キャラクター/スナイダー の変更点

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CV:柿原徹也
&size(18){''弱いお前に戦場を&br;うろつかれると、目障りでね……。''};
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#contents
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*プロフィール [#prof]
エンフィールド銃を後装式に改造したパーカッション式ライフル
|~所属グループ|戊辰戦争|
|~身長|182cm|
|~体重|60kg|
|~趣味|なし|
|~好きなもの|炭酸水|
|~攻撃回数|1|
|~キャラクターソング|Knock Knock Knock|

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*カード [#card]
|~カード名|~レア度|~属性|
|[[冷然の貴銃士−I>カード/スナイダー/★3 冷然の貴銃士−I]]|★★★|&color(red){赤};|
|[[冷酷な愉悦>カード/スナイダー/★4 冷酷な愉悦]]|★★★★|&color(Blue){青};|
|[[蹂躙の悦>カード/スナイダー/★4 蹂躙の悦]]|★★★★|&color(darkorange){黄};|
|[[強者の矜持>カード/スナイダー/★5 強者の矜持]]|★★★★★|&color(darkorange){黄};|
|[[危険な眼差し>カード/スナイダー/★5 危険な眼差し]]|★★★★★|&color(red){赤};|
|[[真夏の滴>カード/スナイダー/★5 真夏の滴]]|★★★★★|&color(blue){青};|
|[[Paradox Brothers>カード/スナイダー/★5 Paradox Brothers]]|★★★★★|&color(red){赤};|
|[[瞳に消えぬ闘志>カード/スナイダー/★5 瞳に消えぬ闘志]]|★★★★★|&color(blue){青};|
|[[黄昏の戦場>カード/スナイダー/★5 黄昏の戦場]]|★★★★★|&color(darkorange){黄};|
|[[バレンタインデーの朝に>カード/スナイダー/★5 バレンタインデーの朝に]]|★★★★★|&color(blue){青};|

//&color(red){赤}; &color(blue){青}; &color(darkorange){黄};
&aname(top){上へ戻る};
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*自己紹介 [#introduction]
……ほう? おまえがマスターか。俺のことはスナイダーと呼べ。
前装式の傑作と呼ばれたエンフィールド銃を、後装式に改造したのがこの俺だ。
かつて旧式どもが俺に楯突いたように、世界帝軍が俺の前に立ちふさがるのであれば……
一人残らず、葬ってやろう。
さあ、マスター。俺をうまく使えよ?

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*銃 [#gun]
前装式ライフルだったエンフィールド銃を、後装式に改造した銃。
最初期の後装式のため技術・構造的に未完成な部分もあり、
エンフィールド銃よりも命中精度は悪かったという。
しかしその優れた速射力で、戊辰戦争はわずか10挺のスナイダー銃を装備した新政府軍が、
ゲベール銃やヤーゲル銃などの旧式銃を装備した旧幕府勢力の軍に大勝するなど、
大きな戦果を挙げた。
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*絶対高貴 [#noble]
|~開放できる貴銃士ランク|1|
|~開放に必要なエピソード|第1話:俺をうまく使えよ?|
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*セリフ [#talk]
**日常 [#talk_daily]
|~初対面の挨拶|
|俺はスナイダー。エンフィールド銃を&br;改造した後装式ライフルだ。&br;俺をどう使うか……見ものだな、マスター?|

|>|~マイページ会話|
|~1|今日もエンフィールドが元気そうで&br;何よりだ……改造して俺になるのが&br;楽しみだな。|
|~2|俺が強いのは当然のことだ。&br;最高の銃を改造すれば&br;より素晴らしいものができるだろう?|
|~3|おまえが俺にふさわしいマスターかどうか……&br;じっくりと、見極めてやる。&br;みっともない真似はしてくれるなよ?|

|~ひとこと|
|弱いお前に戦場を&br;うろつかれると、目障りでね……。|

|~レベルアップ|
|いかに強くなろうと……&br;俺はただ、目の前の敵を倒すだけだ。|

|~勲章授与のお礼|
|ほう、勲章もずいぶん増えたものだ。&br;勲章は強さの証……&br;俺が数多く得るのは当然だがな。|

|~基地でのお誘い|
|おい、マスター。&br;……話がある。ついてこい。|

|>|~衛生室|
|~回復依頼|何か用か? ……ああ、怪我のことか。&br;この程度どうでもいいが、&br;早く治るに越したことはないな。|
|~回復お礼|フ……メディックとしてはおまえも&br;使い物になるようだな。|
|~全快お礼|フッ……いい気分だ。&br;このまま、すべてを葬ってやる。|

|>|~基地あいさつ|
|~1|……なんの用だ。&br;簡潔に話せ。|
|~2|趣味? ……そんなものはない。&br;銃に余暇など必要ないだろう。|

|>|~基地あいさつ(親愛Lv高)|
|~1|どうした? ようやく、&br;俺だけのために尽くす覚悟を決めたか?|
|~2|俺の言いつけは守っているだろうな。&br;勝手な真似をしたら……わかるな?|
**バトル [#talk_battle]
|~戦闘開始|高貴に戦え!  Be noble!|

|~とどめを刺す|消えてもらおう。|

|>|~バトル:回復お礼|
|~1|こんなものか。&br;まあ、礼は言っておこう。|
|~2([[蹂躙の悦>カード/スナイダー/★4 蹂躙の悦]])|……メディックとしては&br;それなりに成長しているようだな。|

|~バトル:回復お願い|メディックだろう。&br;仕事をしたらどうだ?|

|~絶対高貴発動|俺の進路をふさぐ者は&br;誰であれ許さん!|

|~心銃発動|俺の前に立ったのが&br;運の尽きだ!|

|~仲間を庇う|足を引っ張るな。|

|~バトル:勝利|何を驚くことがある?&br;当然の結果だ。|

|~バトル:敗北|この借りは&br;……必ず返そう |

|~戦闘不能|くっ……&br;下衆共め……。|

|~修復後|お前のささやかな努力に報いてやろう。&br;あの下衆共は……必ず俺が潰す。|
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**勲章 [#talk_medal]
|~甘い言葉([[蹂躙の悦>カード/スナイダー/★4 蹂躙の悦]])|俺を、これからも手元に置きたいだろ?&br;俺だけのものになると誓えば、考えてやる。|
|~優しい言葉([[強者の矜持>カード/スナイダー/★5 強者の矜持]])|おまえが俺に相応しいマスターになるまで、&br;俺はどれだけ待てばいいんだろうな?|
**期間限定 [#limited_time]
|~ハロウィン 1|悪戯と称してエンフィールドを改造して&br;やるのはどうだ? フフ……。|
|~ハロウィン 2|菓子が欲しいなら、食堂に行け。&br;……それとも、俺に悪戯するか?|
|~ハロウィン(基地)|俺に悪戯? やってみろ。|
|~ハロウィン(絶対高貴)|ハロウィンの悪戯が&br;高くついたな!|
|~ハロウィン(心銃)|下衆共の悲鳴こそ&br;何よりの甘露だ!|
|~クリスマス 1|クリスマスの馳走? いつもと何が違う?&br;食事は、身体が維持できればそれでいい。|
|~クリスマス 2|ツリーだのリースだのを飾る暇があったら&br;鍛錬のひとつでもしたらどうだ?|
|~クリスマス(基地)|プレゼントが欲しいのか?|
|~クリスマス(絶対高貴)|銃弾なら……&br;いくつでもプレゼントするぞ。|
|~クリスマス(心銃)|聖夜に逝かせてやる!&br;……嬉しいだろ?|
|~年末 1|年が終わっても、明日は来るんだろ?&br;わざわざ祝う意味がわからんな。|
|~年末 2|部屋の大掃除……エンフィールドが&br;朝からいないと思ったら、それか。|
|~年末(基地)|来年も、せいぜい力を尽くせ。|
|~年末(絶対高貴)|下衆共の大掃除なら、&br;いつでも歓迎だ!|
|~年末(心銃)|残念だったな。&br;貴様らに来年はない!|
|~年始 1|レジスタンスに、休んでいる暇があるのか?&br;ぐずぐずするな。さっさと戦いに行くぞ。|
|~年始 2|ゲベールは新年だと張り切っていたが&br;年が変わっただけだろう?  わからんな。|
|~年始(基地)|今年も役立ってもらうぞ?|
|~年始(絶対高貴)|さあ、誰が最初だ?&br;潰されたい順に並べ。|
|~年始(心銃)|貴様らの今年を&br;今終わらせてやろう!|
|~バレンタイン 1|贈り物か……もちろん&br;俺の気に入るような品なんだろうな?|
|~バレンタイン 2|他の貴銃士にも、贈り物をしているのか?&br;気に食わん……俺だけでいいだろう。|
|~バレンタイン(基地)|俺以外、誰に渡す必要が?|
|~バレンタイン(絶対高貴)|下衆共に食わせるなど&br;銃弾すら惜しい。|
|~バレンタイン(心銃)|残念だったな。&br;俺の弾に愛などない!|
|~ホワイトデー 1|チョーカーをくれてやろう。必ずつけろ。&br;……なに、いい目印になるだろ?|
|~ホワイトデー 2|いろんな奴から贈り物がきているな。&br;……ほう、あいつからのもあるのか。|
|~ホワイトデー(基地)|受け取れ、俺からの慈悲だ。|
|~ホワイトデー(絶対高貴)|贈り物が欲しいか?&br; なら、奪ってみせろ!|
|~ホワイトデー(心銃)|下衆共の返礼が&br;俺に当たるものか!|
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*エピソード [#episode]
**親愛 [#episode_affection]
***第1話:俺をうまく使えよ?(親愛レベル1) [#d12f8e27]
#region(ネタバレ注意)
……おまえ、よくも邪魔をしてくれたな。&br;拳もう1発で、&br;ゲベールを失神させてやれたものを……。&br;
早くも俺のマスター面というわけか?&br;まったく、馬鹿馬鹿しい。&br;
あいつには力関係をハッキリと&br;わからせてやる必要があるからな。貴銃士で&br;あっても、この俺が上だということを。&br;
これからもあいつが俺に楯突くようならば、&br;いつでも完膚なきまでに叩きのめしてやる。&br;
……文句があるなら&br;ゲベールに言い聞かせるんだな。&br;
あいつは、日本での戦いを&br;いまだに根に持っているようだ。&br;
愚者は過去を語る……というのは、&br;あながち間違いでもないらしい。&br;
あいつが負けたのは、&br;運のせいでも、作戦のせいでもない。&br;
あいつの敗北は、&br;俺との、圧倒的な性能の差によるものだ。&br;
俺は、スナイダー。&br;……従来の前装銃を一挙に薙ぎ払った、&br;イギリスの後装式ライフル。&br;
ただでさえ優秀なエンフィールド銃を&br;改造して、さらに強くしたのがこの俺だ。&br;
俺1挺で、旧式10挺分……&br;いや、それ以上の価値がある。&br;
わかるだろ?&br;旧式が、新式に勝つことなどできない。&br;考えるまでもない、当然の事実だ。&br;
そんな簡単なことさえ理解できないとは……&br;ゲベールの奴、いっそ憐れだな。&br;
さて、&br;おまえは俺のマスターということだが……。&br;
おまえがせめて、&br;ゲベールよりは役に立つことを期待しよう。&br;
なあ、マスター&br;……せいぜい、俺をうまく使えよ?

#endregion
***第2話:冷徹な戦場(親愛レベル3) [#be91abb7]
#region(ネタバレ注意)
……なんだ。おまえか。&br;
もちろん、作戦は成功した。&br;俺が参加したんだ、当然だろう。&br;
ゲベールとヤーゲル?&br;……ああ、あいつらのことか。&br;
あいつらは、戦場で俺の前に立った。&br;俺の邪魔をしたから、&br;力づくで退かせたまでだ。&br;
銃床は、鈍器としても使えるんだぞ。&br;知っていたか?&br;
……戦場で俺の進路を遮る者は、&br;誰であろうと許さない。&br;
味方だろうが、&br;俺の足を引っ張るようなら切り捨てていく。&br;戦場とは、そういう場所だ。&br;
ああ、戦場といえば……&br;絶対高貴、だったか。&br;あれは気分が良いものだな。&br;
俺は今まで、&br;人間に扱われる存在だったが……。&br;
人間の手にありながら、俺はずっと、&br;自分でも戦ってみたいと思っていた。&br;
……その点、貴銃士は素晴らしい。&br;
絶対高貴という、人間以上の力で……&br;俺の行く手を遮る奴らを、&br;思うままに倒せるんだからな。&br;
この快感……&br;そう簡単には手放せそうにないな。&br;
貴銃士として立つ戦場を、これからも&br;存分に楽しませてもらうとしよう。&br;
すると……&br;おまえたちレジスタンスにとって俺は、&br;心強い味方ということになるか。&br;
レジスタンスは世界帝軍相手に&br;苦戦している。強い貴銃士の存在は、&br;心底ありがたいんだろう?&br;
ならば、俺に余計な干渉をするな。&br;俺が許したときだけ、話を聞いてやる。&br;
おまえが大人しく俺に従うというのなら……&br;こちらもそれなりに良くしてやろう。&br;
これからのおまえの態度、&br;楽しみにしているからな。

#endregion
***第3話:貴銃士への違和感(親愛レベル5) [#k5375917]
#region(ネタバレ注意)
おい、おまえ。&br;……見ろ、さっきの作戦で怪我をした。&br;治療を頼むぞ。&br;
……ん? 騒ぐような怪我でもないだろう。&br;死ななければ、なんということはない。&br;
とはいえ、腕が使えないと不便だからな。&br;いいからさっさと治療しろ。&br;
……ほう? 不思議なものだ。&br;もう、骨が見えなくなった。&br;
……なるほど、これがおまえの力か。&br;……この治癒能力は、なかなか気に入った。&br;
喜べ。&br;これから先、身体を損なったときは&br;おまえのもとへ来ることにするからな。&br;
それにしても……&br;人間の体というのは、つくづく厄介だ。&br;
ただそこに在るだけで、体力を消費する。&br;戦えば汗をかき、食わなければ倒れる。&br;
食事にシャワーに洗濯に……&br;面倒なことばかりだ。&br;しかも、この基地の奴らときたら……。&br;
おかしいと思わないか?&br;今までは、ただの銃だった奴らが、だ。&br;
おまえと出会い、貴銃士になった途端……&br;人間のような顔をして暮らしている。&br;
……まるで、おままごとだな。&br;
俺は、貴銃士である以前に……ただの銃だ。&br;戦うことさえできれば、それでいい。&br;
食事も睡眠も……&br;楽しみだと言う奴らの気が知れないな。&br;
ん? 食事……?&br;そんなことを聞いてどうする。&br;
基本的に水があればいい。あとは&br;エンフィールドが食べろと言うから、パン。&br;
ああ、エンフィールドが淹れる紅茶は飲む。&br;俺には滅多に淹れてくれないがな……。&br;
……は? 野菜……?&br;俺に、草と木を食えと……?&br;
おまえ……&br;さっき褒めてやったからと、&br;図に乗っているんじゃないだろうな。&br;
言っただろう?&br;許してもいないのに勝手な干渉をするなと。&br;
……他の貴銃士どもから、マスターだの&br;なんだのと慕われ、おだてられて……。&br;
治療の腕くらいしか長所がないくせに、&br;思い上がっているんじゃないのか?&br;
……反論したいなら、&br;少しでもマシなメディックになれるよう、&br;訓練でもすることだ。&br;
おまえのような弱い存在に、&br;戦場をうろつかれると……目障りなんでね。
#endregion
***第4話:大事な兄(親愛レベル8) [#c895f561]
#region(ネタバレ注意)
……なんだ、珍しいな。いつも貴銃士どもに&br;甘やかされているおまえが、力仕事とは……。&br;
……俺に、弱いと言われたから、か?&br;
それで力仕事に手を出すとは、&br;ずいぶん安直だが……フ、なるほどな。&br;
俺に痛いところを突かれて、&br;心を入れ替えたというわけか。&br;……従順なところは、評価してやろう。&br;
だが……くれぐれも、メディックの仕事を&br;おろそかにしてくれるなよ。&br;おまえの唯一の長所なんだからな。&br;
メディックの仕事といえば……さっき、&br;エンフィールドが衛生室に行っただろう。&br;
当然、完璧に治療したんだろうな? ん?&br;
そうか……あいつが元気なら、それでいい。&br;あいつは俺の、大事な兄だからな。&br;
俺は、あいつを改造して作られた銃。&br;
前装銃であるエンフィールドを、&br;後装式に改造したならば……&br;あいつも、俺になれるということだ。&br;
素晴らしい話だろう?&br;通常の戦闘でも、&br;もっと力を発揮できるようになるし……。&br;
ああ……楽しみだ。&br;そのうち機会を見つけて&br;改造してやろう……フフフ。&br;
そういえば……&br;昨日、エンフィールドにショートブレッド&br;……とやらをもらった。&br;
クッキーのような見た目だが、&br;人間が生きるために必要な、&br;あらゆる栄養素が入ったものらしい。&br;
俺が思うに……&br;あれは、おまえの差し金なのではないか?&br;
ふっ……やはりな。エンフィールドが&br;俺にプレゼントを寄越してくるとは……&br;おかしいと思った。&br;
わざわざエンフィールドを通して渡してくる&br;なんて、おまえも狡猾になったものだな。&br;
だが……俺の身体を気遣う意図があっての&br;差し入れなのだろう?&br;
戦場で力の限り動くためにも、&br;ある程度栄養は必要ということだしな。&br;……まぁ、今回は許してやろう。&br;
次は、お前から直接渡してこい。&br;わかったな?

#endregion
***第5話:世界帝軍の手招き(親愛レベル11) [#z4fc98fe]
#region(ネタバレ注意)
……ん? なんだ、おまえか。&br;
そうだな、少し……考え事をしていた。&br;今日の作戦で、気になることがあってな。&br;
作戦の途中、世界帝軍との戦闘に入り……&br;俺とエンフィールドはいつも通り、&br;心銃で奴らを追い詰めた。&br;
だが、こちらが優勢になってきたところで、&br;奴らが突如……引き上げ始めたんだ。&br;
いやに諦めが早いと思ったら、&br;奴らが戻っていく方向に……&br;黒塗りの、大層な高級車が停まっていた。&br;
俺はすぐさま事態を察したさ。&br;戦場に軍の上層部がやって来て、&br;奴らを呼び戻したんだと。&br;
素晴らしいチャンスだと思った。&br;世界帝軍高官の首を狙えるなんて、&br;この機を逃す手はないだろう?&br;
だが……&br;車を目掛けて一歩を踏み出そうとした瞬間&br;……なぜか、足が止まった。&br;
心臓に冷たい風が吹き抜けたように、&br;徐々に意識が霞がかって……。&br;
そのあとは、&br;世界帝軍の奴らが戦場を去っていくのを……&br;ただ呆然と見送るだけだった。&br;
……あんなことは初めてだ。&br;身体が凍りつくような感覚……&br;あれは、なんだったのか。&br;
世界帝軍の新たな攻撃か……とも思ったが、&br;エンフィールドには&br;影響がなかったようだし……。&br;
それに……意識が朦朧としていたせいで、&br;はっきりとは覚えていないが……。&br;
去り際に世界帝軍の貴銃士が振り返って……&br;俺を見たような気がする。&br;
そして、招くように手を…………。&br;
……チッ、わけのわからないことばかりだ。&br;……気分が悪い。&br;
……今日は、もう休む。飯はいらん。&br;おまえから、&br;エンフィールドにそう伝えておけ。&br;
まったく……おまえの心配など無用だが……&br;なら、あとで俺の部屋に&br;炭酸水を持ってこい。&br;
あれならば、多少気分がマシになるからな。&br;……じゃあな。
#endregion
***第6話:おまえに免じて(親愛レベル14) [#sb4eb010]
#region(ネタバレ注意)
おい、おまえ。これを見ろ。&br;今日の作戦で……。&br;
エンフィールドを、壊してしまった。&br;
……正確には、エンフィールドが勝手に&br;俺をかばって、壊れた。&br;
だが、エンフィールドがこんなことに&br;なったのは……今日の俺のせいだ。&br;
俺は、今日……世界帝軍に勧誘された。&br;
なに。&br;直接、仲間になれと言われたわけじゃない。&br;
作戦の最中に……有無を言わせない、&br;強大な支配の力に襲われた。&br;
世界帝軍の何者かが、&br;俺を取り込もうとしている。&br;直感的にそうわかったが……。&br;
この間と同じように、足が止まり、&br;銃を持つ手が下がり……、&br;あらゆる気力を蝕まれそうになった。&br;
……だがな。&br;俺は、名も知らんような奴の&br;兵器に成り下がるつもりはない。&br;
それ以上の意志で、はねつけてやったさ。&br;
しかし……そうしている間も、&br;敵の銃口が俺を狙っていたらしい。&br;
気が付くと、エンフィールドが……&br;目の前で消えていくところだった。&br;
……ふっ、俺をかばって壊れるなんて、&br;可愛い奴じゃないか。&br;おまえもそう思うだろ?&br;
普段はそっけないくせ、に……って……&br;……おい、なぜおまえが泣く。&br;
この場合、泣くとしたら俺の方じゃないか?&br;ま、俺はそんな感受性、&br;持ち合わせていないがな。&br;
ともかく……完全に直るかはわからんが、&br;修理所に預けてみるか。&br;
ちょうどいい機会だから、このまま&br;俺に改造してやろうかと思ったが……。&br;
俺が大事に思うのと同じく、&br;おまえもエンフィールドを大事に思っている&br;……というのは、悪い気がしない。&br;
今回は、前装式のままにしておいてやろう。&br;おまえに免じて……な。&br;
……さぁ、ついて来い、〇〇。&br;エンフィールドを、必ず取り戻すぞ。
#endregion
***第7話:心の在り方(親愛レベル17) [#y636bc87]
#region(ネタバレ注意)
おい、〇〇。&br;……話がある。聞け。&br;
エンフィールドのことだが……&br;あれ以来調子を取り戻して、&br;今日も元気にしている。&br;
元気だが……呑気にブラウン・ベスと&br;ギターを弾いたり歌をうたったり……&br;やはり、改造してやればよかった。&br;
あのエンフィールドが多めに残るように&br;改造すれば……今の俺より、もっとマシな&br;スナイダーになれるだろうしな。&br;
次の機会は、絶対に逃さん。&br;フフフ……。&br;
さて、ここからが本題だが……。&br;先日の出来事について、情報を集めてみた。&br;
世界帝軍の貴銃士……奴らにも、&br;おまえのようなマスターが存在している、&br;と言われているが……。&br;
おそらく、俺もそいつに&br;支配されかけたのではないかと見ている。&br;
俺はここにいる貴銃士の中で最も年若い……&br;それはつまり、&br;現代銃の型に近いということでもある。&br;
絶対高貴にならずとも、&br;ある程度は奴らに太刀打ちできる……&br;その強さがあるわけだ。&br;
もちろん、自分の銃の性能に&br;頼り切っているつもりはないが……。&br;
どこか……&br;敵側の考えに通ずるようなところがあって、&br;そこに付け込まれたのかもしれない。&br;
……いっそ、&br;ゲベールのような旧式が羨ましいなあ。&br;
あいつら旧式がどんなに頑張っても、&br;この時代の戦場ではせいぜい『いい的』&br;といったところだろ?&br;
そんな状況でも勝利することを望むならば、&br;高貴さを鍛える他ないからな。&br;
これは仮説だが……。&br;銃本来の性能が高いほど、貴銃士としては&br;不安定な存在なのかもしれん。&br;
……つまり。俺がこのまま&br;レジスタンスのために戦い続けるのか、&br;はたまた世界帝軍に寝返るか。&br;
今後を左右するのは……&br;マスターであるおまえにかかっている。&br;
わかるな?&br;俺という貴銃士を失いたくなければ、&br;おまえがちゃんと、捕まえておけ。&br;
俺は、おまえに呼ばれて貴銃士になった。&br;……今となっては、&br;おまえ以外に仕えるつもりはない。&br;
さぁ、誓え。俺が生きる限り最後まで、&br;マスターとしての責務を果たす……とな。
#endregion
***第8話:俺だけを見ていればいい(親愛レベル21) [#na2d96ec]
#region(ネタバレ注意)
おい、〇〇。&br;次の作戦について……話がある。&br;
今度は、世界帝軍の基地に&br;仕掛けに行くそうじゃないか。&br;そこでひとつ、試したいことがあってな。&br;
世界帝軍の基地ならば、&br;俺を支配しようとした世界帝軍のマスター&br;……奴が、再び現れるかもしれない。&br;
そいつを捕まえ、&br;洗いざらい吐くまで尋問してやろう。&br;その正体や、能力についてな。&br;
もし本当に、おまえと同じ力を持つ人間が&br;いるのなら……奴が支配している貴銃士ごと&br;始末してやればいい。&br;
上手く事が運べば、レジスタンスは&br;かつてない大勝利に沸くことになるだろう。&br;
ああ、わかっている。問題は、俺が奴に&br;影響されてしまわないか、だが……。&br;簡単な話だ。&br;
次の作戦……&br;おまえは、ずっと俺のそばについていろ。&br;何があっても、離れるな。&br;
おまえが近くにいてなお、&br;敵に奪われるなど……&br;まさか、ありはしないだろう?&br;
おまえが俺のマスターとして、&br;務めを立派に果たせるか……&br;つぶさに見ていてやる。&br;
リスクはあるが……&br;その分、成功したときのリターンは&br;何事にも代えがたいはずだ。&br;
ハイリスク・ハイリターン……上等じゃ&br;ないか。そのくらいの覚悟がなければ、&br;レジスタンスなどやっていけまい。&br;
だがな……おまえに不必要なリスクを&br;生み出されてはたまらないからな。&br;
いいか。&br;作戦中は、俺以外の貴銃士など放っておけ。&br;
おまえの全てを、俺だけのために使え。&br;勝手に他の貴銃士どもの治療などしたら&br;承知しない。&br;
黙れ。口ごたえをするな。&br;
おまえは……俺だけを見ていればいいんだ。
#endregion
***第9話:治療と序列(親愛レベル25) [#h148cd34]
#region(ネタバレ注意)
まったく……残念だ。&br;世界帝軍のマスターとやらには&br;遭遇できず終いか。&br;
奴を探しながら、出会った敵兵を&br;片っ端から始末していったら……&br;世界帝軍基地が壊滅していたな。&br;
戦果としては上々だが……&br;俺の目的は敵基地の陥落ではなかった。&br;
今度いつ相まみえてもいいように、&br;作戦には必ずおまえを連れていくからな。&br;気を抜かずにいることだ。&br;
そういえば、俺が撃つ心銃の威力が&br;上がっていたようだが……。&br;
……まあ、当然と言えば当然か。&br;
弱いおまえを守らなければならない分、&br;いつもよりも&br;高貴さが磨かれたのかもしれん。&br;
ふっ……治療以外でおまえも&br;役に立つことができるとは、見直した。&br;
ところで……&br;おまえ、休養は十分に取っているだろうな?&br;
今回の作戦では、ゲベールやヤーゲルも、&br;旧式なりに力を発揮していたようだが……。&br;
……やはり旧式は旧式だな。&br;ずいぶんと怪我をしたそうじゃないか。&br;
おまえはメディックだが……&br;貴銃士の治療には、特別な力を使うはずだ。&br;
あいつらを治療するにしても、&br;半分程度にしておけ。&br;あとは自己治癒でなんとかするだろう。&br;
旧式どもの治療で疲労されては困る。&br;俺が存分に力をふるえるよう、&br;俺に集中しろ。&br;
俺の言いつけを破り、無理をするようなら&br;……気絶させてでも、&br;ベッドへ連れて行くことになるが?&br;
……〇〇は、&br;いつも他の貴銃士どもの面倒を&br;見ようとするからなあ。&br;
おまえがすっかり回復するまで……ベッドに&br;縛り付けておくのも手かもしれない。&br;
心配するな。&br;痛くはしないさ……〇〇が、&br;従順にしていればの話だが。
#endregion
***第10話:鎖(親愛レベル30) [#paf1c10f]
#region(ネタバレ注意)
……おい、〇〇。&br;こっちへ来い。&br;
ショートブレッドを取りに&br;衛生室へ来てみたら……なんだ、あの様は。&br;
……おまえはもう忘れたのか?&br;俺のマスターとして、&br;責務を果たすと誓っただろう。&br;
衛生室が貴銃士でいっぱいじゃないか。&br;……まさか、全員診てやっているわけでは&br;ないだろうな?&br;
……言っただろう。&br;俺以外の貴銃士への治療に、&br;力を掛けすぎるなと。&br;
これから先、おまえの行動の優先度を全て、&br;俺が管理してやってもいいんだぞ。&br;
……ほう、口ごたえする気か?&br;いい度胸じゃないか。&br;
そうだなあ、&br;俺の言いつけが聞けないのなら……。&br;
いっそ、基地にいる間は、&br;おまえをどこかに閉じ込めてしまおうか。&br;
エンフィールドもおまえを慕っているし……&br;俺の部屋ならばちょうどいいかもな。&br;
基地では、俺の部屋に。&br;戦場では、俺のそばに。&br;……一生、鎖で繋いでおこう。&br;
……本気にしたか?&br;冗談だ。&br;
だが……言いつけを破った罰は必要だな。&br;
おまえが誰のものなのか……&br;わからせてやろう。
#endregion
&aname(top){上へ戻る};
//---------------------------------------------------

**勲章 [#episode_medal]
***唯一の目的([[冷然の貴銃士−I>カード/スナイダー/★3 冷然の貴銃士−I]]) [#g3725767]
#region(ネタバレ注意)
|エンフィールド|スナイダー、今日もお疲れ様。&br;やっぱり君は強いなぁ。|
|ゲベール|チッ……ひとりで好き勝手やりやがって。|
|エンフィールド|ゲベール、舌打ちなんて行儀が悪いよ?&br;でも、君にしては珍しく的を射た意見だね!|
|ゲベール|ああ゛? んだとエンフィールド!|
|エンフィールド|いいかい? 先陣を切るのは&br;スナイダーの得意分野だろうけど、&br;ひとりで進みすぎると危ない。|
|エンフィールド|戦場では協調性も大切に……。&br;スナイダー、聞いているのかい?|
|スナイダー|……ん? ああ、聞いている。&br;お前が今日も元気そうでなによりだ。|
|ゲベール|おいゴルァ無視してんじゃねぇぞ&br;エンフィールド!&br;『珍しく』ってのは余計だろうが!|
|エンフィールド|ちょっとゲベール!&br;口を挟まないでくれるかな?|
|スナイダー|おいマスター、早く次の作戦に参加させろ。&br;もちろん次も、存分に戦わせろよ?|
|エンフィールド|はぁ……誰も僕の話を聞いてないな。&br;やれやれ、困ったやつらだ。|
#endregion

***お気に入り([[冷酷な愉悦>カード/スナイダー/★4 冷酷な愉悦]]) [#oc2ed09c]
#region(ネタバレ注意)
|エンフィールド|〇〇さん、聞いてください。&br;最近スナイダーが&br;妙なものを拾ってくるんですよ。|
|スナイダー|妙なものじゃない。……化石だ。|
|エンフィールド|なんでも、遥か昔の生き物が、&br;地層の中で形を保って残ったものだそうで。|
|スナイダー|基地の近くに洞窟があるんだが、&br;そこの壁にたくさん埋まっていた。|
|スナイダー|……見ろ。この鋭い爪の化石は、&br;特に気に入っている。|
|スナイダー|これほど大きく鋭い爪があったのなら、&br;相当に強かっただろうな。|
|エンフィールド|今日は、僕もお休みをいただいていますし、&br;その洞窟を覗いてみようかと思うんです。|
|スナイダー|エンフィールドがどうしてもと言うからな。&br;ふたりで行ってくる。異論はないな?|
|エンフィールド|いや、ちょっと興味がある程度なんだけど&br;……まあ、いいか。|
|エンフィールド|そういうわけで……行ってきます、&br;〇〇さん! 珍しい化石が&br;手に入ったら、ご覧にいれますね!|
#endregion

***マスターの力([[冷酷な愉悦>カード/スナイダー/★4 冷酷な愉悦]]) [#b6de63ba]
#region(ネタバレ注意)
|エンフィールド|〇〇さん、ご覧ください!&br;これは、アンモナイトの化石です!|
|エンフィールド|調べたところ、&br;海に生息する生き物だったようで……。|
|エンフィールド|周囲には海に面した街もありますが、&br;どうしてこれが洞窟の中にあるのか……&br;不思議ですね!|
|スナイダー|今日は、何かの骨らしい化石も見つけた。|
|スナイダー|大きさからして、鳥や魚ではなく……&br;恐竜の化石かもしれないな。|
|スナイダー|……なあ、マスター。&br;おまえは銃から貴銃士を&br;呼び覚ますことができるんだろ?|
|スナイダー|その妙な力で、&br;化石から恐竜を呼び覚ませないのか? ん?|
|エンフィールド|こら、スナイダー。&br;無茶なことを言うものではないよ。|
|スナイダー|……ふん、無理なのか? つまらん。|
|エンフィールド|仮にできたとしても、&br;迷惑どころの騒ぎじゃないから!&br;絶対ダメだからね!|
#endregion

***無駄な努力([[強者の矜持>カード/スナイダー/★5 強者の矜持]]) [#wb64d5c0]
#region(ネタバレ注意)
マスター、聞いたぞ? 俺たち貴銃士と&br;おまえで、旅行をするそうじゃないか。&br;
ただの武器が、いよいよ人間じみた真似を&br;するようになってきたな。&br;
銃同士が親睦を深めたところで、&br;強さが変わるわけでもあるまい。&br;
くだらん催しだが……エンフィールドが、&br;張り切っているからな。&br;今回は、俺も付き合ってやろう。&br;
それに、この旅行には、&br;旧式どももついてくるんだろう?&br;
ふっ……ちょうどいいじゃないか。&br;旅には、荷物持ちが必要だ。&br;
貴銃士としては使えなくとも、&br;その程度の仕事はできるだろうさ。&br;
……それでも、&br;俺と旧式どもの仲を取り持とうと?&br;
おまえがそうしたいなら、&br;好きにするがいい。&br;無駄な努力だとは思うがな。
#endregion

***肉の行方([[強者の矜持>カード/スナイダー/★5 強者の矜持]]) [#p7842b97]
#region(ネタバレ注意)
|ゲベール|スナイドル、テメェ何しやがる!&br;そりゃ俺の肉だぞゴルァ!|
|スナイダー|銃もバーベキューも弱肉強食……&br;目を離すのが悪い。そうだろう?|
|エンフィールド|スナイダー、&br;取ったなら責任持って食べなよ?|
|スナイダー|……ああ、いいだろう。|
|エンフィールド|あっ! ほらヤーゲル、野菜も食べたまえ!|
|スナイダー|おい、マスター。&br;こっちへ来い。口を開けろ。|
|スナイダー|声を出すな、5秒で食え。&br;エンフィールドに気付かれるなよ。|
|エンフィールド|スナイダー……あれ?&br;もう肉がない。君、ホントに食べたのか?|
|スナイダー|ああ、当然だろう。|
|ゲベール|おい、エンフィールド!&br;そいつ、肉を……。|
|スナイダー|黙れ旧式。|
|スナイダー|マスター、おまえも……&br;余計なことを喋ったら、わかっているな?|
#endregion

***戻るべき場所([[強者の矜持>カード/スナイダー/★5 強者の矜持]]) [#gcde44fb]
#region(ネタバレ注意)
おい、おまえ……どこに消えたかと思ったら&br;こんなところで呑気に散歩とはな。&br;
それで? このくだらん旅行で&br;俺と旧式どもの親睦は深まったのか。&br;
……は?&br;少しは深まったと……&br;本気でそう思っているのか?&br;
まったく……&br;どうしたらおまえの目にはそう映るのか、&br;一度くり抜いて様子を見てやりたい。&br;
まあ、戯言はいい。おまえに……&br;これをくれてやろうと思ってな。&br;
香水……というものらしい。&br;昼に街の露店で押し付けられ、&br;突き返す間もなかった。&br;
悪くない香りだが……&br;やはり俺は、硝煙の香りが一番落ち着く。&br;
俺を早く戦場に戻せ。&br;こんなふうに人間の振りをしていると、&br;自分を見失いそうだ。&br;
おまえも……。&br;ああ、そうか。おまえが……。&br;
…………。&br;
この香水をおまえにやろうと思っていたが、&br;気が変わった。&br;
おまえに一番似合うのは、衛生室の……&br;消毒液の匂いだからな。&br;
……さあ、休暇は仕舞いだ、メディック。&br;明日、さっそく基地に帰るぞ。&br;
おまえに休んでいる暇などない。&br;基地で、戦場で……&br;今まで通り、俺に尽くせ。わかったな?
#endregion

***取材の対価([[危険な眼差し>カード/スナイダー/★5 危険な眼差し]]) [#s316fae0]
#region(ネタバレ注意)
おい、おまえ。&br;『NOBLE』とかいう雑誌を知ってるか?&br;
さっき、そいつの記者だという男が、&br;取材をしたいと言ってきた。&br;
……ん? 当然断ったさ。&br;そんな面倒なことをしている暇があるなら&br;俺は戦場に行く。&br;
レジスタンスの活躍を伝えて&br;士気を高めるだの言っていたが、&br;弱い奴らの士気が高まったところで、なぁ?&br;
……ほう、お前から礼として褒美をな。&br;それならば、考えてやってもいい。&br;
ただし、くだらないものを寄越したら……&br;わかっているだろうな?&br;
さて、面倒ごとを引き受けてやる対価は&br;何にするか……&br;ゆっくり、考えておくとしよう。&br;
エンフィールドの改造、&br;というのもいいが……。&br;
……ああ、そういえば、&br;前にエンフィールドが何か言っていたな。&br;
先輩の特集がどうこうと&br;雑誌を見せてきたが、これのことか。&br;
……俺が大々的に載れば、あいつも少しは&br;改造される気になるかもしれないな。&br;なぁ、マスター?
#endregion

***貴銃士の本質([[危険な眼差し>カード/スナイダー/★5 危険な眼差し]]) [#ocfb9b88]
#region(ネタバレ注意)
|記者|本日は『月刊NOBLE』の取材、&br;よろしくお願いします。スナイダーさん、&br;基地での暮らしはいかがですか?|
|スナイダー|……どうということもない。&br;この身を保つために必要なことをして、&br;戦場へ行くだけだ。|
|記者|え、ええ……&br;必要なこと、と言いますと……?|
|スナイダー|睡眠と、あとは食事か。&br;……エンフィールドや○○が&br;うるさいからな。|
|スナイダー|他の奴らはなんだかんだと&br;集まって飲み騒いでいるが……&br;俺は、人間の真似事に興味はない。|
|記者|真似事、ですか……。&br;確かに貴銃士の皆さんは、&br;もともとは古銃そのもの……。|
|スナイダー|そうだろう? 俺たちはあくまで銃。&br;貴銃士として人の身を得たところで、&br;その本質は変わらない。|
|スナイダー|……まぁ、&br;エンフィールドは楽しそうにしているがな。&br;それはそれで、好きにすればいい。|
|記者|なるほど……そういったお考えですか。&br;エンフィールドさんとの仲は&br;よろしいんですね。|
|スナイダー|仲は……どうだろうな。&br;あいつはいつか俺になるのだから、&br;分身のように思っている。|
|スナイダー|さあ、取材とやらはもう充分だろう?&br;写真は好きに撮ればいい。|
|記者|はい、写真も大丈夫です!&br;スナイダーさん、&br;ご協力ありがとうございました!|
|スナイダー|……ようやく終いか。&br;なら、俺は行くぞ。|
#endregion
***危険なおねだり([[危険な眼差し>カード/スナイダー/★5 危険な眼差し]]) [#sc65c55e]
#region(ネタバレ注意)
|スナイダー|○○、見ろ。&br;例の取材とやらに協力してやったぞ。|
|スナイダー|……おい、約束は覚えているだろうな?&br;面倒事を引き受ける代わりに、&br;褒美を寄越すと――。|
|エンフィールド|あっ、○○さん、&br;こんなところに! ささ、ご覧ください!|
|エンフィールド|『月刊NOBLE』にブラウン・ベス先輩の&br;特集が載っているんですよ。&br;これが実に素晴らしくて……。|
|スナイダー|……なあ、エンフィールド。&br;表紙は見たか?|
|エンフィールド|ん? ……ああ、そういえば&br;君が表紙だったね。それよりスナイダー、&br;君も先輩の記事を読みたまえ!|
|スナイダー|…………よし、決めた。&br;マスター、&br;おまえから受け取る褒美のことだ。|
|スナイダー|人間の子供らは&br;”なんでも言うことを聞く券”を、&br;お礼の品にすることがあるそうだな。|
|スナイダー|俺もそれでいいぞ。&br;安上がりのささやかな品だろう?&br;よかったなぁ?|
|スナイダー|さぁて、何を命令しようか……。|
|エンフィールド|ス、スナイダー?&br;一体なんの話をしているんだい……?|
#endregion
***暑い日のリフレッシュ([[真夏の滴>カード/スナイダー/★5 真夏の滴]]) [#r63d3e26]
#region(ネタバレ注意)
……おい、〇〇。&br;これでハーブティーを作れ。&br;
今日、俺が手に入れてきたハーブだ。&br;種類はよくわからんが、&br;いくつかあるだろう。&br;
ハーブティーは、&br;草から作ったものにしては、&br;すっきりしていて悪くないからな。&br;
これは、この間見た&br;レモングラスというやつだ。&br;その他は知らんからおまえに任せる。&br;
……これか?&br;作戦の帰りがけに通った畑の脇に、&br;野菜と一緒に並べてあった。&br;
無人、販売……?&br;ああ、なるほど……あれはそういうことか。&br;
なに、知らなかったのだから仕方ない。&br;金は明日払いにいけば問題ないだろう。&br;
金ならエンフィールドが&br;いくらか持ってるはずだからな。&br;
なに……これから行くというのか?&br;金を払いに? この暑いなか、わざわざ?&br;
まったく……&br;真面目だな、おまえは。&br;
はぁ……わかった。&br;行くぞ。ついてこい。
#endregion
***兄が見る虚像([[Paradox Brothers>カード/スナイダー/★5 Paradox Brothers]]) [#hc028e27]
#region(ネタバレ注意)
(ナレーション)&br;
作戦へ向かう途中、嵐に見舞われ&br;本隊からはぐれてしまったスナイダーたちは&br;
森の中で廃墟となった屋敷を見つけ、&br;そこで雨宿りをすることになった。&br;
無人のはずの屋敷には、なぜか出来たての&br;食事があり、それを食べた貴銃士たちには。&br;徐々に異変が現れ始めていた──。
 
|エンフィールド|……さっきの食事、一体何だったんだろう。&br;スナイダーが余計なことを言うから、&br;気味が悪くなってきたなぁ。|
|スナイダー|本物のゴーストがいるだのと浮かれて&br;勝手に食べたのはおまえだろう、&br;エンフィールド。|
|エンフィールド|でも、ゴーストがいる古い屋敷だなんて&br;ロマンがあるじゃないですか。&br;そうですよね、先輩?|
|スナイダー|…………。|
|エンフィールド|先輩……? どうしたんですか?&br;……ああ、スナイダーがいないことですか?|
|エンフィールド|まったく……すぐ勝手に行動するんだから。&br;おーい、スナイダー?|
 
|スナイダー|おい、〇〇。&br;あいつの言動をどう思う?|
|スナイダー|ふむ……やはり、おまえもそう思うか。|
|スナイダー|あの妙な食事をとったせいかは知らんが、&br;エンフィールドには今、&br;俺がブラウン・ベスに見えているようだな。|
|スナイダー|ふっ……なかなか面白いじゃないか。&br;これは、教えてやったら&br;正気に戻るのか……?|
|スナイダー|興味はあるが……滅多にない機会だ。&br;もうしばらくは、&br;この状況を楽しんでおくとするか。|
|スナイダー|〇〇。&br;余計なことは言わず、口を閉ざしておけ。&br;いいな?|
#endregion
***探索と観察([[Paradox Brothers>カード/スナイダー/★5 Paradox Brothers]]) [#q38a2ce0]
#region(ネタバレ注意)
|エンフィールド|まれに綺麗な部屋もありますが、&br;大半は荒れてしまって&br;使える状況ではないですね……。|
|エンフィールド|もう少し、&br;毛布の類があるといいのですが……。|
|スナイダー|…………。|
|エンフィールド|ブラウン・ベス先輩……?|
|スナイダー|……ん? ああ。|
|エンフィールド|やはり、少しお疲れでしょうか……。&br;そういえば、先輩は食事のあとに&br;いらっしゃいましたよね。|
|エンフィールド|空腹でしたら、こちらをどうぞ。&br;スコーンです。|
|エンフィールド|スナイダー用に持っていたものなので、&br;少し味気ないかと思いますが、&br;よろしければ……。|
|スナイダー|……いや、今は腹が減っていない。&br;あとで喰おう。|
|エンフィールド|はい!&br;必要な時にはいつでもお声がけくださいね!&br;では、次はあの部屋を見てみましょう!|
 
|スナイダー|ははっ……&br;忠犬もかくやだな、エンフィールドは。|
|スナイダー|今なら『先輩命令』で、&br;楽に改造できるんじゃないか? ん?|
#endregion
***仄暗い愉悦([[Paradox Brothers>カード/スナイダー/★5 Paradox Brothers]]) [#yd9e74a4]
#region(ネタバレ注意)
|エンフィールド|わぁ、綺麗な場所だなぁ……!|
|スナイダー|そうでもないようだぞ。&br;おい、あっちを見てみろ。|
|エンフィールド|うわっ! 大きな穴だ!&br;廊下が半分、崩れかかっていますね……。|
|エンフィールド|万が一足を滑らせてしまっては大変です。&br;僕が先に飛び越えて、&br;向こう側からお支えしますね!|
 
|エンフィールド|さあ、ブラウン・ベス先輩、お手をどうぞ!|
|スナイダー|…………。|
|エンフィールド|先輩? さあ、遠慮なさらず!&br;僕は、銃の性能に慢心せず鍛えています。&br;ですから、どうぞ頼ってください!|
|エンフィールド|それに……おふたりの役に立てるのは、&br;とても嬉しいんです。&br;……なんて。|
|エンフィールド|先輩はあまり調子がよろしくないようなのに&br;すみません……。&br;なんだか浮かれてしまって。|
|スナイダー|…………。|
|エンフィールド|ああ、そうだ。休憩の前に、&br;スナイダーも一応探さないといけませんね。|
|エンフィールド|あいつなら、ひとりでも問題ないと&br;思いますが……何かあっては困りますし。|
|エンフィールド|あれでも大切な弟ですから。&br;……僕を改造しようとしなければ、ですが。|
|エンフィールド|そういうわけですので、先輩と&br;〇〇さんは先に戻っていて&br;ください。では、また後ほど!|
|スナイダー|……ああ。|
 
|スナイダー|……フ。俺を探すだと?|
|スナイダー|いくら探しても見つかるはずはないが……&br;せいぜい、ずっと俺を探しているがいいさ。|
#endregion
***襲撃([[瞳に消えぬ闘志>カード/スナイダー/★5 瞳に消えぬ闘志]]) [#l13aec24]
#region(ネタバレ注意)
|ゲベール|…………。|
|スナイダー|なんだ。またその守り袋を持っているのか。|
|ゲベール|あぁ? なんか文句あんのかよ。|
|ゲベール|……今朝、紐が切れちまった。&br;縁起がわりぃ……何事もなきゃいいけどな。|
|スナイダー|……ふん、紐が切れたくらいでなんだ。&br;そんな迷信を気にしているのか。くだらん。|
|ゲベール|……ッ、別に……気にしてねーよ。|
|ゲベール|…………。|
 
||(銃声)|
|マルガリータ|おじさんっ!!!|
|ゲベール|くそっ、襲撃か!?&br;早く応援に行かねぇと……!|
|スナイダー|おい、待て! 迂闊に出るな。&br;……お出ましだぞ。|
|スナイダー|数が多すぎる。囲まれると厄介だな……。&br;おまえたち、例の場所へ退くぞ。|
|スナイダー|おい、旧式。何をしている。|
|ゲベール|……俺ぁ、こっから別行動だ。スナイドル、&br;てめぇは〇〇連れて、&br;先に行ってろ。|
|スナイダー|ほう……殊勝なことだな。&br;旧式も、こういう時には&br;少しは使い道があるということか。|
|スナイダー|……聞け、ゲベール。戻ったら、&br;〇〇がおまえの手当てを&br;することを特別に許してやろう。|
|ゲベール|ハッ……だから、&br;てめぇが勝手に決めてんじゃねぇよ。&br;……無駄口叩いてねえで、とっとと行け。|
 
|スナイダー|おい、〇〇。&br;ぐずぐずするな。振り返らず走れ。|
|スナイダー|おまえが足を鈍らせても、&br;それはあいつのためにならない。|
|スナイダー|……あいつは、旧式のくせに&br;俺に突っかかってくる、&br;根性だけはあるやつだ。|
|スナイダー|そう簡単にやられはしないさ。&br;……さあ、行くぞ!|
#endregion
***背中合わせの共闘([[瞳に消えぬ闘志>カード/スナイダー/★5 瞳に消えぬ闘志]]) [#n4279276]
#region(ネタバレ注意)
|スナイダー|チッ……完全に囲まれた。&br;この状況では、……ッ。|
|兵士C|間もなく特別幹部2名到着!&br;標的を逃すな!|
|スナイダー|特別幹部……?&br;ああ……奴ら、現代銃の貴銃士のことか。|
|スナイダー|奴らが来る前、に……&br;せめて、この雑魚どもを……。|
|スナイダー|くそ、目が……霞む……。|
 
|ゲベール|おいスナイドル。&br;てめぇと一緒の方が、〇〇は&br;安全なんじゃなかったのかよ?|
|ゲベール|俺を散々旧式旧式馬鹿にしといて&br;そのザマか? あぁ?|
|スナイダー|ふっ……おまえ、こそ……いつにも増して&br;みすぼらしいなぁ?&br;旧式が来たところで……何ができる。|
|ゲベール|さあな。&br;だがよ……てめぇひとりよりは、&br;いくらかマシなんじゃねぇのか。|
|スナイダー|よく言うじゃないか。&br;……その言葉、半分くらいは&br;現実になることを祈っておいてやろう。|
|ゲベール|けっ……口だけは腹が立つくらい元気だな。|
|スナイダー|それはおまえもだろう。&br;さて……無駄口はここまでだ。&br;ゲベール、やるぞ。|
|ゲベール|命令すんな。&br;……わかってらぁ!|
||(心銃発動)|
|兵士たち|ぐああああっ!!!|
|ゲベール|へっ……ちったぁやるじゃねぇか。|
|スナイダー|おまえも、ただの捨て駒になるよりは……&br;随分と、役に立ったな。|
|スナイダー|…………礼を言う。|
|ゲベール|あ゛? なんか言ったか!&br;ぼーっとしてねぇで、&br;さっさと逃げるぞオラア!|
|スナイダー|ああ……そうだな。|
#endregion
***スナイダーのプライド([[瞳に消えぬ闘志>カード/スナイダー/★5 瞳に消えぬ闘志]]) [#vadfa7e1]
#region(ネタバレ注意)
|エンフィールド|あの……〇〇さん。&br;先日の作戦のことはお聞きしましたが……&br;スナイダーが、ですね。|
|エンフィールド|帰ってきてからなんだかぼーっとしていて……&br;「草」だと言っていた野菜も、&br;差し出してみたら食べるんです!|
|エンフィールド|銃に異常はありませんし、&br;そのうち元通りになるでしょうが……。&br;少し気にかけてやってくださいますか?|
|エンフィールド|……ありがとうございます。&br;僕の方でも、注意して見ておきますね。|
 
|スナイダー|…………。&br;ああ、〇〇か。&br;俺に何か用か?|
|スナイダー|エンフィールドが……?&br;ふん。妙に甲斐甲斐しいと思ったら、&br;そういうことか。|
|スナイダー|俺は別に、どこも調子の悪いところなど&br;ない。ただ……。|
|スナイダー|この間のことを思い出すと、&br;妙に、気がざわつく。|
|スナイダー|動かないおまえと、次から次に湧いてくる&br;敵ども……ゲベールが来なければ、&br;俺たちは揃って虜囚になっていた。|
|スナイダー|この基地の誰より強いと言ってきたし、&br;事実そうだ。だが、十分ではなかった。&br;それが……無性に気に食わない。|
|スナイダー|……なんだ、その手は。&br;怪我はしていないと言っただろう。&br;俺に触れたところで何にもなるまい。|
|スナイダー|…………。|
|スナイダー|……まあ、悪くはない気分だ。&br;しばらくそうしていろ。|
#endregion
***銃は戦場の夢を見るか([[黄昏の戦場>カード/スナイダー/★5 黄昏の戦場]]) [#gad16532]
#region(ネタバレ注意)
|スナイダー|ハァ、ハァッ……。|
|スナイダー|チッ……何故倒れない。&br;撃たれて無事な場所ではないだろう。|
|スナイダー|ならば、これはどうだ。|
|???|…………。|
|スナイダー|弾も心銃も効かない……?&br;実体があるならば、&br;そんなことはありえまい。|
|スナイダー|貴様は一体――。|
|エンフィールド|……ダー。&br;スナイダー、起きろったら。|
|スナイダー|……ん? エンフィールドか。&br;○○もどうした。|
|エンフィールド|どうしたって……君が唸っていたからだよ。&br;○○さんも&br;心配して見に来てくれたんだからね。|
|エンフィールド|魘されるなんて珍しいけど……&br;何か悪い夢でも見たのかい?|
|スナイダー|夢……?|
|エンフィールド|夢くらい、君も知っているだろう?&br;僕らはこうして人の身を得ているし、&br;夢を見るのも不思議ではないよ。|
|スナイダー|そうか。&br;……ふむ。くだらん夢だった。|
|エンフィールド|ならいいよ。……やれやれ、&br;変な時間に目が覚めちゃったなぁ。&br;明日は早朝から作戦なんだし、早く休もう。|
|スナイダー|ああ……そうだな。|
#endregion
***黄昏の戦場([[黄昏の戦場>カード/スナイダー/★5 黄昏の戦場]]) [#w5075526]
#region(ネタバレ注意)
|エンフィールド|○○さん、&br;スナイダーをご存知ありませんか?|
|エンフィールド|……あ、あんなところにいたんですね。&br;おや……&br;自分から食事を摂るなんて珍しい。|
|エンフィールド|一応ショートブレッドは&br;持たせておいたのですが、ちゃんと&br;食べるとは思っていませんでしたよ。|
|エンフィールド|余程お腹が空いたんでしょうか?&br;スナイダーは相変わらず&br;凄まじい活躍ぶりでしたしね。|
|エンフィールド|……しかし、全然こっちに気づかないなぁ。&br;なんだかぼーっとしているような……。|
|エンフィールド|あいつでも、戦場跡を見て&br;何か思うところがあるんでしょうか。|
|エンフィールド|…………。|
|エンフィールド|○○さん、スナイダーが&br;食事を終えたら、皆のところまで&br;連れて来ていただけますか?|
|エンフィールド|あなたが呼べばきっと、&br;大人しくついてくると思いますので。&br;僕は向こうで、帰還の用意をしてきますね!|
#endregion
***狭間の貴銃士([[黄昏の戦場>カード/スナイダー/★5 黄昏の戦場]]) [#f91a2059]
#region(ネタバレ注意)
…………。&br;……ああ、なんだ、○○か。&br;
ぼーっとしていた? 俺が、か?&br;……ふむ。おまえやエンフィールドが&br;言うなら、そうなんだろうな。&br;
特別何かを考えていたわけではない。&br;ただ、いつの時代も&br;戦場の空気は大差ないなと思っていた。&br;
戊辰の戦場も、今の戦場も……。&br;
戦う人間や、戦いの目的が変わろうと、&br;俺たち銃の在り方は変わらない。&br;ひたすらに、目の前の敵を屠るだけだ。&br;
だが……そうだな。&br;近頃気に食わないことはある。&br;……夢、だ。&br;
人の形をした黒い影が追ってきて、&br;撃っても撃っても倒せない――。&br;
……まったく、くだらん。&br;
……そもそも、なぜ銃が夢など見る。&br;おまえの力で人の身を得はしたが、&br;俺たちは銃だ。&br;
そんなところまで人に似る必要はない。&br;そうだろう。&br;
○○。&br;夢も、物を食うのも、何もかも……&br;余計な人間の機能を消せんのか? ん?&br;
……わかっている。&br;おまえにそんな芸当はできないのだろう。&br;
まあいい。&br;無駄な機能はじきに淘汰されるものだ。&br;……そのうち、夢も見なくなるだろう。
#endregion
***とある休日の過ごし方([[バレンタインデーの朝に>カード/スナイダー/★5 バレンタインデーの朝に]]) [#lbb3cc40]
#region(ネタバレ注意)
…………。&br;
……〇〇? 何か用か。&br;
俺は、これを見ていた。&br;エンフィールドが街で買ってきた&br;恐竜図鑑だ。&br;
“前に見つけた化石のことも&br;載っているだろうから、勉強するといい”&br;──だとか言っていた。&br;
ふっ……あいつは本当に真面目だな。&br;だが、暇をつぶすにはちょうどいい。&br;
〇〇、おまえも見ろ。&br;これはアロサウルスという恐竜だ。&br;
この鋭い鉤爪……易々と獲物を&br;引き裂けそうで、悪くないだろう。俺が&br;持っている化石とも、少し形が似ている。&br;
それから、こいつ。&br;最強だと言われている恐竜らしい。&br;
ティラノサウルス・レックス──ふむ。&br;前足は妙に小さいが、牙は大きく鋭い。&br;確かに強そうだ。&br;
最強だというのに&br;滅びたのは気に食わんが……。&br;
……それで、おまえは何のために来たんだ?&br;次の作戦の話なら聞くぞ。&br;
……?&br;もう、用は済んだ?&br;
はぁ……&br;おまえは時々、&br;わけのわからないことを言うな……。
#endregion
***バレンタインデーの朝に([[バレンタインデーの朝に>カード/スナイダー/★5 バレンタインデーの朝に]]) [#ib2efb53]
#region(ネタバレ注意)
……ん、〇〇か。&br;
起きたときには置いてあったんだが……&br;これは何だ?&br;
クッキー……?&br;おまえが作ったのか。恐竜型とは、&br;随分と器用なことをするんだな。&br;
……ほう。匂いは悪くない。&br;味見くらいはしてやるさ。&br;
──ポリッ。&br;
ふむ……。&br;余計な味はしないな。&br;夏に飲んだ──レモングラス、だったか。&br;
あれと似た風味がある。&br;……なるほどな。レモンを入れたのか。&br;
これならまあ、食べられなくもない。&br;エンフィールドにも残しておいてやるか。&br;
……なんだと? 貴銃士全員に&br;それぞれ贈り物を用意しているのか?&br;
〇〇……&br;そんな隙があるのなら、&br;俺を戦場に連れて行けばよかったものを。&br;
まあいい。敵を屠る力が必要なら、&br;一番に俺を呼べ、いいな?
#endregion
***真相は夢の中([[バレンタインデーの朝に>カード/スナイダー/★5 バレンタインデーの朝に]]) [#dfe57841]
#region(ネタバレ注意)
|エンフィールド|……おや、〇〇さん。&br;こんな夜更けにどうなさったんですか?|
|エンフィールド|あまり根をつめないでくださいね。&br;僕でよろしければ、息抜きの紅茶や肩もみ、&br;何でもお手伝いしますので。|
|エンフィールド|それでは、おやすみなさい。|
|エンフィールド|〇〇さん!&br;ちょっとこちらに来ていただけますか。|
|エンフィールド|ええ、そのままそっと……!|
 
|スナイダー|……け、……ロ……ゥス……。|
|エンフィールド|今の、聞こえましたか!?|
|エンフィールド|たまに唸っていることはありますが、&br;スナイダーが寝言を言うなんて&br;かなり珍しいですよ……!|
|スナイダー|す……すめ……&br;ティ……ノサ……ス……。|
|エンフィールド|おや……これはもしかすると、&br;恐竜の夢でも見ているのでしょうか。|
|エンフィールド|ふふっ。図鑑と、〇〇さんの&br;素敵なクッキーの効果かもしれませんね!|
|スナイダー|…………。&br;すぅ…………。|
#endregion
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**日常 [#episode_daily]
***虎視眈々 [#e7c0a33b]
#region(ネタバレ注意)
発生場所:作戦室付近
|スナイダー|……『エンフィールドお兄ちゃん』。|
|エンフィールド|…………え!?&br;う、嘘だろ?&br;気味が悪い呼び方しないでくれよ!|
|スナイダー|おまえ、さっき戦場で怪我をしただろ。&br;傷は深かったように見えたが……。|
|エンフィールド|あ、ああ。応急処置はしたから……&br;報告が済んだら、衛生室に行ってくる。|
|エンフィールド|用はそれだけかい?&br;はぁ……いきなり妙なことを言い出すから&br;驚いたじゃないか。|
|スナイダー|俺だって、心配くらいするさ。&br;さあ、傷をもっとよく見せてみろ。|
|スナイダー|ふむ……ああ、これは重傷だ。&br;それに、銃もかなり&br;汚れが目立ってるじゃないか。|
|スナイダー|おまえは早く衛生室に行って休め。&br;銃は、俺が手入れしておいてやる。|
|エンフィールド|あっ! こら、スナイダー!&br;勝手に僕の銃を持っていこうとするな!|
|エンフィールド|まったく……&br;怪我人相手に油断も隙もないんだから。&br;絶対、君の世話にはならないからね!|
|スナイダー|……チッ、もう少しだったのに。|
#endregion
***物騒コミュニケーション [#i4ccb699]
#region(ネタバレ注意)
発生場所:作戦室付近
|スナイダー|次の作戦は、おまえも同じ部隊なのか。&br;俺の邪魔はしてくれるなよ、旧式。|
|ゲベール|ああ……? んだとゴルァ!&br;いつまでも旧式扱いしてんじゃねぇぞ!|
|スナイダー|大層な自信だな? それだけ吠えておいて、&br;もしも役に立たなかったら……&br;ああ、そうだ。|
|スナイダー|おまえを餌にして、&br;世界帝軍の奴らをおびき寄せるとしよう。|
|スナイダー|よかったなぁ、旧式。おまえのような雑魚にも、&br;使い道が見つかったぞ?|
|ゲベール|ざけんじゃねぇ!&br;仲間を囮にするなんつう外道が、&br;まかり通るはずねえだろ!|
|スナイダー|仲間……?&br;ああ……、おまえも一応は貴銃士だったな。&br;一応は。|
|スナイダー|実力が違いすぎて、うっかり失念していた。&br;悪く思うなよ?|
|ゲベール|んなっ……&br;テ、テメェどこまで俺をコケにする気だ!?|
|ゲベール|今すぐブッ飛ばしてやらァ!!&br;表出ろやゴラァ!!|
|スナイダー|ふっ、はははっ!&br;何度も懲りずに噛みついてくる、&br;その根性だけは評価してやろう。|
|スナイダー|……それだけは、な。|
#endregion
*** 放浪するふたり[#s7bab8c2]
#region(ネタバレ注意)
発生場所:森の奥
|エセン|ふわぁ……。&br;今日は暖かくて……眠くなる……。|
|スナイダー|……ん?|
|エセン|……あ。&br;すみません、起こしてしまいましたか。|
|スナイダー|…………。|
|エセン|あの……湖のそばにある大きな木、&br;登りやすいですし……&br;あそこなら誰も来ないので、おすすめです。|
|スナイダー|……なぜ、それを俺に言う?|
|エセン|昼寝を邪魔してしまったお詫び、&br;みたいなものです。|
|スナイダー|そうか。&br;……気が向いたら行ってみるとしよう。|
#endregion
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*グッズ [#item]
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