イベント/カトラリーのFantastic Xmas/エピソード の編集 Top > イベント > カトラリーのFantastic Xmas > エピソード **第9話 安らぎは君の隣に [#episode9] #region(ネタバレ注意) |ケンタッキー|サンタの手伝いって……&br;ただの荷物持ちかよ!| |ニコラ|おいケンタッキー!&br;文句言ってる暇があったら、&br;ぼくらを手伝えよな!| |ノエル|サンタさん……少し痩せたら?&br;おしりを押してもらわないと&br;屋根に登れないなんて……。| |エセン|もう、ここにソリを持ってきたらどうです?&br;大量のプレゼントを&br;屋根の上に運ぶ手間も省けますし。| |サンタクロース|ホッホッホッ……すまないねえ。&br;うんと高いところに登らないと、&br;ソリが呼べないのさ。| |サンタクロース|それに……これでも、&br;プレゼントは減った方なんだがねぇ。| |ニコラ|どうして? いい子が減っちゃったの?| |サンタクロース|いいや、いい子は世界中にたくさんいたさ。&br;だけど……あの戦争で、&br;愛し子たちも随分減ってしまった。| |カトラリー|……僕の大切な人も、&br;故郷と家族を奪われた……って言ってたよ。| |サンタクロース|うむ……だが、そんな時代だからこそ。&br;クリスマスの日には、&br;喜びや温かな心を思い出してほしい……。| |サンタクロース|これからを生きる子供たちが、&br;そういう気持ちを抱けるように……&br;私も頑張らないとね。| |カトラリー|温かな、心……。| |サンタクロース|さあ、もうすぐ屋根の上だ。&br;ごらん、もうトナカイが来ているよ。| |サンタクロース|みんな、ここまでありがとう。&br;――メリークリスマス!| &attachref(アルバム/イベント/第9話 安らぎは君の隣に.jpg,zoom,第9話 安らぎは君の隣に,259x200); |カトラリー|わあっ……!| |ケンタッキー|うおっ、すっげー!&br;高いところから見ると、&br;街がキラキラしててキレーだな!| |ニコラ|ノエル、&br;サンタさんが急にいなくなっちゃった!| |ノエル|……あ、あれ!&br;ニコラ、お空を見て……!| |サンタクロース|はっはっは!&br;手伝ってくれたお礼に、&br;君たちにもプレゼントをあげよう。| |サンタクロース|カトラリーくんに預けた袋から、&br;みんなの大切な人の分を持っていきなさい。&br;……では、良いクリスマスを!| |ケンタッキー|サンタのおっさん、太っ腹じゃーん!&br;ここから、好きに選んでいいのかよ!| |ケンタッキー|んじゃ、俺たちからマスターにこれ!&br;それからこれは、&br;ペンシルヴァニアの兄貴とスーちんの分!| |ケンタッキー|……一応、クソダサマスケットにもやるか。&br;あとシャルルヴィルにも。| |エセン|アリ・パシャと、マフムトと……&br;賄賂がわりに、&br;ナポレオンにも渡しておきましょうか。| |ニコラ|あっ、ずるいぞ!&br;陛下へのプレゼントは、&br;ぼくたちが選ぶんだからな!| |ノエル|陛下の分と……&br;ラップにも渡して、恩でも売っておく?| |カトラリー|それじゃあ僕は、&br;ケインさんと、キセルと……。| |カトラリー|ひげのおっさんにもあげないと、&br;かわいそう……かも?&br;それに……。| |カトラリー|…………。| |ケンタッキー|ん? どしたよ?| |カトラリー|なんでもないよ、&br;……ちょっと、びっくりしただけ。| |カトラリー|僕にもいつの間にか……&br;プレゼントをあげたい相手が、&br;たくさんできてたんだなあって。| #endregion //------------------------------ ページの更新 ビジュアル編集モードに切り替える &embed(31); **第1話 サンタクロースへの手紙 [#episode1] #region(ネタバレ注意) |ドライゼ|ただいま戻った。&br;……ああ、マスター。土産があるぞ。&br;夕食後に皆で食べるとしよう。| |ケンタッキー|ん? なんだその白いの。&br;……パン?| |ドライゼ|これはシュトレンという菓子パンだ。&br;バイト先の店主にもらったものでな。| |ドライゼ|俺の祖国では、クリスマスの時期になると&br;これを食べるんだ。| |スプリング&&br;ケンタッキー|…………ク、クリスマス!?!?| |ケンタッキー|あ、マスターすんません!&br;いきなりデケェ声出したりして……。| |ケンタッキー|でも……俺としたことが、クリスマスを&br;すっかり忘れてたなんて……っ!&br;不覚っス……。| |スプリングフィールド|俺もだよ、ケンちゃん……。&br;最近バタバタしてて、日付の感覚が&br;ちょっと薄くなってたかも……。| |スプリングフィールド|だ、だけどまだ間に合うよ!&br;これから急いで準備して、&br;基地の皆でクリスマスパーティーしよ!| |ケンタッキー|おう!&br;そうと決まれば、早く準備しようぜ!&br;マスターは食いモン、何がいいっすか?| |ケンタッキー|クリスマスっつったら&br;やっぱりターキーっすけど……。&br;肉だしデカいし、高そうっスよね……。| |ドライゼ|それなら、クリスマスマーケットで&br;働いてみてはどうだろうか。| |ドライゼ|クリスマスは2日後……&br;24日にはマーケットが閉まるから、&br;明日は最後の大賑わいになるぞ。| |ケンタッキー|おお……その分、働き手も必要ってことか!&br;ナイスアイディア!| |ケンタッキー|マスター! 自分、ガッツリ稼いで&br;美味いターキー買ってくるんで!&br;楽しみにしててくださいっす!| |アリ・パシャ|――クリスマスマーケット、か。&br;ふっ……浮かれた奴らほどぺらぺら喋る。&br;情報を得るにはいい機会か。| |アリ・パシャ|……エセン、来い。話は聞いていたな?| |エセン|はい、アリ・パシャ様。&br;彼らと同じ方法で、&br;マーケットに潜り込むことにします。| |ノエル|ねえ、ニコラ。&br;サンタさんって、本当にいると思う……?| |ニコラ|空飛ぶソリで世界中の子供に&br;プレゼントを届けるとか、怪しいけど……&br;もしいるなら、見てみたいかも……。| |ナポレオン|むむ?&br;わが愛しのピストルたちは、&br;サンタクロースに会いたいのかね?| |ナポレオン|よろしい。&br;ならば、サンタへ手紙を書くといいぞっ!&br;欲しいものと名前を忘れずにな!| |ニコラ|はい、陛下……!&br;ねえ、ノエル。一緒にお手紙書こうよ。| |ノエル|うん……&br;手紙を書いて、サンタをおびき出すんだね。&br;手紙の近くに、罠を仕掛けなくちゃ……。| |ニコラ|ふふふ……&br;まずは泳がせるのもありだと思うな。&br;尾行してサンタの基地を見つけちゃおうよ!| |ニコラ&ノエル|ふっふっふ…………。| |ケイン|クリスマスにサンタクロースですか。&br;皆さん、素敵なお話をされていますね。| |ケイン|カトラリーさんとキセルさんはもう、&br;お手紙を書きましたか?&br;まだでしたら、こちらをどうぞ。| |キセル|わぁ……!&br;今、どこからレターセット出したの……!?&br;ケインさんの手品、すごい、なぁ……!| |ケイン|お褒めに与り光栄です。&br;さあ、カトラリーさんも遠慮なさらず。| |カトラリー|え……僕はいいよ。&br;どうせサンタクロースなんていないし、&br;子供じゃあるまいし……。| |キセル|え、と……そう、なの……?| |ケイン|さて、どうでしょう。我々貴銃士も&br;こうして実在しているのですから、&br;ありえない話ではないのでは?| |カトラリー|それは、まあ……&br;確かに、そうかもしれないけど。| |カトラリー|……手紙ってどうやって書けばいいんだろ。&br;えっと……&br;『サンタクロースへ。クリスマスには――』| |カトラリー|…………何やってんだろ、僕。&br;バカバカし……。| |カトラリー|せっかくケインさんがくれた便箋だけど……&br;誰かに見られる前に、捨てとこ。| #endregion //------------------------------ **第2話 イヴ前夜の作戦 [#episode2] #region(ネタバレ注意) |タバティエール|お、カトラリーくん。君も作戦に行くのか?&br;明日からクリスマスだってのに、&br;お互いついてねぇなあ。| |ケイン|カトラリーさん、やはり私が……。| |カトラリー|ううん。ケインさんは、街の子供たちに&br;マジックを見せに行ってあげるんでしょ。&br;ホールから聞いたよ。| |カトラリー|僕は別に、クリスマスの準備とか&br;必要ないからさ。気にしないで。&br;……それじゃ、行ってくるよ。| |タバティエール|ま、なるべく早く帰れるように&br;頑張ってくるぜ。じゃあな。| |89|ううっ、さみぃ……こんな日に任務とか、&br;マジやってらんねぇわ。| |ホクサイ|そぉんな寒がりさんには……じゃじゃーん!&br;ボクちゃん特製、&br;あつあつボム3号をプレゼント!| |89|なんだよ、その青い玉。&br;テニスボールか?| |ホクサイ|Nein!&br;この中には、ボクちゃんが開発した&br;特殊な薬剤が入っていてね~。| |ホクサイ|シャカシャカっと振るだけで~あら不思議!&br;あっという間に熱々になるのさ!&br;これで体もぽっかぽか!| |ホクサイ|まだ試作品段階だから、&br;たまーに化学反応が過剰になって&br;爆発しちゃうんだけどね~。アハハハ!| |89|いや、笑えねえし……。&br;もっとまともなモンくれよ……。| |兵士A|……ん?&br;おい、向こうに誰かいないか?| |兵士B|住人か?&br;……いや、こんな廃墟の街に&br;人なんかいるわけないよな。| |兵士A|……あっ! 逃げたぞ!&br;止まれ!!| |兵士B|いたぞ! こっちだ!| |カトラリー|はぁ……しつこい奴らだな。&br;悪いけど、また皆に迷惑かけるわけには&br;いかないから――ねっ!| |兵士A・B|ぐあぁっ……!| |89|……おい、一体何の騒ぎだ。| |兵士A|あ、怪しい人影が……&br;追ったところ、で……応戦され……。| |兵士A|……くっ、敵は、小型の銃を所持……、&br;ナ、イフの……。| |ホクサイ|あちゃ~、死んじゃったのかい?| |89|気ィ失っただけだろ。&br;しゃーねぇ、俺たちで逃げたやつ追うか。| |ホクサイ|はいは~い、了解!| |89|小型の銃……あと、ナイフっつってたか?&br;そんな話、最近どっかで聞いたような……。&br;……気のせいか。| #endregion //------------------------------ **第3話 クリスマスマーケットにて [#episode3] #region(ネタバレ注意) |カトラリー|はぁ、はぁっ……!&br;くそっ……しつこいな……。| |カトラリー|……ん? 向こうの方が明るい……。&br;人が多ければ、紛れられるかも……。| |カトラリー|なに、ここ……&br;皆が言ってた、&br;クリスマスマーケットってやつかな……。| |カトラリー|すごいや……。&br;光がキラキラしてる……&br;ごちそうもあんなに……。| |カトラリー|この人たちはみんな、暖かい家に帰って……&br;家族みんなで&br;あのごちそうを食べるのかなぁ……。| |カトラリー|…………。| |カトラリー|まあ、僕には関係ない、けどね……&br;そんなことより、&br;ちょっと休まない……と……。| |カトラリー|はぁ……寒いし、お腹、空いたなぁ……。| |カトラリー|出発前に、もう少し食べておけば……&br;よかっ、た……。| &attachref(./第3話 クリスマスマーケットにて.jpg,zoom,第3話 クリスマスマーケットにて,259x200); |ケンタッキー|今日が最後の売り尽くし!&br;美味しいターキーはいかがっすか~!| |ケンタッキー|なかなか手に入らない上質なターキー、&br;今買わないと次は来年!&br;買うなら今がチャンスっすよ~!| |ケンタッキー|おっ、じーさん、ターキー買ってきます?&br;ふたつで! 了解っす!| |ケンタッキー|お買い上げあざまーっす!&br;いいクリスマスを!| |店長|おーい!&br;兄ちゃん、ちょっと休憩入っていいぞ!| |ケンタッキー|っす!&br;……ふぅ、ドライゼの予想通りパネェ忙しさ&br;だな。でも賑わってんのは悪くねぇ!| |ケンタッキー|給金も弾んでもらえそうだし……へへっ。&br;これでマスターにも美味いターキーを――。| |犬|ワンッ!| |ケンタッキー|うおっ!&br;なんだよ、お前もターキー食いてぇのか?| |犬|ウー……。| |ケンタッキー|ん? 違うのか。&br;――って、うわっ!| |ケンタッキー|おい、引っ張んなって!&br;なんだよ、ついてこいってか!?&br;わかったから一回離せって!| |ケンタッキー|……よーしよし、いい子だ。&br;んで、どこに行きゃあいいんだ?| |犬|ワンワンッ!| |ケンタッキー|路地裏?&br;そんなとこ何もねーだろ?| |ケンタッキー|……っ!&br;あれは……!| #endregion //------------------------------ **第4話 やさしい温もり [#episode4] #region(ネタバレ注意) |ケンタッキー|おい、カトラリー! 大丈夫か!?&br;何があったんだよ!?| |カトラリー|う……お、お腹……空いた……。| |ケンタッキー|よし、わかった! とりあえずこれ食え!&br;売りモンだけど……あの店長なら、&br;話せばわかってくれんだろ!| |カトラリー|……あ、ありがと……。| |カトラリー|ふぅ……もう大丈夫。&br;悪かったね、迷惑かけて。| |ケンタッキー|別に迷惑じゃねーよ。&br;それより、こんなとこで雪に埋もれて&br;何してたんだ?| |カトラリー|な、何してたっていうか……&br;敵と鉢合わせて、ここまで逃げてきたんだ。| |カトラリー|それで……その、ちょっと休むつもりが、&br;いつの間にか倒れてた……みたい。| |カトラリー|僕のことより、あんたは戻らなくていいの?&br;その格好……&br;マーケットで働いてるんでしょ?| |ケンタッキー|あっ、やっべ!&br;俺は戻るけど、&br;カトラリーもとりあえずついて来いよ。| |ケンタッキー|あいつはもうすぐバイト上がるはずだから、&br;一緒に待ってろ。| |カトラリー|あいつ……?| &attachref(./第4話 やさしい温もり.jpg,zoom,第4話 やさしい温もり,259x200); |エセン|ケンタッキーさん……&br;どこ行ってたんですか?&br;店長が探して……おや。| |ケンタッキー|オレ、店長んとこ顔出してくっから!&br;こいつになんか温かいモンやっといてくれ!| |エセン|え、ちょっ……。&br;はぁ……あの人もあんまり&br;人の話聞きませんよね。| |エセン|それで……あなたはなぜこの街に?&br;顔色が真っ青ですし……&br;作戦で何かあったんですか。| |カトラリー|……ちょっと、ね。| |エセン|…………。&br;とりあえず、ここに座ってください。&br;すぐに戻ってきますから。| |エセン|はい、どうぞ。&br;熱いので気をつけてくださいね。| |カトラリー|あ、ありがと……。&br;ん、美味しい。| |エセン|ホットアップルドリンクだそうですよ。&br;クリスマスの時期によく飲まれるのだとか。| |カトラリー|ふぅん……。&br;エセンも、クリスマス準備のために&br;働いてるわけ?| |エセン|いいえ。僕はアリ・パシャの命令で&br;街の様子を見に来ただけです。&br;……じゃなきゃ、こんな格好してません。| |カトラリー|……そうまでして&br;偵察するほどのものじゃないよ、&br;クリスマスなんて。| |カトラリー|僕にとっても、あんたにとっても……&br;ただの12月の2日間、ってだけじゃん。| |エセン|……まあ、それもそうですね。| |カトラリー|でも……ホットアップルドリンク、だっけ?&br;この飲み物は悪くない……かな。| #endregion //------------------------------ **第5話 逆転勝利 [#episode5] #region(ネタバレ注意) |89|チッ……雪が強すぎて&br;足跡も追えねぇじゃねーかよ。&br;クソさみぃしだりぃ……。| |ホクサイ|んー、闇雲に歩いてもムダだよねぇ。&br;ボクちゃん帰って実験の続きしたいし……&br;もういっか!| |89|さんせー。とっとと帰ろうぜ。| |ホクサイ|……おお?&br;向こうがなんか賑わってるみたいだねぇ。&br;89クン、帰る前にちょっと行ってみよ~!| |ホクサイ|わぁ! いい感じ!&br;でも、暖色が多いのがマイナス点だねぇ。&br;やっぱりプルシアンブルーじゃなきゃ!| |89|…………そうか。&br;明日はクリスマス・イヴ…………。| |ホクサイ|おやおや~?&br;どうしたんだい、89クン。| |89|なんでもねぇよ。| |89|……うおっ!| |女性|きゃっ! ごめんなさい!&br;お怪我はないかしら?| |89|お、おう……&br;これくらいどうってことな――| |男性|おっと! My Sweetheart、大丈夫かい?&br;ほら、しっかり僕の腕に掴まって。&br;転んだりしないように、ね?| |女性|うふふっ、ありがとう。&br;Darlingだーい好き♡| |89|…………。| |89|くそっ……、これだから嫌なんだよ&br;何がクリスマスだよ……!&br;リア充は全員死ね……リア銃も死ね……!| |ミカエル|聖夜を目前に怨嗟の声とは、&br;あまり穏やかではないね。| |ホクサイ|おやぁ!? ミカエルクン!&br;こんなところで奇遇だねぇ。&br;どうしたんだい?| |ミカエル|クリスマスのオーナメントを&br;見繕いに来たんだ。マスターに捧げる&br;ピアノ・レセプションのためにね。| |ミカエル|会場も美しくムーディーに演出すれば、&br;あの方もより楽しめるはずだろう?| |89|へぇ……なんか洒落たことやるんだな。| |ミカエル|そうそう……&br;これは、君たちへの招待状だよ。&br;はい、89。ホクサイ。| |89|えっ……! い、いいのかよ!?&br;うぉ、やべえ……&br;クリスマスにピアノの演奏会とか……!| |ホクサイ|ミカエルクンのピアノかぁ。&br;ゆっくり聴くのは久しぶりだから、&br;楽しみだよ~。| |89|……っし! 明日のためにも、&br;逃げたヤツさっさと捕まえっか!| |ホクサイ|おっ、いきなりやる気だねぇ。&br;んじゃ、この辺りも探してみよっか。&br;レッツゴー!| #endregion //------------------------------ **第6話 不思議な出会い [#episode6] #region(ネタバレ注意) |ケンタッキー|よっしゃあ!&br;バイトの特別割引でターキー買えたぜ!| |エセン|お疲れ様です。&br;そろそろ基地に戻りましょうか。| |ケンタッキー|おう! お前ももう行けそうか?| |カトラリー|うん、大丈夫。&br;作戦に参加してた皆が探してるかも……&br;早く帰らないと。| |エセン|……しっ! 静かに。| |兵士A|逃亡犯は性別不詳、小柄で小型の銃と&br;ナイフを所持している模様!&br;この付近に潜んでいないか徹底的に探せ!| |兵士B|はっ! 了解しました!| |カトラリー|銃にナイフ……? たぶん、僕のことだ。&br;……あ、やば。&br;ちょっと返り血付いてる……。| |ケンタッキー|おいおい……とりあえず拭いとけ。&br;ほい、ターキーのナプキンやるよ。| |エセン|顔は見られていないみたいですけど……&br;不味いですね。&br;どこかに隠れないと……。| |ケンタッキー|やべ、あいつらこっちに来るぞ!&br;どっか、適当な店に……!| |カトラリー|どこでもいいよ!&br;……よし、ここ!&br;ほら、ふたりとも急いで!| |???|おや、いらっしゃい。| |エセン|ここは……おもちゃ屋ですか?| |???|いやいや。ここは私の――&br;『サンタクロースの家』だよ。&br;いい子にしか見つけられない、秘密の家さ。| |ケンタッキー|サ、サンタクロースの家!?| |ケンタッキー|ってことは、あんた……&br;本物のサンタクロースか!?&br;うおお……マジでいたんだな!| |エセン|へぇ……本物かどうかはさておき、&br;面白い場所ですね。| |エセン|外から見るより、中がかなり広いような……&br;どういう構造なんでしょう。| |カトラリー|ふぅん……おじさんはけっこう&br;本物っぽいんだね。その髭も、&br;取ってつけたようなものじゃないし。| |サンタクロース|ホッホッホッ……なんせ私は本物だからね。&br;もちろん、この自慢の髭も本物さ。| |カトラリー|……っていうか、&br;さっきから何ゴソゴソしてるわけ?| |サンタクロース|新しいお客さんが来るから、その準備さ。&br;……ほら、通りを歩いている彼らだよ。| |ケンタッキー|えっ、……まさか、世界帝軍の奴らか!?| #endregion //------------------------------ **第7話 素敵な贈り物 [#episode7] #region(ネタバレ注意) |ノエル|この家が怪しいね……ニコラ。| |ニコラ|うん……怪しい! プレゼントが&br;山積みになってるのが見えるもん。| |ニコラ&ノエル|お、おじゃましまーす……。| |ニコラ|わっ!&br;なんでお前たちがいるんだよ……!| |ケンタッキー|ニコラとノエルかよ!&br;俺たちは……まあ、色々あってな。| |ケンタッキー|お前らこそ、どうしたんだ?&br;その恰好……気合入ってんじゃねーか!| |ニコラ|これ? ふふん、陛下にいただいたんだ!&br;サンタのお手伝いをする、&br;妖精の格好なんだって。| |ノエル|これなら、サンタクロースを尾行しても&br;怪しまれない……&br;陛下って、やっぱり天才だよね……!| |エセン|……その様子だと、&br;世界帝軍には遭遇しなかったみたいですね。| |ニコラ|え、世界帝軍がいるの?&br;ぼくたちは見てないけど……。| |カトラリー|捜索場所を変えたのかな。&br;そこのおじいさんが言うには、この家は&br;『いい子』にしか見つからないらしいし。| |ノエル|あの……おじいさんは&br;本当に、サンタクロースなの……?| |ニコラ|本物のサンタなら……&br;ぼくたちが欲しいものを当ててみせてよ!| |ノエル|でも、ニコラ……&br;ぼくたちのお手紙はまだ基地に……。| |サンタクロース|ふむ、ノエルくんが欲しがっていたのは……&br;『皇帝の指揮と戦術』、&br;この本じゃないかな?| |ノエル|ひぇっ……!| |サンタクロース|そしてニコラくんは&br;『最も効果的な罠100選・屋外編』だね。&br;絶版本だから、大切にするんだよ。| |ニコラ|ふぇっ……!?&br;な、なんでわかったの……?| |サンタクロース|サンタはなんでも知っているんだよ。&br;いい子の欲しいものには、特に詳しいのさ。| |ノエル|わぁっ……!&br;サンタさんって、本当にいたんだ……&br;すごいね、ニコラ……!| |ニコラ|陛下にもご報告しなくちゃ!&br;ね、ノエル!| |カトラリー|……何かトリックでもあるわけ?&br;おじさん、普段書店の店主してるとか、さ。| |サンタクロース|ホッホッホッ……&br;さて、君はカトラリーくんだね。&br;君へのプレゼントは……あった。これだよ。| |カトラリー|えっ……羅針盤……!?&br;そんな、どうして?&br;手紙は捨てたはずなのに……。| |サンタクロース|おや、そうなのかい?&br;でも、私のリストには確かに……&br;どれどれ……。| |サンタクロース|……うむ、やはり手紙は届いているよ。&br;送り主は、キセルくんとケインくん。| |カトラリー|えっ、キセルさんとケインさんがなんで……&br;――あっ!&br;もしかして、あの手紙を……!?| |サンタクロース|ホッホッホッ……&br;君は、仲間に恵まれているね。| |サンタクロース|……さぁて、&br;そろそろプレゼントを配る時間だ。&br;みんな、準備を手伝ってくれるかい?| |全員|うん。でも、準備……って?| #endregion //------------------------------ **第8話 同郷の集い? [#episode8] #region(ネタバレ注意) |ミカエル|純白のモールに、&br;血のように赤い薔薇の飾りを。| |ミカエル|……ふむ。これは質が良さそうだね。&br;あるだけもらおうか。| |クニトモ|はーい、まいどおおきに!| |兵士A|支払いはこちらで。&br;買った品は急ぎまとめてくれ。| |クニトモ|お代、確かにいただきました。&br;荷物はそこのトラックに載せときますわ~!| |ホクサイ|ねえ、ミカエルクン。&br;レセプションではどんな曲を弾くんだい?| |ミカエル|バッハとのリクエストだよ。&br;クリスマスの定番だからね。| |89|はぁーぁ、ダメだわ。見つかんねー。&br;つか、この寒さで&br;どっかで凍え死んでねーかな。| |89|……割とありえる話だよな。&br;よし、そういうことにしとくか。| |ホクサイ|おやおや、89クン、結局諦めるのかい?| |89|ああ。……くそ、やってられっかよ。&br;どこもかしこもムカつくカップルが&br;いちゃつきやがって……。| |89|おかげで俺のライフがガンガン削れて……&br;……あ?| |クニトモ|いらっしゃいませ~、&br;お客さんも何かお探しです?| |89|あんた……。日本人か?&br;珍しいな。| |クニトモ|あ、あはは、よお言われます~。| |89|こっちに住んでるのか?&br;それとも――。| |ミカエル|89? 買い物は済んだ。&br;僕たちはそろそろ城へ戻るけれど……&br;君はまだ残るかい?| |89|うおっ……&br;ちょ、待て、俺も帰るっての……!| |クニトモ|…………。| |クニトモ|いいいい今のガスマスク……&br;もしかせんでも現代銃の貴銃士やんなぁ!?| |クニトモ|うわぁ~ボクが貴銃士やて&br;バレてへんよなぁ?&br;はぁ~ヒヤヒヤしたわ……。| #endregion //------------------------------ **第9話 安らぎは君の隣に [#episode9] #region(ネタバレ注意) |ケンタッキー|サンタの手伝いって……&br;ただの荷物持ちかよ!| |ニコラ|おいケンタッキー!&br;文句言ってる暇があったら、&br;ぼくらを手伝えよな!| |ノエル|サンタさん……少し痩せたら?&br;おしりを押してもらわないと&br;屋根に登れないなんて……。| |エセン|もう、ここにソリを持ってきたらどうです?&br;大量のプレゼントを&br;屋根の上に運ぶ手間も省けますし。| |サンタクロース|ホッホッホッ……すまないねえ。&br;うんと高いところに登らないと、&br;ソリが呼べないのさ。| |サンタクロース|それに……これでも、&br;プレゼントは減った方なんだがねぇ。| |ニコラ|どうして? いい子が減っちゃったの?| |サンタクロース|いいや、いい子は世界中にたくさんいたさ。&br;だけど……あの戦争で、&br;愛し子たちも随分減ってしまった。| |カトラリー|……僕の大切な人も、&br;故郷と家族を奪われた……って言ってたよ。| |サンタクロース|うむ……だが、そんな時代だからこそ。&br;クリスマスの日には、&br;喜びや温かな心を思い出してほしい……。| |サンタクロース|これからを生きる子供たちが、&br;そういう気持ちを抱けるように……&br;私も頑張らないとね。| |カトラリー|温かな、心……。| |サンタクロース|さあ、もうすぐ屋根の上だ。&br;ごらん、もうトナカイが来ているよ。| |サンタクロース|みんな、ここまでありがとう。&br;――メリークリスマス!| &attachref(アルバム/イベント/第9話 安らぎは君の隣に.jpg,zoom,第9話 安らぎは君の隣に,259x200); |カトラリー|わあっ……!| |ケンタッキー|うおっ、すっげー!&br;高いところから見ると、&br;街がキラキラしててキレーだな!| |ニコラ|ノエル、&br;サンタさんが急にいなくなっちゃった!| |ノエル|……あ、あれ!&br;ニコラ、お空を見て……!| |サンタクロース|はっはっは!&br;手伝ってくれたお礼に、&br;君たちにもプレゼントをあげよう。| |サンタクロース|カトラリーくんに預けた袋から、&br;みんなの大切な人の分を持っていきなさい。&br;……では、良いクリスマスを!| |ケンタッキー|サンタのおっさん、太っ腹じゃーん!&br;ここから、好きに選んでいいのかよ!| |ケンタッキー|んじゃ、俺たちからマスターにこれ!&br;それからこれは、&br;ペンシルヴァニアの兄貴とスーちんの分!| |ケンタッキー|……一応、クソダサマスケットにもやるか。&br;あとシャルルヴィルにも。| |エセン|アリ・パシャと、マフムトと……&br;賄賂がわりに、&br;ナポレオンにも渡しておきましょうか。| |ニコラ|あっ、ずるいぞ!&br;陛下へのプレゼントは、&br;ぼくたちが選ぶんだからな!| |ノエル|陛下の分と……&br;ラップにも渡して、恩でも売っておく?| |カトラリー|それじゃあ僕は、&br;ケインさんと、キセルと……。| |カトラリー|ひげのおっさんにもあげないと、&br;かわいそう……かも?&br;それに……。| |カトラリー|…………。| |ケンタッキー|ん? どしたよ?| |カトラリー|なんでもないよ、&br;……ちょっと、びっくりしただけ。| |カトラリー|僕にもいつの間にか……&br;プレゼントをあげたい相手が、&br;たくさんできてたんだなあって。| #endregion //------------------------------ **第10話 一足早いプレゼント [#episode10] #region(ネタバレ注意) |キセル|カ、カトラリーくん! よかったぁ……!&br;帰りが遅いから、心配してたんだ……。| |タバティエール|外は寒かったろ。&br;熱々のコーンスープあるぜ。&br;皆、これでも飲んで暖まりな。| |カトラリー|コーンスープ……&br;ありがと、タバティエール。| |ケイン|作戦で何かトラブルでも&br;あったのかと思いましたが……&br;何事もありませんでしたか?| |カトラリー|えーっと、ちょっと危なかったけど……&br;大したことはないよ。| |カトラリー|遅くなったのは、街でサンタクロースの&br;手伝いしてたからなんだ。| |キセル|えっ、サンタクロース……!?&br;カトラリーくん、&br;サンタさんに会った、の……?| |カトラリー|うん、たぶん本物の、ね。&br;……あ、そうだ。キセルとケインさん、&br;僕の手紙見たでしょ。| |ケイン|あっ……その、申し訳ありません。&br;部屋の掃除をしている時に見つけて、&br;どうしても放っておけず……。| |カトラリー|あ、ううん、責めてるんじゃないんだ。&br;……その、ありがとう。| |カトラリー|サンタさんにプレゼントを&br;もらえたこともだけど……&br;何より、ふたちの気持ちが嬉しい。| |キセル&ケイン|…………!| |ケンタッキー|スーちん!&br;ケンタッキーサンタからのプレゼントだぜ!&br;本物のサンタからもらったやつ、な!| |スプリングフィールド|わぁ~! ケンちゃんありがとう!&br;サンタさんに会えたの!? いいなぁ~!| |ケンタッキー|へへっ!&br;来年はスーちんも会えるといいな!| |クニトモ|あっ、君らも大丈夫やった?&br;クリスマスマーケットに&br;世界帝軍おったやんかぁ。| |エセン|ご心配なく。&br;サンタの家に隠れて事なきを得ましたので。| |アリ・パシャ|サンタの家だと?| |エセン|はい、アリ・パシャ様。&br;その件で、ちょっとした報告が……。| |アリ・パシャ|いや、あとで部屋で聞こう。&br;有益な情報を漏らすわけにはいかんからな。| |エセン|そうですか。&br;では……これをどうぞ。| |アリ・パシャ|なんだこれは。&br;買い物を頼んだ覚えはないが……。| |エセン|クリスマスプレゼントです。&br;一応、僕が選びました。| |アリ・パシャ|……ほう、そうか。&br;殊勝な心掛けだな。| |エセン|それからこっちは、マフムト様へ。| |マフムト|おや、ありがとう。&br;……ああ、アリ・パシャとお揃いの品だね。| |アリ・パシャ|なっ……!| |アリ・パシャ|おい、エセン!&br;どういうことだ!| |エセン|…………。| |ニコラ|ねえ、ノエル。&br;あいつらってば、クリスマスはまだなのに、&br;もうクリスマスプレゼント渡してるよ?| |ノエル|これだからちゃんと勉強してない大人は……&br;本当は、クリスマスの朝に……だよね。| |カトラリー|……ねえ、〇〇。&br;これ……お土産。| |カトラリー|っていうか、サンタさんから……だから、&br;僕が準備したわけじゃないんだけどさ。| |カトラリー|……えっ?&br;〇〇、僕ら全員に、&br;プレゼントを用意してくれてるの?| |カトラリー|そんな、気を遣うことないのに。&br;僕はもう、サンタさんからもらったし……。| |カトラリー|……そっか。僕も少しわかったかも。&br;大切な人にプレゼントを選ぶのって……&br;ちょっとだけ楽しい、から。| |カトラリー|それに、せっかく用意してもらったものだし&br;……もらっとくよ。| |カトラリー|その……&br;クリスマスの朝、楽しみにしてる、ね。| #endregion //------------------------------ データ参照プラグイン 入力支援ツールを表示 ▼参照先ページ選択:データを表示 元データの書式(インラインプラグイン)を継承する