イベント/死闘の狭間、交差するPRIDE/エピソード の変更点


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**第1話 新たな敵と、薔薇の傷 [#episode1]
#region(ネタバレ注意)
|ラブ★ワン|重要任務、ねえ……。&br;俺の力、さっそく試されちゃう感じ?&br;フゥー! 激アツ!!|
|89|…………。&br;うわ…………。|
|ラブ★ワン|おっ、はっきゅんじゃ~ん☆&br;この間カジノ行ったんだって?&br;どうだった? 良かったっしょ~!|
|89|…………。|
|ラブ★ワン|ちょちょちょ! なんで回れ右!?&br;これから一緒に任務じゃーん!|
|89|あー、こんなパリピと一緒に行動とか&br;マジ最悪だ……。|
|89|……つか、あの人の具合どうよ?&br;お前ら呼び覚まして、&br;また傷が悪化したらしいじゃねーか。|
|ラブ★ワン|そーなんだよねぇ。&br;クスリで抑えてるけど、&br;手や腕の傷から血ぃダラダラでマズい感じ。|
|89|ふーん。&br;……ま、お前も鼻血垂れてるけどな。|
|ラブ★ワン|フゥ! マスターとお揃い★|
|アインス|……よし、ふたりとも揃ってるな。|
|ラブ★ワン|おっ、アイち~ん! おつおつ~。|
|アインス|仕事だ。&br;レジスタンスの貴銃士と、&br;そのマスターを捕まえるぞ。|
|アインス|これはモーゼルからの伝言……&br;つまり、世界帝直々の命令だ。|
|89|へぇ……面白そうじゃねえか。&br;前にファルが捕まえたっていう奴か?|
|89|ああ。薔薇の傷が軽度だったという、&br;例のマスターが狙いだ。|
|ラブ★ワン|ん、それっとどゆこと?&br;同じマスターなのに、傷のヤバさが違うの?&br;なんで?|
|アインス|それについては&br;俺たちの間でも議論が行われてきた。|
|アインス|レジスタンスには、少なくとも&br;俺たちの2倍以上の貴銃士が存在している。|
|アインス|薔薇の傷の状態、貴銃士の数――&br;これらを考えると、レジスタンスには&br;複数のマスターがいて……。|
|アインス|ファルが会ったマスターは、『なりたて』&br;または呼び起こした貴銃士が&br;少ない人物なんじゃねえかと。|
|89|……順当に考えりゃそうなるけどよ、&br;『あの石』に触れて生き残れる奴って、&br;そんなに大勢いるもんかね。|
|89|世界帝軍でもあの人ひとりしかいねぇのに、&br;貧弱なレジスタンス共の方に&br;都合よく集まるとは思えねぇな。|
|アインス|お前の言う通りだ、89.&br;あの方もそれを疑問に思い、&br;もう一つの可能性について考えている。|
|ラブ★ワン|ってことは……レジスタンスのマスターは、&br;薔薇の傷の悪化を抑える方法を知ってる……&br;とか?|
|アインス|ああ。レジスタンスは、俺たちやあの方が&br;知らない、薔薇の傷についての情報を&br;得ているのかもしれない。|
|アインス|だからこそ「捕らえよ」という指令だ。&br;殺すな。必ず、生きたまま捕縛して&br;ここへ連れてこい、と。|
|89|生け捕りか。&br;殺すよりちと手間はかかるが、&br;理由が理由だししゃーねぇな。|
|アインス|既にファルがWIAを動かしている。&br;レジスタンスどもの作戦は筒抜けだ。|
|アインス|西欧にやってきたところを&br;待ち伏せして、捕らえ……&br;今度こそ、徹底的に情報を吐かせるぞ。|
#endregion

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**第2話 応援要請 [#episode2]
#region(ネタバレ注意)
|ゲベール|……西欧支部からの応援要請だぁ?|
|恭遠・グランバード|ああ。大規模な物資輸送作戦を行うために、&br;君たち貴銃士の力を借りたい……&br;ということらしい。|
|恭遠・グランバード|物資には武器も含まれており、危険も伴う。&br;……十分気をつけて、任務にあたってくれ。|
|スナイダー|世界帝軍の貴銃士どもが&br;出てくるのであれば、むしろ好都合だ。&br;あちらの戦力を削ぐいい機会になるからな。|
|ゲベール|ハッ!&br;てめぇは相変わらず大層な自信だな。|
|スナイダー|何か言ったか、旧式。&br;吠える暇があるのなら、おまえも少しは&br;役に立ってみせたらどうだ。ん?|
|ゲベール|んだと!?&br;スナイドルてめぇ、表出ろやゴルァ!|
|エンフィールド|ゲベール、騒がしいよ。大声を&br;出さないでくれ。スナイダー、君も&br;いちいちゲベールを煽らない。いいかい?|
|エンフィールド|やれやれ、不安だなぁ……。&br;君たち、くれぐれも〇〇さんに&br;迷惑をかけないように頼むよ。|
|ゲベール&スナイダー|……ふん。|
|シャスポー|よりによって同行者は君か、ローレンツ。&br;……まったく、タバティエールが&br;他の作戦じゃなければな。|
|タバティエール|ははっ、すまねえな。&br;ま、今回はふたりで仲良く頑張ってくれや。|
|ローレンツ|す、すみません……、俺、頑張りますから!|
|ドライゼ|肩の力を抜け、ローレンツ。&br;……非常時に備えて、&br;俺も何か策を考えよう。|
|エカチェリーナ|ただの護衛とはいえ、気はぬけません。&br;しっかりやるのですよ、アレク。|
|アレクサンドル|ええ、お任せください。必ずや、&br;皆と無事戻ると約束いたしましょう。|
|恭遠・グランバード|この間の作戦のように、&br;部隊がバラバラになる可能性もある。|
|恭遠・グランバード|万一のため、集合ポイントを複数決めて、&br;しっかり記憶していくように。&br;……いいな?|
|マルガリータ|おっけー! おじさんの分まで、&br;オレがバッチリ覚えとくね♪|
|レオポルト|はは……グレートル、&br;私の記憶力も問題ないんだがね?&br;まぁ、やる気があるのは良いことだ。|
|カール|やる気が過ぎて暴走しないといいけどねー。&br;レオ、今回はストッパー役が&br;君しかいないが、頑張ってくれたまえ。|
|恭遠・グランバード|……では、各自支度に取り掛かってくれ。&br;1時間後には出発するぞ。|
 
|ゲベール|火薬に弾薬、ナックルダスター……よし。&br;……今回は〇〇も一緒か。|
|ゲベール|あいつにもらった守り袋、持っていくか。&br;い、一応……。|
|ゲベール|……あッ!?|
|ゲベール|ま、守り袋の紐が……切れやがった……。|
#endregion

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**第3話 過去と因縁 [#episode3]
#region(ネタバレ注意)
|スナイダー|そろそろ西欧支部の奴らが&br;到着する頃合いか。|
|スナイダー|……おい、〇〇。&br;作戦中にもし戦闘になるようなことがあれば&br;俺についてこい。|
|スナイダー|旧式どもはどうにでもなる。&br;余計な気を回してうろうろするな。&br;わかったな?|
|ゲベール|チッ……おいスナイドル!&br;てめぇの勝手に&br;そいつを付き合わせてんじゃねぇぞ!|
|スナイダー|俺の勝手……?&br;面白いことを言うじゃないか、旧式。&br;俺についてくるのはこいつのためでもある。|
|スナイダー|旧式のおまえよりも&br;性能の高い俺のそばにいる方が、&br;生存確率は上がる。そうだろう?|
|ゲベール|チッ……。|
|マルガリータ|ねねね。ふたりはさー、&br;なんでそんなに仲悪いカンジなの?|
|レオポルト|こら、グレートル。|
|ゲベール|構わねぇよ。&br;俺とコイツぁ……なんつーか、&br;因縁があんだよ。|
|スナイダー|ほう……因縁か。&br;俺にとってはただの過去にすぎないがな。|
|スナイダー|俺を装備した寡兵が、おまえを装備した隊を&br;易々と打ち負かした……&br;ただそれだけのことだろう。|
|ゲベール|…………。|
|マルガリータ|あ……な、なんか、&br;聞かない方がいいやつだったね……ごめん。|
|ゲベール|別に、あんたが謝ることじゃねえ。&br;……事実は事実だ。|
|マルガリータ|え、えーっと……。せ、西欧支部の人たち、&br;なかなか来ないね!? どうしたんだろ?|
|レオポルト|ふむ、確かに……辺りを少し見てこようか。&br;ゲベール君とスナイダー君は、&br;○○くんを頼むよ。|
|マルガリータ|わわっ、オレたち先遣部隊ってやつ!?&br;なんかカッコイイー!!|
|レオポルト|グレートル。&br;敵の気配がないか気を配って、慎重にね。|
|レオポルト|何度も言っているけれど、&br;我々一品物の銃は、&br;完全に失われるともう2度と――。|
|マルガリータ|はいはい、わかってるって。でもさ、――。|
|ゲベール|……一品物、か。|
|>|CENTER:(銃声)|
|ゲベール&スナイダー|……っ!|
|マルガリータ|おじさんっ!!!|
|ゲベール|くそっ、敵襲か!?&br;早く応援に行かねぇと……!|
|スナイダー|おい、待て! 迂闊に出るな。&br;……お出ましだぞ。|
|ゲベール|チッ……なんだこの数!&br;まさか、作戦の情報が漏れて……!?|
|スナイダー|それを考えるべきは今ではないだろう。&br;まずは応戦だ。|
|スナイダー|雑魚どもが……散れ!|
|スナイダー|数が多すぎる。囲まれると厄介だな……。&br;おまえたち、例の場所へ退くぞ。|
|スナイダー|○○、こっちだ。&br;ついてこい。|
|ゲベール|…………。|
|スナイダー|おい、旧式。何をしている。|
|ゲベール|……俺ぁ、こっから別行動だ。スナイドル、&br;てめぇは〇〇を連れて、&br;先に行ってろ。|
|スナイダー|ほう……殊勝なことだな。&br;旧式も、こういう時には&br;少しは使い道があるということか。|
|スナイダー|……聞け、ゲベール。戻ったら、&br;○○がおまえの手当てを&br;することを特別に許してやろう。|
|ゲベール|ハッ……だから、&br;てめぇが勝手に決めてんじゃねぇよ。&br;……無駄口叩いてねえで、とっとと行け。|
|ゲベール|……どうせ俺は旧式――おまけに量産銃だ。|
|ゲベール|俺が消えたところで、&br;代わりはいくらでもいるからな。&br;どーなったって困りゃしねえ。|
|ゲベール|囮にはちょうどいいが……ただな。&br;黙って殺られるほど、ヤワじゃねぇぜ。|
|ゲベール|――っしゃオラァ!&br;世界帝軍ども、かかってこいやゴルァ!!!|
#endregion

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**第4話 襲撃 [#episode4]
#region(ネタバレ注意)
|シャスポー|まったく、向こうの部隊は何をしてるんだ?&br;予定の時間を過ぎたのに、&br;連絡のひとつも来やしないじゃないか!|
|シャスポー|この無線、壊れているんじゃないだろうね?&br;これだからドライゼの用意したものは……!|
|>|CENTER:(銃声)|
|ローレンツ|せ、世界帝軍ですっ!&br;ど、どどどどうしましょう……!?|
|シャスポー|くっ……まさか、情報が漏れたのか?&br;西欧支部の輸送部隊は……!?|
|アレクサンドル|見当たりませんね。既に捕らえられたか――&br;あるいは、応援要請自体が敵の罠だったか。|
|アレクサンドル|いずれにせよ、我々3人だけで&br;あの大人数を相手するのは無謀です。&br;一旦退却しましょう!|
|シャスポー|ああ、全面的に賛成する。&br;行くぞ、ローレンツ!|
|ローレンツ|は、はい! ちょっとだけ待ってください!&br;……あった!|
|ローレンツ|これでもくらえっ! え――いっ!|
|ローレンツ|ケホ、ケホッ……&br;シャスポーさん、大丈夫ですか!?|
|シャスポー|問題ない!&br;それより、煙幕を使うなら、投げる前に&br;ひとことくらい言ってくれないか!?|
|ローレンツ|す、すみません……!&br;ドライゼさんから貰ったのを思い出して、&br;勢いでつい……。|
|シャスポー|ふん、一応役には立ったけれど……&br;アレクサンドルとははぐれてしまったか。|
|兵士|おい、いたぞ! こっちだ!|
|シャスポー|……ったく、しつこい奴らだな。|
|ローレンツ|シャスポーさん、すごい……!&br;って、俺もぼんやりしてる場合じゃない!|
|ローレンツ|え、援護します!|
|シャスポー|援護?&br;おいローレンツ、足元には気を付けろ。&br;君はいつも――|
|>|CENTER:(銃声)|
|シャスポー|ぐっ……!|
|ローレンツ|そんな……! シャスポーさん……ッ!?|
 
|ローレンツ|はぁ……はぁ……!&br;こ、ここまで来れば……!|
|ローレンツ|うう……シャスポーさぁん……。&br;俺がいつもヘマばっかりだから、&br;俺の方に気を取られたんだ……。|
|ローレンツ|無線も入らないし、&br;別動隊でも何かあったんだ……。&br;○○さん、大丈夫かなぁ……。|
|ローレンツ|……と、とにかく、まずは集合場所に&br;行かないと……ぐすっ……。|
|兵士A|おい、レジスタンスは見つかったか?|
|ローレンツ|ひゃわわっ! こっちにも世界帝軍!?&br;ど、どこか隠れなきゃ……。|
|兵士B|いやあっちにはいなかった。&br;ここらを探すぞ。|
|ローレンツ|うう……しばらくは動けなさそう……。|
|ローレンツ|シャスポーさん、すみません……。&br;○○さんのところに戻るまで、&br;時間が掛かりそうです……。|
|ローレンツ|○○さんに&br;手当てしてもらえれば、&br;シャスポーさんは治りますよね……?|
|ローレンツ|…………。|
|ローレンツ|……!&br;シャスポーさん、煤で汚れちゃってる……。|
|ローレンツ|俺は〇〇さんみたいに&br;傷を治したりはできないけど、&br;せめて綺麗にするくらいは……!|
#endregion

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**第5話 次の一手 [#episode5]
#region(ネタバレ注意)
|ラブ★ワン|アウチ!&br;せっかく奇襲かけたのに逃げられちったー。&br;ドブネズミのくせに逃げ足だけは速いね~。|
|ラブ★ワン|あーあ、人数少ない分、&br;完全に隠れられたら探すの面倒だわ。&br;どうしようかねぇ。|
|89|おい、ラブワン。見つけたか?|
|ラブ★ワン|あ、はっきゅーん★ おつかれい★|
|89|任務中にその呼び方やめろって……。|
|ラブ★ワン|え~、別にいいっしょ?&br;それよか、さっきの言い方だと&br;はっきゅんもダメだった系?|
|89|ああ。完全に包囲する前に散り散りだ。&br;……あー、面倒くせえ。|
|ラブ★ワン|あははっ、ドンマーイ★&br;レジスタンスって一応武装はしてるけど、&br;軍隊じゃないからさぁ。|
|ラブ★ワン|正面きって戦闘するより、&br;こーやってコソコソ逃げ回るのが&br;得意なんだろうねぇ~。|
|ラブ★ワン|数はこっちの方が断然多いけど、&br;割と厄介なことになってきたよ、コレ。|
|89|はぁーあ、&br;さっさと帰ってゲームしてぇのによ。&br;……んで、次はどうする。|
|ラブ★ワン|決まってるっしょ!&br;あいつらが集まる予定のポイントへGO!|
|ラブ★ワン|……ほんと、WIAは優秀だよねえ。&br;あいつらの作戦バレバレで、&br;ちょっと憐れになってくるよ。|
|89|いいザマだろ。&br;……今度は先回りして&br;一匹ずつ捕まえていくか?|
|ラブ★ワン|ん~、また勘付かれても面倒だしねぇ。&br;全員集合か、向こうの「マスター」が&br;来るまで泳がせとこっかな~。|
|ラブ★ワン|そんで、ターゲットを確認したところで&br;世界帝軍の最大の武器!&br;大量の兵士投入で囲い込みフゥ~!|
|89|あー、いちいちうるせぇけど&br;とりあえず言いたいことはわかった。&br;……やるか。|
#endregion

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**第6話 約束の地へ [#episode6]
#region(ネタバレ注意)
|マルガリータ|うう……おじさんのばか……。|
|マルガリータ|オレは庇われなくたって平気なのに、&br;なんで……なんで……っ!|
|マルガリータ|……っ!|
|兵士A|おい、まだ見つからないのか!?|
|兵士B|くそ……こそこそ逃げ回りやがって。&br;こんな旧市街、レジスタンス共々&br;破壊しちまえばいいんじゃないのか?|
|兵士A|駄目だ。&br;奴らは必ず生け捕りにせよとの命令だぞ!&br;とにかく、一帯をくまなく探すんだ!|
|マルガリータ|世界帝軍の兵士があんなにたくさん……。&br;やっぱり、作戦のことが&br;バレてたのかな……っ。|
|マルガリータ|ね、おじさん、&br;オレどうすればいいんだろう……?|
|マルガリータ|…………。|
|マルガリータ|……ダメだ、落ち着かなきゃ!&br;オレがしっかりしないと、&br;おじさんも危なくなっちゃう。|
|マルガリータ|おじさんは、絶対大丈夫。だって、銃は&br;綺麗だもん。〇〇に頼めば、&br;またきっと……!|
|マルガリータ|……よし、行こう!&br;おじさんを連れて、&br;絶対、皆のところに戻る!!|
|マルガリータ|うん、こっちは誰もいなさそ――|
|マルガリータ|あれっ! ローレンツじゃん!!|
|ローレンツ|マ、マルガリータくん!? しーっ!|
|マルガリータ|あ、ヤバっ!|
|兵士A|……おい。今、何か聞こえなかったか?|
|兵士B|こっちから聞こえた気がするな。|
|ローレンツ|ま、マズいですよっ!&br;どどどどうすれば……っ!?|
|???|おふたりとも、こちらへ!|
|マルガリータ|あ……!|
#endregion

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**第7話 戦場という名の盤 [#episode7]
#region(ネタバレ注意)
|アレクサンドル|ここでしばらく隠れてやり過ごしましょう。|
|ローレンツ&&br;マルガリータ|はいぃ……!&br;うん……!|
|アレクサンドル|シャスポーさんとレオポルトさんは、&br;銃に戻ってしまわれたのですね……。|
|ローレンツ&&br;マルガリータ|…………。|
|アレクサンドル|ローレンツさん、マルガリータさん。&br;おふたりとも大変でしたね。&br;ひとりでよくここまで頑張られました。|
|アレクサンドル|見たところ銃はさほど傷ついていないので、&br;マスターのもとへ持ち帰れば、&br;貴銃士の姿を取り戻せるはずです。|
|アレクサンドル|私たちは気をしっかり持って、&br;必ず皆のもとへ戻りましょう。|
|マルガリータ|うん……。でも、皆は大丈夫かな……?|
|ローレンツ|作戦の情報が洩れてるみたいですよね……。|
|アレクサンドル|ええ。これほどの大人数――&br;我々の動きを事前に知っていたとしか&br;考えられません。|
|アレクサンドル|問題は、作戦内容がどこまで知られているか&br;ですね……。緊急時の集合場所も、&br;機能しない可能性があります。|
|ローレンツ|そんな……!&br;じゃあ、一体どうやって合流すれば……!?|
|アレクサンドル|敵の裏をかくのです。我々を取り逃がした&br;以上、奴らが次に向かうのは&br;第一の集合場所だと予測できます。|
|アレクサンドル|敵から姿を隠しつつ……&br;世界帝軍のルートに先回りして、&br;動きを妨害してしまいましょう。|
|マルガリータ|お、おおっ……!&br;アレクさんすごっ! 頭いいっ!!|
|アレクサンドル|ふふ、恐縮です。&br;……相手の手を読み策を講じるチェスが、&br;役に立ったのかもしれませんね。|
 
&attachref(./第7話 戦場という名の盤.jpg,zoom,第7話 戦場という名の盤,259x200);
 
|アレクサンドル|さて……まずはこの場を&br;切り抜けなければなりません。|
|アレクサンドル|周囲の敵兵がいなくなったタイミングで、&br;素早く飛び出しましょう。&br;私が合図を出します。|
|アレクサンドル|さあ……今です!|
#endregion

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**第8話 貴銃士という夢 [#episode8]
#region(ネタバレ注意)
|ゲベール|くっ……! どこもかしこも痛みやがる。&br;あいつら、甚振るみてぇに&br;じわじわ追い詰めてきやがって……。|
|ラブ★ワン|おーい、どこ行ったんだーい。&br;殺しはしないから出ておいでよ~。|
|ゲベール|クソッ、あの野郎舐めやがって……!&br;最後にあいつだけでも&br;道連れにしてぇ、が……。|
|ゲベール|身体が……動かねぇ……。&br;……俺ぁ、もう駄目らしいな。|
|ゲベール|畜生……&br;戊辰の戦場を思い出しちまう。|
|ゲベール|あの時代――&br;俺はもう旧式で、新式のあいつらには&br;てんで敵わなかった。|
|ゲベール|俺を使っていた奴らが大勢死んでいった。&br;若いやつも、大人も、大勢――。|
|ゲベール|だがよ、そんな俺が、〇〇に&br;貴銃士として呼び覚まされて、&br;また銃として戦って――。|
|ゲベール|……いい夢見させてもらったじゃねぇか。|
|ゲベール|スナイドルはムカつく野郎だがよ……、&br;○○を守るなら、&br;あいつが一番だ。|
|ゲベール|俺はもう、どうしたって勝てねえ。&br;……だがよ。&br;大人しくやられちゃ高貴と言えねえだろ?|
|ゲベール|どうせいつか壊れるんなら、&br;ここで奴らに一矢報いてやるぜ……!!|
|ラブ★ワン|おいら、かくれんぼは&br;あんまり好きじゃないんだよねぇ~。&br;適当に撃っちゃうよ~?|
|アインス|……おい、ラブワン。&br;別動隊の兵士から報告が入った。|
|アインス|レジスタンスのマスターを発見したらしい。&br;同行しているのは&br;例の"揺らぎやすい"貴銃士だけだ。|
|アインス|罠を張っていた場所とは別の地点で、&br;包囲網が不完全だ。&br;俺たちも急いで向かうぞ。|
|ラブ★ワン|いいトコだったんだけど、&br;それなら仕方ないねぇ。&br;OK~★ 兵士ちゃんたち、ついてきな!|
|ゲベール|マスターを連れた、&br;ゆらぎやすい貴銃士……?&br;まさか、スナイドルの野郎か!?|
|ゲベール|っざ……けんな……&br;○○を守るのは、&br;お前なんじゃねえのかよ……!!|
|ゲベール|クソッ……あの野郎ぉぉぉ!!!|
#endregion

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**第9話 袋小路 [#episode9]
#region(ネタバレ注意)
|スナイダー|敵を多く屠れるのはいいが……&br;こうも次から次へ湧いてくると、&br;さすがに鬱陶しいな。|
|スナイダー|おい、〇〇。&br;おまえの力を貸せ。心銃で薙ぎ払ってやる。|
|兵士A|見つけたぞ! 手足を狙い撃て!|
|スナイダー|○○!|
|スナイダー|……ぐっ!&br;雑魚どもが、やってくれ、る……ゴフッ!|
|兵士B|殺すな! 慎重に近付き捕縛せよ!|
|スナイダー|捕縛……? なるほどな。&br;おい、諦めるな〇〇。&br;おまえの仕事をしろ。|
|スナイダー|奴らを倒せるだけの働きができるように、&br;俺を直、せ。|
|スナイダー|○○……聞こえているのか?&br;○○……!|
|兵士B|おい、貴銃士から無力化しろ!|
|スナイダー|チッ……完全に囲まれた。&br;この状況では、……ッ。|
|兵士C|間もなく特別幹部2名到着!&br;標的を逃すな!|
|スナイダー|特別幹部……?&br;ああ……奴ら、現代銃の貴銃士のことか。|
|スナイダー|奴らが来る前、に……&br;せめて、この雑魚どもを……。|
|スナイダー|くそ、目が……霞む……。|
|???|おい、勝手にくたばってんじゃねぇぞ。&br;いつものムカつく自信はどうした、&br;新式野郎。|
|スナイダー|おまえは……!|
#endregion

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**第10話 死闘の狭間で [#episode10]
#region(ネタバレ注意)
&attachref(./第10話 死闘の狭間で1.jpg,zoom,第10話 死闘の狭間で,259x200);
 
|ゲベール|おいスナイドル。&br;てめぇと一緒の方が、〇〇は&br;安全なんじゃなかったのかよ?|
|ゲベール|俺を散々旧式旧式馬鹿にしといて&br;そのザマか? あぁ?|
|スナイダー|ふっ……おまえ、こそ……いつにも増して&br;みすぼらしいなぁ?&br;旧式が来たところで……何ができる。|
|ゲベール|さあな。&br;だがよ……てめぇひとりよりは、&br;いくらかマシなんじゃねぇのか。|
|スナイダー|よく言うじゃないか。&br;……その言葉、半分くらいは&br;現実になることを祈っておいてやろう。|
|ゲベール|けっ……口だけは腹が立つくらい元気だな。|
|スナイダー|それはおまえもだろう。&br;さて……無駄口はここまでだ。&br;ゲベール、やるぞ。|
|ゲベール|命令すんな。&br;……わかってらぁ!|
|>|CENTER:(心銃発動)|
|兵士たち|ぐああああっ!!!|
 
&attachref(./第10話 死闘の狭間で2.jpg,zoom,第10話 死闘の狭間で,259x200);
 
|ゲベール|へっ……ちったぁやるじゃねぇか。|
|スナイダー|おまえも、ただの捨て駒になるよりは……&br;随分と、役に立ったな。|
|アインス|……なんだ、この有様は。|
|89|さぁ。俺がついた時には、もうこの状態&br;だったぜ。……つか、遅かったじゃねぇか。&br;なんかあったか?|
|ラブ★ワン|それがさー、途中の山道で&br;でっかい岩が落ちてきて、&br;おいらたちあわやぺっちゃんこ!|
|ラブ★ワン|いやぁ、マジで危なかったよ。&br;道路も塞がるし、迂回ルート辿ってきたら&br;こんな時間ってわけ。|
|89|落石……?&br;そういや川も増水してたし、&br;雨で地盤でも緩んだのかねぇ。|
|89|……んで、どうするよ。&br;兵士はこのザマだが……まだ奴らを追うか?|
|アインス|……生け捕りにするなら、&br;ある程度兵士の数は必要だ。|
|ラブ★ワン|つまり、今回はおあずけってことだね~。&br;はぁ~あ。&br;モーたんカンカンになりそー。|
|ラブ★ワン|はっきゅ~ん、&br;今度はもっとえげつなーい罠考えよ!&br;君、そういうゲーム得意っしょ?|
|89|いや、別に……。&br;そういうのなら、ファルの方が得意だろ。|
|ラブ★ワン|そう?&br;んじゃ、今度はファルちんとライたんと&br;一緒に作戦会議しよーっと。|
#endregion
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**第11話 それぞれの帰還 [#episode11]
#region(ネタバレ注意)
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&attachref(./.jpg,zoom,,259x200);
|アインス|マスター。奴らを取り逃がしてしまった。&br;……すまない。|
|アインス|ああ。まだ息があった兵士が言うには、&br;例の光る銃の幻影が出たかと思うと、&br;一斉射撃を受けた、と……。|
|アインス|……報告は以上だ。失礼する。|
|モーゼル|……今回は残念でしたね、アシュレー。|
|モーゼル|ですが、いずれ僕が必ず……。|
|世界帝|…………。|
 
|レオポルト|ふぅ……ありがとう、&br;○○くん。&br;やれやれ、真っ先にリタイアとは情けない。|
|レオポルト|○○くんやグレートル、&br;皆が無事で本当によかったよ。|
|マルガリータ|おじさん……! もう、無茶しないでよ……&br;オレはおじさんを失ってまで&br;無事でいたくないんだからね。|
|マルガリータ|ちょっとくらいの怪我なんて&br;へっちゃらだからさ、&br;無理して庇ったりしないでよ……。|
|レオポルト|グレートル、泣かないでおくれ。&br;……本当にすまない。それから、&br;私をここまで運んでくれてありがとう。|
|ローレンツ|シャスポーさぁぁぁん……!|
|シャスポー|うわ、鼻水を垂らしながら近付くな!&br;ちり紙なら向こうだ。|
|ローレンツ|は、はいぃ……!|
|シャスポー|ああ、〇〇……!&br;ごめんね、君をひとりにしてしまって。&br;心細かっただろう?|
|シャスポー|治療してくれてありがとう。基地に戻る&br;までの道中は、僕がずっとそばにいて、&br;君のことを守るからね。|
|スナイダー|……別におまえがいなくとも、&br;○○は無事だがな。|
|シャスポー|なんだって!? いや、〇〇が&br;無事なのはいいことだけれど……&br;君は黙っていてくれるかな。|
|スナイダー|……ふん。|
|ローレンツ|あ、あの、シャスポーさん……。&br;鼻かんできたので、&br;話しかけてもいいですか?|
|シャスポー|ふん。いいけど?|
|ローレンツ|あの……すみませんでした!&br;俺のせいであんなことに……。|
|シャスポー|はぁ? どうして君が謝る。&br;君に気を取られて集中を乱したのは、&br;僕の問題だ。|
|シャスポー|君がいつもヘマばかりなのは事実だが、&br;それとこれとは別の話だろう。図に乗るな。|
|ローレンツ|は、はい……。|
|シャスポー|大体、君はあれこれ考えると&br;なおさら駄目になるんだから、&br;余計なことをするんじゃないよ。|
|シャスポー|身を隠している時なんて、&br;ぼ、僕の銃を…………っ!|
|ローレンツ|……え?|
|シャスポー|……う、うるさいっ!&br;なんでもないっ!|
|アレクサンドル|さて、そろそろ出立しましょうか。&br;西欧支部がどうなっているのか不明ですが、&br;まずは基地に戻らないと。|
|アレクサンドル|いち早く状況を報告して、&br;どこで情報が漏れたのかを&br;精査する必要もあります。|
|アレクサンドル|帰りの道中にも危険が潜んでいるかも&br;しれませんが……我々で連携して、&br;必ず全員で帰還しましょう!|
|スナイダー|……おい、ゲベール。|
|ゲベール|あ”? んだよ、スナイドル。|
|スナイダー|いや……おまえは旧式だが、&br;貴銃士として見るなら、&br;そう役立たずでもないと思ったまでだ。|
|ゲベール|ハッ……&br;てめぇも、そのスカした面の割には&br;しぶといじゃねぇか。|
|スナイダー|……そうか。|
|ゲベール|なぁ、〇〇。その……&br;前にあんたに貰った守り袋なんだが、&br;ボロボロになっちまって……。|
|ゲベール|それで、だな……これからも俺を&br;あんたの貴銃士として使ってくれるならよ、&br;これ、直してくんねーか。|
|ゲベール|……へへっ、ありがとな。&br;よろしく頼むぜ。|
#endregion