戦の足を引っ張って……。

恭遠さんにも、すっげー怒られた。
はぁ～あ、当然だよなあ。

信繁様のような武士道をつらぬく！
なんて言ってたのに……
俺、全然できてないや。

けど……世界帝との戦は、
俺なんかのこと待っちゃくれない。

明日も作戦に参加するって、
もう決まってんだ。

落ち込んでるからって、また失敗したら……
それこそ武士失格だ！

……だよな、〇〇！
俺、頑張るぜ！

とは言っても、何から頑張ればいいのか……
まだわかんねーんだけどさ……。

信繁様……
俺は、どうしたらいいのでしょうか……？

あっ、〇〇！　お疲れ様！

俺、今日の作戦では、ちゃんと戦えたぜ！
ただ……。

なあ〇〇……
俺、ちょっと聞いてほしい話があるんだ。

あのな、今日の作戦中……イエヤスの奴が、
ヘルメット野郎に狙い撃ちされたんだ。

危なくなったイエヤスを見てたら……。

あいつを倒すのは俺だ！
って、頭が真っ白になっちまってさ。

気が付いたら、俺……
イエヤスのことを庇ってたんだ。

……なんで、
あんなことしちまったんだろーなあ。

イエヤスは、信繁様の仇。
俺の宿敵なのにさ。

けど、作戦を終えて基地に帰ったら……
皆が、イエヤスの無事を喜んでた。

ヒデタダにも、見直したって言われたし……
ま、まーな！
あいつはどーでもいいんだけどっ！

とにかく、皆の喜ぶ顔を見てたら……。

ああ、俺がイエヤスを庇ったのは、
間違いじゃなかったんだ！　……って。

理由はねーんだけど、なんか……すーっと、
納得できちまったんだよな。

……うん！
やっぱり、作戦中に不意をつくなんて、
武士らしくないな！

信繁様もきっと、俺が正々堂々と
決着をつけることを望まれているはずだっ！

よし！
俺は、この戦争をちゃんと終わらせて……。

全てが終わってから、
イエヤスときっちり決着をつける！

だから、それまでは……イエヤスの奴と、
一時休戦してやってもいーかもな。

うーん、けどなあ……俺からいまさら、
そんなこと言うのも……なんだかなあ……。

〇〇、聞いてくれよ！
今日、早朝から走り込みしてたら……。

おばあちゃんが重そーな荷物持って、
ひとりで歩いてたんだよ。

そんなの、見過ごせねーだろ？
だから、荷物持つのを手伝ったらさ……。

おばあちゃんが、お礼にって
昼メシごちそーしてくれたんだ！

そのときに、いい機会だと思って……
おばあちゃんに、イエヤスとのことを
相談したんだよ。

今まで喧嘩してた奴と協力するには、
どうしたらいーんだろーって。

……おばあちゃん、ハンドシェイクすれば
おーけーだって言ってくれた。

ハンドシェイクって、〇〇が
教えてくれたアレだろ？
手を握り合う、友好の挨拶。

イエヤスにハンドシェイクって
言われたときは、はぐらかすなって、
突っぱねちまったんだけど……。

〇〇は、どう思う？
それで、イエヤスと休戦できっかなあ？

……そっか。〇〇が
そう言うなら、試してみるか！

ありがとな、〇〇！
明日の作戦で、早速やってみるぜ！

あ、そういえば……おばあちゃんから、
お土産にピクルスってのを貰ったんだ。

これって、漬物みたいなものなんだろ？
握り飯の具にしたら、
うめーんじゃないかと思ってさ！

食堂で作ってもらったんだ。じゃーん！
ピクルス入り握り飯！

ほら、これ！　〇〇も、
ひとつどーだ？

……今はお腹いっぱい？
なら、しょーがないかあ。

〇〇！
ついにやってやったぜ！

今日の作戦では、イエヤスを
気にしねーで戦いに集中したら……。

俺、すっげー戦果をあげたんだ！
恭遠さんにも、褒められたぜ！

それだけじゃねーんだ。作戦の最中に
イエヤスと連携して戦ったりもしたんだっ！

イエヤスの奴が、
戦闘中に銃を取り落としやがってよー。

それを俺が、投げ返してやったんだ！

……あいつも、こっちを見向きもせずに銃を
キャッチしててさ。なかなかやるよな～。

しかも！　戦闘の後に、
イエヤスが俺のとこに来やがったから……。

俺の方から、
ハンドシェイクをしてやったんだ！

あーっはっはっは！
イエヤスの奴、すっげーびっくりしてたっ！
してやったり！

ハンドシェイクして……この戦争中は、
協力して世界帝を倒すって……。

それで戦闘が終わったら、正々堂々と勝負を
するって。イエヤスと、そう約束したんだ！

だからイエヤスとの勝負までに、俺は……
もっともっと、力をつける！

あいつとの勝負が後回しになったことは、
そりゃ残念だけどさ。

『夢をつかんだ者より、夢を追っている
者の方が、時に力を発揮する』って、
信繁様も言ってたからな！

俺は、いつかイエヤスと勝負するっつー
夢を追って……これからも強くなーる！

もう、作戦中に迷ったりしねーから……
安心してくれよな、〇〇！

あ、〇〇！
今日は、ちょっと街に行ってくるな！

サカイのやつが、
金ない金ないって大変そうだからさー。

俺も休みだし、
ちょっと手伝ってやることにしたんだ！

もともと休みって言っても……
俺、鍛錬以外にやることないしなー。

それに、サカイの言うバイトってやつも、
楽しそうだし！

何すんのか、
詳しくは聞かされてねーんだけど……。

なんか、店で飲み物出したり、
世間話の相手してればいいらしいぜ！

そんだけで金が稼げるなんて、
バイトってすげーよな！

あっ、もう行かねーと！
じゃーな、〇〇！

ただいまー、〇〇！
今日のバイト、楽しかったけど疲れたぜー。

サカイと一緒に、小さい店で給仕？
みたいなことやったんだよ。

でも、ほとんどお客さんと
お喋りしてるだけだったなー。
あれでよかったのかな？

……ま、サカイはいいって言ってたし、
お金はもらえたし！　大丈夫だよな！

メニュー覚えたり、
飲み物作るのは大変だったけど……。

お客さんは面白い人ばっかりで、
楽しかったぜ！
あれなら、またやってもいいなー！

……あ、でも。困ったこともあってさぁ。

俺のこと、すっげー気に入ってくれた
お客さんがいたんだけど……
どこに住んでるか何度も聞かれたんだよな。

レジスタンスのこと、
うっかり喋ったらマズいし……
いやー、あれは焦った！

なぁ〇〇、
ああいうとき、なんて言ったらいいんだ？

なー、〇〇！
なんで教えてくれなかったんだよ！

次の休暇……イエヤスとヒデタダと
〇〇の３人で、
旅行だって聞いたぜ！

俺だって、休暇もらってるのにさー。
あいつらばっかり、〇〇と
一緒でズルくねーか！？

抜け駆けとは、卑怯なり！
武士にあるまじき所業！

ってなわけで、その旅行……俺も行くぜ！

え？　うーん……
わかった、約束するぜ。
旅行中はイエヤスの命を狙わない！

だいじょーぶだって！
武士として、約束はちゃーんと守る！

せっかくの休暇だし、仇討ちもおやすみ
ってことで……信繁様も、
ちょっとなら怒んないだろ。うん！

じゃーさっそく、どこ行くか決めようぜ！
俺、うまいもん食えるとこがいーな！

ありがとな、〇〇！
旅行、すっげー楽しみだ！

おおおー！　海、広いなー！　でっけー！

あっ、〇〇！
あっちの港に、船が帰ってくるぜ！
どこから来たんだろーな。

……俺たちも、そろそろ基地に帰るのかー。

実はさー。
そろそろ、基地のご飯が恋しいんだよな。

宿のふかふかなベッドもいいけど、
やっぱりちょっとだけ落ち着かねーし……。

……あ、
旅行がつまんなかったわけじゃないぜ？
むしろ、すっごく楽しかった！

ただ……
基地での暮らしも、
俺は同じくらい好きなんだよな！

だってあの生活は、〇〇が
俺に教えてくれたもんだし……。

貴銃士である俺の故郷？　っていうかさ！
とにかく、特別な場所なんだぜ！

って、ああ！　忘れてた！
サカイにお土産買って帰るって、
約束してたんだ！

なあなあ、〇〇！
明日、一緒にお土産選んでくれよー。
ふたりで、もっかい街を回ろうぜ！

○○、見てくれよ！
この雑誌、
俺がこーんなに大きく載ってるんだ！
　
あははっ！　なかなかよく撮れてるよな〜。
記者のにーちゃんと話すのも面白かったし！
　
あのさ……○○。
俺、これからも頑張るから。
　
大坂夏の陣のあの日……
俺は、信繁様のいちばん大事なときに
手から離れちまったけど……。
　
こうして貴銃士になったからには、
今度こそ、離れないって決めたんだ！
　
だから俺、○○の手は……
しっかり掴んで、ぜってー離さない！
　
……あ、いやいや。
ずっと手を繋いどくとか、
そーいうことじゃなくて。
　
えーっと、なんていうか……
○○の一番大事なときには、
俺が絶対、そばにいるってこと！
　
俺が○○のそばにいる限り、
○○は絶対だいじょーぶだ！
　
武士に二言はなーい！
○○、約束だからなっ！

〇〇、
治療ありがとな！

……おう！　もう痛いところも
勝手悪いところもねーよ！　もともと、
やけども傷も大したことなかったし！

ヒデタダの足も治ってよかった。
あいつの怪我は俺のせいだったしさ……。

…………。

……なあ、〇〇。
〇〇もさ、ハリーの
おっさんみたいに狙われやすい立場だろ？

やっぱ、よく知らない相手のことは、
もしかしたら敵かも、
って警戒してるもんなのか？

あのな……
俺、今回のことで、マジで反省したんだ。

もっともっと気をつけねーと、って
思うんだけど、誰彼疑うのは……
なんか、フクザツだよなぁ。

うーん…………。

ま、とにかく！
強い貴銃士になれるよう、
これからも励むだけだな！

俺がもーっと強くなれば、悪い奴をこう……
ビビッと見抜けるようになるかもだし！
うん！

そんで、イエヤスにも勝───つ！！
あ、イエヤスは一応まだ休んでるだろ？

だから今日のところはとりあえず、
将棋で勝負するんだ！

俺は将棋でも負けん！　あーっはっは！